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犬・猫・ペットの治療と予防│リリー動物病院

【ちょっとしたお話】 病気

だんだんと寒くなってきましたね。

この季節に増えてくる病気No.1が膀胱炎や腎不全などの泌尿器疾患です。

寒い日が続くと、運動量が減って喉もあまり渇かないため、水を飲む量が夏に比べて減ってしまいます。

このためどうしても夏場より少ない量の濃いおしっこをするようになり、腎臓や膀胱などの泌尿器系の臓器には大きな負担がかかるのです。

 

泌尿器系疾患を疑わせるのはこんな症状です。

・おしっこの色がいつもと違う(赤い、血が混ざっている)

・一日に何度もおしっこしたがる

・おしっこする仕草をしょっちゅうしているが、少ししか出ない / 全く出ない

・急にいつもしない場所でおしっこするようになった / 漏らしてしまう

・おしっこをする時に鳴き声を上げる / 痛がる

・食欲がない / 元気がない / 吐いて他にもいる

 

 

冬場には他にもこんな病気が増えてきます。

・寒くてついつい運動不足に・・・ ⇒ 肥満、筋肉の萎縮 ⇒ 関節疾患

・暖房している場所としていない場所の温度変化が激しい ⇒ 血圧の急変 ⇒ 心疾患

・空気の乾燥 ⇒ 鼻、のどの粘膜の乾燥 ⇒ 呼吸器疾患

 

痛がる様子はないか、食欲はあるか、咳・鼻水・くしゃみなどはでていないか・・・しっかりとチェックしてあげてくださいね。

本格的な冬を迎える前に一度健康診断を受けておくのもおすすめです。

 

いずれにしても、肥満は大敵!

運動不足になりがちな上に、ごちそうを食べる機会が多いこの季節は体重管理もしっかりとしてあげましょう。

 

文責 水出

 

2016年 11月 02日 掲載

こんにちは、年の瀬も近付き、最近めっきり寒くなりましたね。

寒くなると、人間もおトイレが近くなったりして「私の体大丈夫?」なんて不安になったりするものです。

そんなわけで、今日は尿検査で分かる泌尿器疾患についてお話しようと思います。

 

腎臓が正常に機能しなくなると、体内の老廃物を濃縮できなくなるため、色が薄くてにおいが少ない尿が頻繁にかつ、大量に出るようになります。

また、水分が体外に出てしまうため、大量の水を飲むようになります。

ここで水の量を減らしてしまうと、尿毒症を起こし死に繋がってしまうこともあるので注意しましょう。

普段から、尿の回数と量、飲む水の量を確認し、異常があれば尿検査を受けることをお勧めします。

 

【尿のチェックポイントと原因】

☆色が黄色い→水が足りない、黄疸。ビタミン剤投与の影響。

☆色が赤い→血尿。血色素尿。

☆色がこげ茶→腎臓から膀胱のどこかで出血し、時間が経過している。

☆濁っている→雑菌の繁殖。粉状の尿結石。炎症によるたんぱく物質。

☆腐敗臭がする→雑菌の繁殖。

☆頻尿だが常に少量→膀胱炎。尿閉症(おしっこがつまってしまい出ない)

☆勢いが弱い→結石や腫瘍。

☆多飲多尿→糖尿病、子宮蓄膿症、慢性腎不全、クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)、尿崩症。

 

【水を飲ませたいとき】

わんちゃんに水を飲ませたいときは、肉のゆで汁やかつお節のだし汁を冷蔵保存しておき、その都度電子レンジなどで人肌に温めてあげましょう。

美味しそうな香りにつられて飲んでくれることが多いです。

また、ドライフードを水分の多い缶詰に替えたり、嫌がらなければシリアルのようにドライフードに水をかけたり、上記のゆで汁やだし汁をかけて一緒に摂取させるのも効果的です。

 

 

尿には様々な病気のヒントが隠れています。

普段から観察して、体調の変化にいち早く気付けるようにしてあげてください(^o^)

 

 

引用文献:WannyanWalker10月号(2015年)

文責 看護士西尾

2015年 12月 12日 掲載

今日は腎機能を調べる検査についてのお話です。

前回ちょっとしたお話で紹介した通り、腎臓病は進んでいく病気のため、1度障害を受けるとその機能は回復しません。

腎臓に疾患がないか早目に気付けるよう、以下の検査を定期的に受けることをオススメします(・∀・*)

