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犬・猫・ペットの治療と予防│リリー動物病院

【ちょっとしたお話】 病気

今回は、チョコレート中毒についてのお話です。

最近ワンちゃんで、チョコレートを食べてしまいました!と慌てて来院された飼い主様が、2件が続きました。
ワンちゃんやネコちゃんのチョコレート中毒は、チョコレートに含まれるテオブロミンという成分によって起こります。

主な症状は下痢や嘔吐、異常興奮、震え、発熱、不整脈、痙攣などにより、最悪死に至ることもあります。

例としては、ワンちゃんで、お土産にもらったチョコレート1箱をお留守の時に1箱全部食べてしまって、残念ながら亡くなってしまったというケースもあるそうです。

少量の摂取では症状が起きないことも多いですが、その子の感受性や体重、カカオの濃度などによっては中毒が起きてしまう危険もあります。

対策としては、ワンちゃんネコちゃん達の手の届くところにチョコレートを置かないようにしましょう。
また、もし食べてしまった場合は、早急な処置(吐かせたり、点滴や吸着剤)が必要になるので、もし症状が出ていなくても、気付いた時点での来院をお勧めします。

2011年 1月 20日 掲載

ワンちゃんや猫ちゃんの便秘は、人と同様に便が硬いため排便が困難になったり、便が何日も出ない状態のことをいいます。
特に猫ちゃんの場合は、ワンちゃんに比べて便秘になりやすい傾向があります。
飼い主さんがなるべく早くその症状に気が付いてあげることが大切です。

☆便秘の主な症状☆

  • 2~3日以上便が出ていない。
  • 便がカチカチに硬い、便をするときに痛がる。
  • などです。

 

便秘自体は即、命に関わる病気ではないですが、便秘によって食欲をなくしてしまって吐き気をもよおしたり、結腸がたまった便によってひどく拡張してしまって壊死してしまう「巨大結腸症」になってしまう例もあります。
また、他の病気が隠れていることもあるので、お早めに受診なさって下さいね。

☆便秘予防・対策☆

  • 適度な運動と水分補給
  • 普段の便の回数・量を確認しておく
  • お腹のマッサージ
  • キャベツやりんご、納豆、おから、ヨーグルトなど、便秘解消に良い食材をごはんに加えてあげる。
2010年 8月 31日 掲載

今回は、高齢のワンちゃんに多い目の病気、白内障のお話です。

 白内障は、目のレンズの役割をしている水晶体が、白く濁ったように見える病気です。
 病気が進行すればするほど水晶体は白くなり、視力が衰えて目が見えなくなってしまうワンちゃんもいます。
 症状は、つまずくことが多くなったり、ワンちゃんが目に違和感を感じてこするようになることもあります。
 また、糖尿病が原因で白内障を起こす場合もあります。

 白内障の治療には目薬や飲み薬による内科的治療(進行を抑える治療)と、手術による外科的治療があります。

 視覚が保たれているときは、症状の進行を抑える内科的治療が選択されることが多いですが、視覚障害があるときや失明しているときは、回復するためには、人工レンズを使った手術が必要です。

 おうちのワンちゃんの目が「白く濁ってきてるかな?」と感じたら、早めにご相談くださいね。

2010年 3月 12日 掲載

 最近朝晩めっきり涼しくなって参りましたね!
 残暑が残っていたとしても、もうそんなに怖くないように思いますよね・・・。
 ですが、高速道路の定価格化に伴い、動物と一緒に遠方へお出掛けする機会が増えたように思いますので、お出掛けの時に動物の熱中症に気を付けて頂けたらと思います。
 以下の通り、ざっとまとめましたので、ご参考にして頂けたらと思います。

 とくに動物達でなりやすいシチュエーションとしては、やはり締め切った部屋でのお留守番・車の中に残されること・炎天下でのお散歩…などです。

 動物たちは人間のように、汗をかいて体温を下げる、ということがほとんどできません。なので人間よりも暑さが苦手です。
 熱中症では熱が体内にこもってしまい、そのまま高温の状態がつづくと色んな臓器にも悪影響を及ぼし、意識の低下をおこしてそのまま死亡してしまうこともある、怖い病気です。
 すぐに体を冷やすことが必要なのですが、処置して体温が下がっても、受けた臓器のダメージで後遺症が残ってしまうこともあるそうです。

