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犬・猫・ペットの治療と予防│リリー動物病院

東洋医学よもやま話

『お灸と手作りご飯は絶対に身体にイイ!!』って事と『残暑と湿気、これからの秋の乾燥に向けて摂ると良い食品・・①』  

あっという間に9月も半ばになりましたね。
『よもやま話』を書いては忙しくなって中断し、内容が古くなったからまた書き直して・・・を繰り返しているうちに関東地方は台風で大変なことになっていました。この暑さの中での水害の後片付けはとても大変だと思います。どうか体調に気を付けながら頑張って頂けたらと思います。

ところで、私の病院では、ずっと調子良かったのに長く続いた「湿気(湿邪;しつじゃ)」のせいで、8月下旬ごろから不調になった子が何頭かいました。
今日はタイトル通り、残った暑さと湿気・それから乾燥の秋の季節に起こる身体の不調への対応策のお話をさせて頂こうと思います。
ただ、長いので最後まで読むのに疲れてしまう方の為に、先ず初めに私が臨床を通じていつも感じている大事な事をお伝えしたいと思います。

※一つめは『お灸をお家でしてもらっている動物さんは、高齢でも歩き方がしっかりしています!』ということ。それと『同じ病気の子でも、お灸をしてもらっている動物さんは、そうでない子と比べたら元気だし、毛ヅヤもすこぶる良いです!』ってこと。
動物も私達人間もどれだけエアコンの利いた部屋にいようが、自然界の影響を受けてしまいます。それを中医学では『天人合一;てんじんごういつ』と言います。
高齢の子や慢性疾患を持った子は、特に影響を受けやすいです。
今回のような台風の「低気圧」や「湿気」、「暑さ」の影響を受けて、胃腸の調子がおかしくなって食欲不振や下痢になったり、てんかん発作がひどくなったり、そして人では頭痛がしたりします。 そうやって知らず知らずのうちに、私達は自然界の影響を受けてしまうんですね・・。

「じゃあ、高齢の子や自然界の影響を受けて病気になる子達は一体どうしたら良いの!?」と言うことになりますよね。ここで私がお勧めしたいのは、お灸です!
毎日もしくは一日おきでもいいので、お灸をしてあげると、動物さん達は自然界の影響を受けてもその打撃が少なくなるように思います。
そして、それだけでなく、『お家でお灸して頂くことによって、次の治療までの間、良いペースを保つ助けになります!

私達中医学をする獣医は、診察室に入ってもらったらすぐに顔つきや歩き方、毛ヅヤなどをみます。そして脈も取ります。脈を取ることを『脈診;みゃくしん』と言います。
人は手首の内側で脈を取りますが、動物さんは「大腿動脈」と言って、太ももの内側の動脈で脈を取ります。
治療前に飼い主さまからこの子の症状をお伺いしながら、脈を取って動物さんが今一体どういう状態なのかを把握します。
針やお灸の途中で、何回も脈を取ります。
そして大方顔つきも良くなって動物さんの脈が良い状態になったところで、鍼灸の治療を終えます。
ですが、脈を良い状態にしてお返ししても、数日または数週間経った次の診察の時には、整えたはずの脈が落ちているんですね。ですがお家でお灸をしてもらっている子は、最初に針を一本うっただけで、脈が直ぐに良い脈に変わるんです!それは本当にすごいと思います。何気なく毎日あるいは一日おきにしているお灸で、この子達の身体の血の巡りも気の巡りも良くなっている!って事なんですね!!

※二つめは『手づくりご飯を食べてる子も同様、同じ年齢(高齢)の子や慢性疾患の子はドライフードを食べている子と完全に差がつきます!』ってこと。
私が獣医になったばかりの年に、『アメリカのH社が各病気に良い、緻密に計算された療法食』というものを世界で初めて世に送り出しました。
それは獣医界にとって、とても画期的な事でした。確かに各病気に効くのです。
ですがそれを売り出すが為に、当時「人間の食べ物を犬や猫に与えてはいけない!!絶対に身体に良いのはドライフードである!!」という説をH社が全世界の獣医に啓蒙したんじゃないかな~!と思います。
そして多くの獣医がその事を飼い主さまにお伝えしました。
啓蒙されて、長い間、そう言っていた獣医の一人がこの私でした。
でも・・、鍼灸(中医学)を学んでいって慢性疾患の子を多く診ていくうちに、その考えが間違いであった事を知りました。
確かに療法食には療法食の良さはありますが、多くのドライフードは炭水化物の割合が非常に多く、犬や猫の消化に非常に負担が掛かるんですね。
会社によっては、防腐剤の面でも安心はできません。
毎回材料をご自身で選んで、各々の動物にとってバランスの良い比率で作った手作りご飯は、安全で身体にも良いし、そして動物さん達も大喜びで食べます。(猫ちゃんはワンちゃんほど喜ばない子もいますが・・。)
そして鍼灸を希望される多くの飼い主さまは、我が子(ワンちゃん猫ちゃん)が重い病気になったが故に、「どうしたらこの子に良いかってことを熟慮されて、結局ドライフードよりも手作りご飯の方が良い!!」と言うところに辿り着いた方が圧倒的に多いんですね!
ですので、『ドライフードよりも手作りご飯の方が絶対にお勧めです!!

・・・と言うところで、また今日も結構長いよもやま話になってしまいました・・。
もう一つの本題に入れなくてごめんなさい。頑張って今週中か連休中には本題について書きたいと思います。
それでは皆さま、ごきげんよう~(*^_^*)!

◇◇◇

鍼灸セット家と各病院に常備してある私の鍼灸セット

身体が痛くても寝る方を優先してしまう時もありますが、やはりちゃんと自分なりに治療している時の方が調子が良いです。

飼い主さまに「お灸しましょうね!」って言っているくせに、自分もやらないとダメですもんね~!

チロルちゃんとのわちゃん左から、チロルちゃんとのわちゃん

それぞれ腎疾患と後ろ足の不調で通ってくれています。

Uさんは、数年前から愛情たっぷりの手作りご飯党です!

ただ、のわちゃんは、「わ~い!!」って喜んで食べるけど、チロルちゃんは、食べむらがあるそうです。
治療の後のマコモクッキーはとっても喜んで食べてくれるんですけどね・・・。

2019年 9月 11日 掲載
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