 

【血液の検査】

1、BUN(血液尿素窒素)

→栄養源であるたんぱく質の燃えカス=窒素が血液中にどれだけ含まれているかを示すもの。

腎臓でろ過・吸収されるため、腎機能が落ちると上昇します。

 

2、CRE(クレアチニン)

→クレアチニンは、筋肉が働くためのエネルギー源であるクレアチンが代謝されてできる老廃物です。

BUNと同様、腎機能が落ちると上昇します。

 

3、電解質(ナトリウム・カリウム・クロール・リンなど)

→腎臓には血液中の電解質を調節する機能もあります。

そのため、腎機能が落ちると、電解質のバランスが崩れてしまうことがあります。

 

4、血球検査

→腎機能が落ちると、腎臓が生産している造血ホルモンの分泌量が減り、貧血になることがあります。

 

※初期の腎臓病では、血液検査では異常がみつからない場合があります。

 

【尿の検査】

初期の腎臓病を発見できる場合があります。

腎臓病になると、低比重尿(薄いオシッコ)になったり、尿中にタンパクが下りたりします。

 

【エコー検査】

腎臓の表面がデコボコに観察されたり、腎臓自体の萎縮がみられたりします。

 

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腎臓も、肝臓と同様に症状があらわれにくい臓器のひとつです。

病気を早期に発見するためにも、半年に1回の健康診断を心がけましょう☆

 

気になることがございましたら、ぜひ一度ご相談ください(*^^*)

 

 

 

文責 動物看護士 鳥居

2015年 11月 20日 掲載

今回は肝臓に続いて、腎臓についてお話します。

腎臓にはさまざまな機能がありますが、その代表的なものは尿を作ることです。

そして尿と一緒に不要な老廃物を捨てて健康な体を維持しています。

<腎臓の位置>

腎臓は胃や肝臓よりも後ろの場所にあり、ソラマメ型をした臓器で、左右に1つずつあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<腎臓のはたらき>

☆尿を作る

・ろ過する・・・血液と共に運ばれてくる身体にとって不要なもの(老廃物)を捨て、

薄く多量の尿のもととなる原尿を作ります。

・再吸収する・・・ろ過された原尿のうち、身体にとって必要なもの(水分など)を再吸収し、

体内に戻します。この過程で原尿は濃縮されて尿になります。

☆その他

・赤血球を作らせる

・血圧を調整するホルモンを作る

・ビタミンDを活性化し、カルシウムの吸収を助ける

 

<腎臓病の症状>

・お水をたくさん飲む

・おしっこの回数、量が増える

・元気、食欲がなくなる

・やせてきた

・毛艶が悪くなった

・嘔吐、下痢がある

 

☆腎臓病は進んでいく病気のため、1度障害を受けると、その機能は回復しません。

腎臓の半分が活動をしている場合はほとんど症状はありません。

上記の症状が出ている頃には腎臓は約1/4しか活動をしていないことがあります。

 

早期発見、早期治療で進行を遅らせることができます。

定期的な血液検査、尿検査など健康診断をするようにしましょう。

 

参考文献:ロイヤルカナン ワンちゃんネコちゃんの健康/病気と食事BOOK

文責:看護士 横田

2015年 10月 27日 掲載

肝臓にはたくさんの機能があり、生きて行くためにかかせない重要な働きをする器官です。

肝臓は機能的に予備能力(余力)が高く、再生能力の高い臓器と言われています。

そのため、損傷などがあっても症状が現れにくく、症状が出た時にはかなり病気が進行していることも多いのです。

それを理由に、「沈黙の臓器」などと呼ばれることもあります。

 

*肝臓の位置*

肝臓は肺のすぐうしろ、横隔膜と胃に挟まれた場所にあります。

「しいたけのかさ」のような形をした比較的大きな臓器です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*肝臓の主な機能*

栄養素の分解・合成・貯蔵を行ったり、体のなかの毒素を分解して無毒にしたり、血液の凝固因子を生産したりしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*肝疾患の症状*

  • 食欲がなかったり、体重が落ちてきた
  • 元気がない(力がなかったり、普段好きなことにも興味を示さない)
  • 黄疸がある(皮膚や目の白い部分が黄色くなっている)
  • 水を多量に飲む
  • 通常よりも色の濃い尿、もしくは薄い尿をしている
  • おなかの周りがふくらんできた
  • 歯ぐきが青白い

上記のような症状が出る場合もありますが、無症状のことも多い病気です。

定期的に血液検査などの健康診断をするようにしましょう(*^^*)

 

 

参考文献:ロイヤルカナン ワンちゃんネコちゃんの健康/病気と食事BOOK

文責:看護士 鳥居

2015年 9月 02日 掲載

お家のワンちゃん猫ちゃんの鳴き方が、いつもと違うと感じたことはありませんか?

