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犬・猫・ペットの治療と予防│リリー動物病院

【ちょっとしたお話】 予防・ケア

今回は春先に気を付けていただきたい、除草剤中毒についてです。
毎年この時期になると、雑草に除草剤をまく方が出てきます。
お散歩中のワンちゃんが除草剤がついた雑草を舐めたり食べたりすると、除草剤中毒を起こしてしまうことがあります。
見た目には草がまだ枯れていなくても薬が散布されていることがありますので、十分注意して下さい。

除草剤中毒の症状としては、摂取量や濃度によって軽度~重度までありますが、重症になると、激しい嘔吐や下痢、血便が見られ、肝臓や腎臓の障害を起こして亡くなってしまう子もいます。

これからの時期はくれぐれもお気をつけ下さい。

また、もしおうちのワンちゃんが草を食べた後に異変を感じたら、すぐ受診して下さいね。

2010年 5月 12日 掲載

 外は暖かくなってきて、すっかり春の兆しですね。
 今の季節、きれいな花がいっぱい咲いていて、お散歩していても気持ちが良くなります。
 そんなきれいな花々ですが、中にはもしワンちゃんや猫ちゃんがうっかり口にしてしまうと、中毒をおこしてしまう危険がある花もあります。

今回は、その例をご紹介します。

  • ・スイセン、ツツジ、ジンチョウゲ、アジサイ

    →嘔吐・下痢・震え・重度な例では昏睡・死亡。

  • ・ユリ科の植物
     (ユリ、チューリップ、ヒヤシンス、アマリリス、スズランなど)

    →特に猫で、激しい腎不全症状。

 これら以外の草花でも、除草剤が散布されていると、中毒を発症します。
 おうちのワンちゃん・猫ちゃんがお外に出る際は、お気をつけくださいね。

 また、中毒を起こすものを食べてしまった可能性がある際は、一刻も早く対処が必要なので、すぐご連絡ください。

2010年 4月 17日 掲載

※家庭犬、家庭猫の飼い主の方々へ!

先日、愛知県獣医師会より、以下の文章がFAXされましたのでお知らせします。

≪カプノサイトファーガ感染症について≫

人と動物の間を行き来する感染症(ズーノーシス、人と動物の共通感染症)に、犬・猫に咬まれる・引っ掻かれること(咬・掻傷)で”まれ”に感染をおこすカプノサイトファーガという細菌がいます。
近年、咬・掻傷に起因し、この細菌によるおもに敗血症(菌が血液中で増殖する)をおこし死亡する人の症例報告が新たに少数確認されてきました。
でも怖がらないでください。その発症は”ごくまれ”で予防方法があるのです!

Q.カプノサイトファーガって何?
→犬・猫の口の中の常在菌

Q.どの位の割合で持っているの?
犬92%、猫86%が持っています

Q.どんな風に感染するの?
咬まれて、引っ掻かれて感染することがあります

Q.症状は?
“まれ”ですが、咬・掻傷後2~7日して、発熱、敗血症、腎不全、髄膜炎をおこし、死亡することがあります

Q.どんな人がかかり易いの?
→免疫力が低い人(中高齢、ステロイド治療中、糖尿病、アルコール依存症、脾臓摘出手術を受けた人等)が約半数

Q.治療は?
→本格的な治療は、お医者様にお任せしなければなりません

☆発病予防の方法があります!
→(これもお医者様なのですが)咬まれたり、引っ掻かれたら、小さな傷口でも直ちに、水道水で傷口を洗い、消毒し、外科の病院に行き、有効な抗生物質(オーグメンチン等)を頂いて下さい

Q.咬まれる、引っ掻かれることの予防方法は?
→①穏やかなペットを飼う(飼育前に獣医師に相談する。しつける。)
②ペットは人ではないと認識する(ペットとベタベタしすぎない。)
ペットを寝室に入れない。
④キスをしない。
⑤犬猫を放し飼いにしない。
⑥ペットの前では急に動かない、おどかさない。
⑦爪を切る。
⑧動物に触る前後は手を洗う。
⑨排泄物はすみやかに処理する。その後の手洗いも忘れずに。

この説明書は、荒島康友先生(日本大学医学部病態病理学系臨床検査医学分野助教)須田沖夫先生(社団法人 東京都家庭動物愛護協会・獣医師)のご厚意により提供して頂いた原文を、(社)愛知県獣医師会 開業部会人獣共通感染症委員会が編集・校正したものです。

2010年 3月 31日 掲載
  • その1.ワクチン接種・フィラリアの予防を欠かさない
  •  基本中の基本です!防げる病気は防ぎましょう。

  • その2.正しい食生活をする
  •  ペットも「医食同源」です。ワンちゃんならワンちゃん用、猫ちゃんなら猫ちゃん用の、適切な栄養バランスがとれた食事を与えることが大切です。