 熱中症は、動物を暑い環境に放置しないように配慮するのが一番の対策です。十分な飲み水の確保も大事です。

そして、発症してしまった時の応急処置として・・・

①脇の下にアイスパックなどを挟む。
②水で濡らしたタオル(中型犬以上はバスタオルが良いでしょう。)を背中に掛ける。
③②で、更にその上から水を掛ける
④水分を補給する。

などを施して、お近くの獣医さんの所へ行ってください。
何よりも、早めの飼い主様の応急処置が動物の命を救います。
頑張ってくださいね!

2009年 9月 14日 掲載

 今回はワンちゃんの嘔吐についてです。

 ワンちゃんの嘔吐は、多くの場合一過性の胃のムカつきや胃炎によるものが多く、
一食抜いて胃を休ませてあげることや、嘔吐止めの治療ですぐに良くなることが多いです。

 この場合のワンちゃんはたいてい吐いた後ケロっとしていて、元気食欲もあることが多いです。

 しかし、ワンちゃんの嘔吐は、症状によって他にもいろんな原因が考えられます。

 嘔吐の頻度や内容物、便の状態、元気食欲の有無、異物の可能性など、飼い主さんからの情報が診断の大きな手がかりになります。

 必要なら血液検査もして、腎臓や肝臓の値が悪くなってないかも調べます。

 特に元気食欲がない時は、早急な治療が必要な場合があるので、すぐに病院にご相談くださいね。

2009年 4月 20日 掲載

 今回は、胴が長くて腰に負担のかかりやすいダックスさんやコーギーさんに多い病気、椎間板ヘルニアについてお話します。

椎間板というのは、背骨を構成する骨と骨の間のクッションのような役割を果たしているものです。
 椎間板は椎体と椎体の間に通常はきれいに収まっているのですが、なんらかの原因によって外に飛び出して背骨の神経を圧迫し、さまざまな障害を引き起こすことがあります。

<要因>

 成長期の急激な体格の変化の他、肥満や痩せすぎ、過激な運動などによって、ひずみが生じ、それが背骨への負担となります。
 高い場所から飛び降りたりすることも、背骨に負担をかける原因になります。

<主な症状>

 歩き方がおかしい、抱いたり背中を触ったりすると痛がる、立ち上がり方が緩慢、などが初期症状です。
 ヘルニアは放っておくとどんどん悪化してしまう病気で、重症になってくると、下肢が麻痺して歩けなくなってしまう状態になります。

<治療>

 初期段階であれば手術する必要はなく、抗炎症剤と安静によって回復する場合があります。
 針灸も効果的です。また、再発をふせぐための体重や運動のコントロールも大切です。
 手術の場合は、飛び出た椎間板そのものを取り除く方法や、神経を圧迫する骨を削る方法があります。
 重度の急性症状の場合、早く手術しないと一生歩けなくなる可能性が高いとも言われています。
 早期発見、早期治療が大切な病気なので、飼い主さんの、普段からの注意と観察が大切です。
 もし疑わしい症状が見られたら、すぐに受診されることをお勧めします。

2009年 1月 16日 掲載

 だんだん寒くなってきましたね。急な冷え込みに、体調を崩したりしていませんか?
 この時期は人間同様、動物たちも体調を崩しやすい時期と言えます。今回はそんな冬場に多い病気のひとつー気管支炎についてのお話です。

 冬は空気が冷たく乾いているので、気道粘膜のバリア機能が弱まり、外からの刺激を受けやすい状態にあります。
 そのため、口から侵入したウイルスや細菌によって容易に炎症を起こしやすくなっている状態にあります。
 こうしてなってしまう病気が、気管支炎です。