もしかしたら、それは次のような事が原因なのかもしれません。

 

*原因*

①発情

特にメスの猫ちゃんは、夜中に「ウァーオ、ウァーオ」というような特徴的な大きな声で鳴きます。

これは、猫ちゃんが交尾を求めて鳴く声だと言われています。

②痛み

歯周病や口内炎には、非常に強い痛みを伴う事があります。

食事中に「ギャー」という奇声を発する場合は口腔内の痛みが考えられるでしょう。

また、椎間板の病気にかかっている場合は、排便時や抱き上げた際に声をあげることがあります。

③興奮

激しく怒った時、威嚇する時に「ウー」というような、うなり声を発します。

④分離不安

主にワンちゃんでみられます。

飼い主さんが留守にしている間、飼い主さんと離れた不安からずっと鳴きつづけるというものです。

⑤認知症

意味もなくうろついて、夜通し鳴きつづけたりします。

⑥気管虚脱・軟口蓋(なんこうがい)の異常

気管虚脱は小型犬、軟口蓋の異常は短頭種のワンちゃんによくみられる病気です。

「ガーガー」とアヒルやカモが鳴くような声を発するのが特徴です。

 

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観察のポイントとしては、どのような状況にあるときに聞きなれない声を発するかという事です。

食事中、運動したあと、興奮した時など、どのような状況下で鳴いているか観察してみましょう。

 

鳴き声が病気を見分けるヒントになることもあります。

気になることがございましたら、ぜひ一度ご相談ください(*^^*)

 

 

参考文献:イヌ・ネコ家庭動物の医学大百科

文責:看護士 鳥居

 

2015年 7月 04日 掲載

「尿石症」は頻尿、血尿、排尿困難(尿が出にくい)などの症状を引き起こす病気です。

ひどい子になると完全尿閉(尿が全く出ない)となり、急いで入院や手術をする必要があります。

尿石の種類はいくつかありますが、多くの場合はストラバイト結石やシュウ酸カルシウム結石と診断され、治療後に再発を防ぐために食餌療法が必要となります。

 

治療・再発防止のためのご飯は結石の材料となるリンやマグネシウムなどの栄養素を制限してあります。

基本的には処方食のみを与え、確実に栄養素の制限が出来るようにしていただく事が理想です。

しかし、「どうしてもオヤツを欲しがって…」という方には、「マグネシウムが多いものは絶対に避けて下さい」とお伝えしています。

 

尿石症の子に与えてはいけないオヤツ

マグネシウムは 大豆製品、魚介類、海藻、木の実(これは他の理由からもワンちゃんには避けて頂きたいおやつです)に多く含まれています。

例)  海苔 ごま ワカメ きなこ 煮干し 納豆 豆腐  アサリ イクラ ほうれん草 切り干し大根

 

リンは 魚介類、乳製品に多く含まれています。

例)  しらす 煮干し レバー チーズ 卵黄 ハム  ササミ 海苔 そら豆 モロヘイヤ

 

!!!ポイント!!!!!

★ 上記にあげた食べ物以外でも多くの物にマグネシウムが含まれています。

あくまでも基本は処方食だけ!とお考えいただき、やむを得ず他の食べ物を与える場合はどのようなものでも少量のみを心掛けて下さい。

 

★ 処方食以外の物を与えることで栄養素の制限が弱まるため、悪化・再発のリスクが上がってしまいます。

処方食だけの子よりもさらに検診(尿検査)が重要になりますので、出来れば1~2か月ごとにしっかりと検査を受けてくださいね。

 

 

 

担当:獣医師 水出

2015年 4月 17日 掲載

シニア期のワンちゃん・ネコちゃんでご注意いただきたい病気の一つに甲状腺の機能異常があります。

甲状腺は様々な器官に働きかけて体を活発にするホルモンを分泌している器官で、機能異常が起こると次のような様々な症状がでてきます。

 

