ワンちゃんの鼓腸症について
先日、スタッフ通信でも少しお話ししましたが、今回はワンちゃんの鼓腸症について詳しくお話ししますね。
まず鼓腸症とは、胃、小腸、大腸に余分なガスがたまった状態です。
症状としては…
ワンちゃんの落ち着きがなくなる、腹部の異様な膨らみ、ゲップ、嘔吐、ゴロゴロとお腹が鳴る、オナラ、下痢などです。
症状が軽ければ、そのまま自然とよくなることもありますが、症状が重くなると針でお腹を刺して中の空気を出さなくてはいけません。
さらに、鼓腸症から胃が回転してしまう病気(胃捻転)になってしまうことがあります。
胃捻転になると、早急にお腹を開けて胃を戻してあげないと、ワンちゃんは死んでしまいます。
では、何が原因でガスがたまってしまうかというと…
①食物繊維を多く含む食品(イモ類や豆類など)や乳製品をたくさん食べた
②食事の際に早く食べたり、飲んだり、たくさん食べ過ぎたりした際に、たくさんの空気を飲み込んでしまった
ことが考えられます。
予防としては…
①食物繊維を多く含む食品(イモ類や豆類など)や乳製品を与えすぎないこと
②早く食べれないように工夫する、運動直後に食事を与えない、食べ過ぎに注意する
です。
ワンちゃんは、もともと肉食動物から雑食へと進化した動物なので、植物性タンパク質や食物繊維の消化吸収が苦手なのだそうです。
私たちは、それを考慮した食べ物をあげないといけないんですね。
文責:柴田