<気管支炎の症状>

  • 呼吸が浅く、速い
  • 呼吸が苦しそう
  • 咳をする、のどになにか突っかかったようなしぐさをする

<病院での治療法>

  • 炎症を抑えるお薬や、気道を広げるお薬、吸入療法などで治療をします。

<おうちでできる予防法>

  • 加湿器の使用や、ぬれたタオルなどの室内干しで、加湿をこころがけてあげる。
  • 屋外のコの場合は、風除けを置くなどして冷気を防いであげる。

 気管支炎は、進行すると肺炎や肺水腫になって、命に関わってくることもある病気です。
 もし症状が見られたら、進行してしまわないうちに診察にいらしてくださいね。

2008年 11月 24日 掲載

 知られているようで、意外と知られてないのが、肛門嚢炎と肛門周囲ろう孔です。
<肛門嚢炎>
 犬や猫は、スカンクの様に肛門の両脇に悪臭を放つ、一対の袋状の肛門嚢という分泌腺を持っています。
 肛門嚢の内容物は、通常排便の時にいきむと、便と一緒にその開口部から排出されます。
 肛門周囲は、常に便や泥などで汚染されていて、病気をおこしやすい環境下にあります。

 この肛門嚢が細菌感染を受けたり、導管(嚢にある内容物の出口)が塞がってしまったりすると、嚢内は化膿した膿汁で満たされ、やがて肛門嚢炎になります。
 更に進行すると、次第に化膿巣が肛門周囲に広がっていきます。
 これを放置しておくと、いずれ肛門嚢の一部が破れてきて痛みを伴い、その創口から膿汁が排出されることがあります。

 症状は、痛みなどの不快感、すなわち肛門部を舐める、咬む、または肛門部を床につけて歩く、独特の動作をしたりします。
 そして進行と共に、食欲の低下、発熱などが起こり、肛門嚢の皮膚が破れてくると、上に書いた通り、膿汁の排泄や出血が起こります。

<肛門周囲ろう孔>

 基本的には、肛門嚢炎の延長線上にあると考えて頂いて間違いではないと思います。
 また肛門嚢炎から進行する形だけではなく、肛門周囲の汗腺や毛包に細菌感染が起こり、皮膚炎となり、それが進行して膿瘍が形成されることから起こることもあります。

 その皮膚炎が膿瘍を形成して、やがて皮膚に穴が開くのですが(化膿性ろう孔)重度になると、その穴が多数開口し、各々がアリの巣状に繋がるようになります。
 その状態が更に進行すると、ろう孔は皮下組織、筋肉へと深部にまで及び、直腸や腹腔にまで達するようになります。

 症状は肛門嚢炎とほぼ同じですが、排便困難や便秘、下痢、あるいは便の失禁などを呈し、やがて食欲不振や発熱などになる動物もいます。

<治療>

 肛門嚢炎に関しては、初期でしたら、たまった肛門嚢の内容物を排出させると同時に内服薬や外用薬の投与で治癒することもあります。
 しかし皮膚が破れて化膿した膿汁が出ている場合は、創口からの洗浄と消毒が必要になってきます。
 肛門ろう孔に関しては、程度によっては外科的処置により、壊死(炎症が進んで細胞が死んだ状態)した組織を切除しなくてはならない事があります。
 ただ、手術後に便失禁や肛門狭窄を起したり、肛門ろう孔を再発する場合もあります。

<予防>

 いずれにせよ、動物に上の症状が起きてないかよく観察する必要があります。

 また、初期であれば肛門部を床に擦り付ける仕草をする時は、肛門嚢炎におちいる一歩手前であり、導管(嚢にある内容物の出口)がつまっている為にうまく排出されていなくて、分泌物が溜まっているだけの時がよくあります。
 そのような時は、肛門にティッシュを当てて、肛門嚢の内容物を搾り出すようにして排出させることにより、肛門嚢炎の予防が出来ます。

 もしご自分で出来ないような時は、掛かり付けの獣医師(もしくはトリマーさん)に依頼するか、先の事を考えてご自分で出来るように搾り方を教えてもらってください。

 因みに、肛門嚢の内容物は一般的には排便時に出るのですが、導管が塞がりがちな子達や肛門括約筋が低下していて、排便時に排出でき難い子達に関しては、月に一度の肛門嚢の排出をお薦めしています。

2008年 8月 17日 掲載

 本格的な暑さになって参りました。飼い主さん共々、ワンちゃん、猫ちゃんたちは夏バテ大丈夫ですか??
 今回はこんな季節には特に多い病気、外耳炎のお話です。

 外耳炎というのは、簡単にいえば耳の穴に炎症がおこる病気です。
 原因はいろいろありますが、外耳道に蓄積した耳垢に、細菌やカビ、酵母が繁殖して、耳道の粘膜に感染が起こるのが一般的です。

