高齢のペットの飼い主様へ
何気ないしぐさや、温かいぬくもりで、私たちを癒し、喜びや笑顔を運んでくれる大切なペットたち。
寂しい事ではありますが、大切な家族の一員であるペットたちは、私たち人間よりも早いスピードで年をとっていきます。
どんな生き物も避けることの出来ない「老いと死」を迎える動物を支えることは、私たちに“命”の大切さを教えてくれます。
～ 年をとっても、病気があっても、ご家族と共に、素晴らしい時間を過ごせるように ～
私達は精一杯お手伝いさせて頂きます。
プレシニア期
ワンちゃん、ねこちゃんの５～７才は、人での４０～５０代に当たります。
病気知らずですごした若い時期と違い、ちょっとずつ老化による変化がでる子もいます。
まだまだ若く見えてながらも、この時期の健康診断や病気の早期発見が、健康な老後のためには必要不可欠なものになります。
内科
肝、腎、心、ホルモンの病気が増える年齢です。初期にはあまり目立った症状はありませんが、早期治療のためには血液検査やレントゲン診断がお勧めです。
外科
椎間板ヘルニアや関節炎など関節疾患も出やすくなります。痛みや麻痺がひどくなる前に体重管理やサプリメントなどでなるべく状態を維持しましょう。
歯科
歯石のたくさんついた子が多くなります。口臭の原因となるだけでなく、心、肝、腎などの内臓にも悪影響を及ぼします。ついてしまった歯石は全身麻酔下での除去が必要になります。シニア期での麻酔のリスクを考えると、この時期に一度歯石を除去することをお勧めします。
中高齢で慢性疾患として、日ごろの生活(食生活、運動)が病状に影響することが多いものです。健康診断と、健康維持のための計画、病気で辛くならないよう日ごろの管理をお手伝いします。
シニア期
ワンちゃん、ねこちゃんの７才～は、人での６０代以上に当たります。
医学の発展や生活環境の向上とともに、動物たちの寿命も長くなってきました。一緒に過ごせる時間が増え、とても嬉しい反面、以前には少なかった病気も増えてきています。
動物たちも年齢を重ねるにつれ、免疫力が低下して色々な病気にかかりやすくなってきます。おうちでは、ご飯をシニアフードに切り変えたり、毎日飲むお水の量や、尿・便の状態をチェックしたりしてあげてください。ブラッシングなどの際にも、小さなしこりが無いか、痛むところはないか、今までよりも細かくチェックしてあげてください。
また、若いころに比べたら体力や運動能力も低下していきます。視力や足腰が弱ったりして、注意が必要な時期です。生活環境を見直して、滑りやすい床にはカーペットを敷いたり、ぶつかりやすい壁の角、机の角などに緩衝材を付けるなど、事故やケガを防ぐようにしましょう。
高齢の動物たちのお悩み・お困りの事がありましたら、お気軽にご相談ください。
定期検診や早期からの治療で健康を保ちましょう。
終末医療
病気や高齢で点滴や給餌が必要になった場合、どの程度のことを、どのくらいしてあげるべきでしょうか？
動物たちの状態とご家族の方の時間的余裕などで出来る内容は様々です。
自宅での点滴治療と往診で、最後を迎えた子もいます。自宅で安心して過ごしてもらうために、飼い主様ご家族とペットたちにとって最善と思われる方法で対応いたします。
愛するペットとの最後の時に、「ありがとう 一緒にいられて幸せだった。」と心から思っていただけるように、少しでもお手伝いできれば幸いです。
