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犬・猫・ペットの治療と予防│リリー動物病院

尿検査で分かる泌尿器疾患

こんにちは、年の瀬も近付き、最近めっきり寒くなりましたね。

寒くなると、人間もおトイレが近くなったりして「私の体大丈夫?」なんて不安になったりするものです。

そんなわけで、今日は尿検査で分かる泌尿器疾患についてお話しようと思います。

 

腎臓が正常に機能しなくなると、体内の老廃物を濃縮できなくなるため、色が薄くてにおいが少ない尿が頻繁にかつ、大量に出るようになります。

また、水分が体外に出てしまうため、大量の水を飲むようになります。

ここで水の量を減らしてしまうと、尿毒症を起こし死に繋がってしまうこともあるので注意しましょう。

普段から、尿の回数と量、飲む水の量を確認し、異常があれば尿検査を受けることをお勧めします。

 

【尿のチェックポイントと原因】

☆色が黄色い→水が足りない、黄疸。ビタミン剤投与の影響。

☆色が赤い→血尿。血色素尿。

☆色がこげ茶→腎臓から膀胱のどこかで出血し、時間が経過している。

☆濁っている→雑菌の繁殖。粉状の尿結石。炎症によるたんぱく物質。

☆腐敗臭がする→雑菌の繁殖。

☆頻尿だが常に少量→膀胱炎。尿閉症(おしっこがつまってしまい出ない)

☆勢いが弱い→結石や腫瘍。

☆多飲多尿→糖尿病、子宮蓄膿症、慢性腎不全、クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)、尿崩症。

 

【水を飲ませたいとき】

わんちゃんに水を飲ませたいときは、肉のゆで汁やかつお節のだし汁を冷蔵保存しておき、その都度電子レンジなどで人肌に温めてあげましょう。

美味しそうな香りにつられて飲んでくれることが多いです。

また、ドライフードを水分の多い缶詰に替えたり、嫌がらなければシリアルのようにドライフードに水をかけたり、上記のゆで汁やだし汁をかけて一緒に摂取させるのも効果的です。

 

 

尿には様々な病気のヒントが隠れています。

普段から観察して、体調の変化にいち早く気付けるようにしてあげてください(^o^)

 

 

引用文献:WannyanWalker10月号(2015年)

文責 看護士西尾

2015年 12月 12日掲載
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