 特にこの暑い季節はお耳の中の環境が悪くなりやすいので、菌が増殖するにはもってこいの状態になってしまいがちです。
 特にお耳が垂れているコや耳の中に毛が生えているコは、耳の中への通気性が悪いので、外耳炎になりやすい傾向があります。

 その他にも外耳炎は、耳ダニというダニが耳の中に寄生することによって起こるものや、アレルギーの症状のひとつとして起こるものもあります。

主に見られる症状としては、

  • ・耳の汚れがひどい
  • ・耳を引っかく
  • ・頭をしきりに振る
  • ・耳がにおう
  • ・首を傾けている

などなどです。

 もしおうちのワンちゃん猫ちゃんにこのような症状が見られたら、外耳炎の可能性が高いです。

 外耳炎の治療としてはまず原因を突き止めて、主にお耳のケアと点耳薬による治療を行います。
 症状によって飲み薬を併用することもあります。アレルギーによるものが疑われる場合は、食事の変更や、アレルギー検査を行うこともあります。

 外耳炎は進行してしまうと、炎症で壁が肥厚して耳の穴をふさいでしまったり、さらに奥に進行して中耳炎や内耳炎にまでなってしまう可能性もあるので、要注意です。
 症状が見られたら、その段階ですぐ病院に連れて行って、炎症が軽い段階で治療を受けられることをお勧めします。

2008年 7月 28日 掲載

 健康だった中年以降(大体4~5歳以上と考えて頂いて良いと思います。)のメスの犬や猫が突然、嘔吐が始まったり元気がなくなったりして、血液検査やレントゲン、超音波検査で、子宮蓄膿症だと診断される事があります。
 子宮蓄膿症は、中年以降の避妊手術をしていないメス犬(猫)に発症する病気です。
 犬では、平均発症年齢は7・1プラスマイナス2.4歳であり、自然発症率は0.6%と言われていますが、9歳以上の未避妊犬の発症率は66%と言う報告があります。

 症状は、元気及び食欲の低下、多飲、多尿、嘔吐、腹部膨満、陰部からの膿の排出(これを開放型と言い、陰部から膿が排出されない型を閉鎖型と言います。)などです。

 放置すると、腎機能不全やDIC(=藩種性血管内凝固症候群 後述※①)によって死に至る事もあります。

 子宮蓄膿症は、性ホルモン(エストロジェンの刺激やプロジェストロン)が多く関与しており、それと共に細菌感染(原因菌の70%は大腸菌)が起こる事により、発症します。

 治療法は、内科的療法(プロスタグランジンF2アルファーと言うホルモン剤の注射)で抑える事も出来ますが、20%前後で再発があると言われています。
 ですので、完全なる治療法は、出来るだけ早期に卵巣と子宮の摘出をするのが一番だと思われます。

 尚、早期に手術を行っても、先程言いましたDICや免疫異常による自己免疫性溶血性貧血(後述※②)などを併発し、2~3%(他の資料では、5~8%)の動物が死亡すると言う報告があります。

 それなりの年齢のメスの犬猫を飼ってらして、以上の症状を示し、尚且つ未避妊であった場合、子宮蓄膿症の疑いがありますので、早めに受診される事をお勧めします。
(因みに・・・犬猫と書いてきましたが、これは犬猫に限った事ではなく、兎やフェレットなどでも発症します。)

※①DIC(藩種性血管内凝固症候群)
 いわゆる血液の凝固疾患のことであります。様々な疾患によって組織障害が起こり、その為に血管凝固促進物質が大量に流出して、凝固系の働きが更新します。その為に血小板やフィブリノーゲンなどの凝固因子が大量に使われ、そして不足し、その結果凝固異常を起すもので、血栓による循環障害、ショック、出血などが起こる状態のことです。

※②自己免疫性溶血性貧血
 細菌感染などの他、あらゆる原因により免疫異常がおこり、自分自身の赤血球を標的にしてしまい、その免疫反応の結果貧血になる病態を言います。

2008年 3月 31日 掲載