★ 甲状腺ホルモンが少なすぎる場合(甲状腺機能低下症) ★

ワンちゃんがなりやすいとされています。

シニア世代では「「年をとったから当然だよな」と思いがちな症状です。

・無気力、無感情な様子が以前より多くなってくる

・運動・散歩を以前より喜ばなくなる

・以前に比べて寒がりになり、暖かい所を好む

・毛が生え変わりにくい 抜けた後なかなか生えてこない

 

 

★ 甲状腺ホルモンが多すぎる場合(甲状腺機能亢進症) ★

ネコちゃんがなりやすいとされています。

シニア世代では「年の割にはいつまでも元気でいてくれてうれしい」と思いがちな症状ですが、

じつは体が強制的にフルマラソンを続けさせられているような状態である為、体の衰えをはやめてしまいます

・活動的で活発に動く (イライラしたり怒りっぽくなったりもする)

・食欲が旺盛 水を沢山飲む

・毛並がパサつく 爪が良く伸びる

 

このように、シニア世代では「あっても当然」と思わせるような症状であり、ついつい見逃しやすい病気の一つだと言えるでしょう。

この病気はホルモンの量を正常に戻すことで、より快適な日常生活を長く送ってもらうことが可能です。

もし「うちの子、もしかして・・・」と思われるようでしたら、一度ご相談くださいね。

 

 

 

記事担当:獣医師 水出

 

 

2015年 2月 25日 掲載

今回は、「エキノコックス症」についてのお話です。

先日、愛知県阿久比町内の山で捕獲された野犬から、エキノコックスという寄生虫が検出されたとのニュースがありました。

エキノコックスとは、もともとは北海道のキタキツネにいる寄生虫の名前です。

キツネや犬は、エキノコックスに感染しているネズミを食べることによって感染しますが、キツネや犬にとってはほぼ無害の寄生虫です。
問題となるのは、人に感染してしまった場合です。

人の場合、エキノコックスに感染したキツネや犬の糞便に汚染されたものを偶然飲み込んでしまうことによって感染します。その多くは、野山に行ったときに、山菜や手指についた虫卵が口から侵入して感染してしまうケースが多いようです。

症状が現れるのは感染してから10年前後経ってからです。人の症状としては、疲労感・黄疸・右わき腹の痛みなどです。現状のところ、進行を抑制する薬はあるものの、完治には患部の切除の他なく、放置すれば死に至る、恐い病気です。

 

予防としては、

・野山から帰ったときはよく手を洗う

・衣服や靴についた泥はよく落とす

・沢や川の生水は飲まない

・山菜や野菜、果物などはよく洗ってから食べる

・犬を放し飼いにしない

などです。

 

こういった適切な予防ができれば人への感染は心配ないので、特に山に出かけられる機会がある方は、ご注意してくださいね(^^)

 

 

【エキノコックスの感染経路】

 

担当:獣医師 加藤

2014年 4月 18日 掲載

<喀血と吐血の違い>

言葉を話せない動物さんたちは自分で症状や痛みのある部分を伝えることができません。
そこで私たちはお家で見られた症状を飼い主様にお聞きして原因や問題のある臓器を
絞り込んでいきます。
今回は「血を吐いた時」にお聞きするポイントをご紹介します。
血にも吐血喀血の2種類があり・・・
★喀血とは・・・
吐き出した血液は鮮紅色で血液に泡が混ざっていることがあります。
*喉頭から肺に至る気道のどこかで起こった出血が喀出されたもので、
血痰としてでることもあります。
<原因>
誤って異物を気道内に飲み込んでしまったり、交通事故や動物同士のケンカにより
肺の損傷によって気道内で出血した場合。
気管支や肺、心臓などの病気や腫瘍、血液の病気。

★吐血とは・・・
胃、十二指腸などから出血した場合、黒ずんだ色をしています。
(口の中、喉などの上部の消化器から出血した場合は黒ずんではいません。)
十二指腸より上部消化管で起こった出血が吐出(嘔吐とともに出る)されたものです。
<原因>
口の中、喉の出血、食道や胃の病気、腫瘍、血液の病気。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★主に上記の表の4つをポイントにして症状を絞り込んでいきます。

よろしければ診察時に吐いた物、便、尿や症状を写した動画などありましたら

より細かい事がわかるため、是非お持ちくださいね。

 

文責 看護士 横田

2013年 10月 23日 掲載