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東洋医学よもやま話

『もぐさのお灸とカイロとの違い』  

鍼灸を初めて14年~15年になります。
始めた当初は普通の外科や内科治療もやっていたので、鍼灸治療だけをするようになってからは、8年めです。

好きなことだけをするってことは、本当に楽しいですね~・・!
元気になっていく動物さん達を見ると、嬉しくて疲れも吹っ飛びます。
そして治療で動物さんにお灸をしている間の飼い主さまとの会話もとっても楽しいんです。

この14~15年の間に、多くの飼い主さまにご自宅での動物さんへのお灸(写真)をお勧めして来ました。
椎間板ヘルニアのみならず、膝蓋骨脱臼、股関節形成不全などの骨の病気や、腎臓疾患、心臓疾患、肝疾患、呼吸器疾患、その他ホルモン性の病気等々・・・とにかく治療日と治療日の間はご自宅での施灸をお願いしてきたんですね。

そうするとですね~・・・

☆鍼灸の治療効果が上がります。・・私は治療の初めから終わりまで、動物さんの脉(脈;みゃく)を診ながら治療するのですが、お灸をしてもらっている子は、先ず最初の針一本で脉が変化することが多いです。

☆なので鍼灸の治療と治療の間隔を空けるのにも役立ちます。

☆腎疾患など血液検査結果が良くなった子が結構います。

☆足腰がしっかりしてきて、歩き方が他の同年代の子よりも若々しくなります。(下半身をしっかりさせるのは主に「腎兪」や「大腸兪」のツボです。)

☆毛艶が良くなります。

☆目力がついてとっても元気になります。・・中医学的な言い方をすると『気が上がる』と言います。

中医学はいくつかの考えを基本としていますが、先ずは「地球に存在する全てのものは最小単位の『気』で出来ている。」と言う考えから始まります。
私達の治療は、病気によって落ちている『気』を上げたり、『気』のバランスを取ることによって、患者動物の治癒の力を高めます。

飼い主さまから「お灸するってことは、ツボにカイロ貼ってればで良いってことだよね!?」と聞かれることがあります。 もちろんそれはそれで治療効果はあります。
私自身腎が弱いし、そもそも『身体を温める気』が不足(『陽虚』と言います)してますので、仕事中に冷えを感じたら直ぐに「腎兪」や「関元」というツボにカイロを貼ります。(仕事中は自分にお灸できないので・・。)

でもそれだけではやはり片手落ちなんですね・・。ツボを温めて刺激するということはとっても良い事です。
ですが、『もぐさのお灸』とカイロとの違いは、もぐさの『チネオール』という成分の効果にあるんですね~。
『もぐさのお灸』はツボを温めたり身体の循環を良くするだけでなく、「もぐさの効果」で『気』も上げるんです。そしてリラックス効果や痛みを抑える効果、免疫力を上げる効果(「足三里」と「合谷」を左右対角線で施灸すると効果あり)もあります。
そして脳内の血流を二倍にもするんですね! なので認知症にも良いと思います。

上の効果があるので、施灸していくと、動物さんたちはどんどん毛ヅヤが良くなったり目力が付いたり、『気』が上がって元気になるんです!!
飼い主さまが施灸される動物さんたちを見て「これこそ正にアンチエイジングだ~!!」と思うので、最近私も真面目に自分に施灸するように努めています。
動物さんや飼い主様に元気になってもらう為には、先ずは私自身が元気でないとダメですからね~!!

週一で全く効果がないわけではありませんが、あまりピンと来ないと思います。
どうせやるのなら、一週間に三回以上やって頂くと、「お~・・・いいよね~!!」って感じになるかな~って思います。
これは西の巨匠・国分龍彦先生も同じことをおっしゃってました。

皆さま今日も一日ご苦労様でした。
さぁ、私も書き残したカルテを片付けて・・・入浴の後晩酌しながら、施灸でもしますかね~(*^▽^*)♪(入浴したりお酒を飲んだりするだけで、実は脉が変わっちゃうんですけどね・・。)

◇◇◇

もぐさ前回も書きましたが、下の白い方の棒は、もぐさが棒状に詰まっている棒灸。
黒い方は炭にもぐさが練りこんである棒灸。

身体のツボ上に赤い布を置き、この茶色い棒灸ストッパーに棒灸を差し込んで火をつけてから乗せます。
温度は棒灸の位置をずらして調節します。

飼い主さまは大事な動物さんの施灸が終わった後、痛むご自身の肩などに施灸する方が結構いらっしゃいます。

上は私が治療で使っているもぐさです。

右二つのもぐさを一つ一つちねって(形を作って)ツボの上にお灸を乗せます。

気持ち良いのか途中で寝ちゃう子もいます(笑)。

◇◇◇

ジオンちゃん股関節形成不全で通院中のジオンちゃん。(ポルトガル語では、ザイオンと言うそうです。)

治療は動物さんの内股動脈(ないこどうみゃく;後ろ足の太ももの付け根)に三本の指を当てて脉(みゃく・脈)を診ながら治療していきます。

ジオンちゃんの初診時、股関節の痛みがひどかったのに、脉を取るために何気に後ろ足の付け根を触ってしまい、ジオンちゃんを怒らせてしまいました・・。
今では痛みも緩和され、こんなにフレンドリーになってくれたジオンちゃん。

左の飼い主さまは、とっても明るい方で診察中は笑い声が絶えません。
今日はお友達も来てくれたので、ジオンちゃんは「イイ恰好しぃ」なのか、ほとんど動くこともなくおりこうちゃんで治療させてくれました(*^▽^*)!

◇◇◇

モコちゃん足の麻痺とてんかん様発作で通院してくれているモコちゃん。

最初は毎晩繰り返すてんかん様発作が酷くて、子供用のプールに水を張ってそこで身体を冷やして発作を抑えてらっしゃったとのこと。
鍼灸治療と漢方薬でその発作も治まり、モコちゃんのお顔の表情もかなり出てきました。

漢方薬は、肥満予防の為、縦半分に切った薄切り食パンをパンに平行に二枚に切ってうすうす状態にして、オリーブオイルを塗り、その上に漢方薬を振りかけて挟むと、喜んで食べてくれるそうです。
Aさんのアイディアとご夫妻のモコちゃん愛に頭が下がります!!

2019年 3月 15日 掲載
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