  • その3.太らせない
  •  肥満は心臓や関節、気管の負担になるだけでなく、生活習慣病の原因にもなります。

  • その4.歯石をためない
  •  歯石の細菌は、血流にのって体の中に入ると、心臓や腎臓に悪影響をもたらします。また、歯周病のもととなります。

  • その5.避妊・去勢手術をする(子供を産ませないなら)
  •  いろいろな病気のリスクを減らせます。

  • その6.ストレスを少なくする
  •  正しいコミュニケーションやしつけは、余分なストレスを減らします。

  • その7.定期的に健康診断を受ける
  •  半年~年に1回は、健康診断を兼ねて全体的な血液検査をお勧めします。

 ここで挙げている7カ条は、ペットを1日でも長く、健康に生活させてあげるために、ぜひ飼い主さんに守っていただきたいポイントです。
 もちろん、これ以外にも大切なことはありますが、この7つは愛するペットのために守ってあげてくださいね。

2010年 2月 27日 掲載

 当院を来院された方は一度は見かけたことがあると思いますが、受付のカウンターの右端に、盲導犬募金の募金箱が設置してあります。
 今回、4,053円の募金が集まりましたので、ご報告させて頂きますね☆
 皆様から頂いた善意の募金は、先日日本盲導犬協会様へ送金させて頂きました。
 盲導犬募金にご協力頂きまして、深くお礼申し上げます(__)

 さて、この「盲導犬」ですが、視覚障害者を目的の場所まで安全に誘導する訓練を受けた犬、盲人の目の代わりとなるのが仕事、というのは、ご存じですよね。
 人の目の代わりになる優秀な盲導犬を育てるのに、相当な費用と時間がかかることは予想されます。しかし、盲導犬に関しての現実をお知りの方はどれほどいるのでしょうか?

 盲導犬が受ける特別な訓練には、10か月から1年ほどかかり、そのために必要な費用は1頭につき、およそ420万円です。
 日本で盲導犬を必要としている人は、今すぐ必要な人、近い将来必要な人、合わせて7,800人ほどいます。
 しかし、今現在、日本に存在する盲導犬の数は、およそ900頭ですから、まだまだ、全然足りないのが分かって頂けるかと思います。

 私たちが普通に過ごしている今も、盲導犬を必要とする人は増え、そして高齢になり、引退する盲導犬もいます。
 ですから、より多くの盲導犬が必要になりますし、盲導犬を多く育てるためには、寄付金が必要になるわけです。

 ほんの少しの情報ですが、盲導犬について知って頂けたでしょうか?
 この記事を読んで、多くの方に興味を持って頂いて、募金箱を見かけたら募金をして頂けましたらとても有り難く思います(●^o^●)

 今後とも、盲導犬育成の支援とご協力をよろしくお願い申し上げます(__)

2009年 12月 24日 掲載

今回は、猫ちゃんの定期検診のお勧めについてです。

おうちの猫ちゃんで、なにか気になる症状はありませんか?

猫ちゃんも歳をとってくると色々な機能が衰えてきます。
猫ちゃんの特徴として、

  • 水分摂取量が少ない
  • 高タンパクのごはんを食べる

…というのが挙げられます。

 そのため、腎臓などの泌尿器系の負担が大きく、これらの臓器の病気になりやすいのが、猫ちゃんの特徴です。
 特に6歳以上の猫ちゃんでは、気になる症状がなくても、半年~1年に一回の定期検診をお勧めします。
 血液検査や尿検査をすることで、無症状または軽い症状のうちに病気を見つけることができます。

 また、最近おしっこの量が多い、水をよく飲む、嘔吐をする、食欲がない、体重が減ったなど、なにか気になる症状がある場合は若いうちでも、早めの検査をお勧めします。

お気軽にご相談ください。

2009年 11月 13日 掲載

 今日は、ペットの災害時における持ち物についてです。

 万が一、災害が起きて避難をしなくてはいけない時、避難場所でのペットのお世話は飼い主さんの責任となります。
 普段からペット用に避難用持ち出し袋を準備しておくと良いでしょう。 準備しておくと良いものは…

  • 2~3日分以上のフードと水
    長期保存できるもので、なるべく軽いものが良いでしょう。救援物資がいつ届くかは分からないので、フードと水は2~3日以上、できれば1週間分くらいあった方が良いと思います。
  • リードと首輪
    さらに普段から首輪やリードには、飼い主さんの住所・連絡先・名前をつけておくとよいです。
  • ケージ
    ケージに入れてもお利口さんにできるよう、普段からケージに入ることに慣れておいた方が良いです。
  • 動物用の靴または靴下
    避難時にがれきやガラスで負傷してしまうペットが多いようなので、あると便利です。
  • お薬
    持病がある子はすぐに持ち出せる場所に用意しておくと良いです。
  • ペットシーツや糞処理袋
    避難場所での周りの避難者の方たちへのマナーのため、用意しておくと良いです。

 …といった具合です。その他、災害時を想定して、その子その子で必要そうなものを準備しておきましょう。

 また、避難時には大勢の人が集まるので、普段からの基本的なしつけが大事になります。
 ケージに入れても暴れたりないたりしないよう、「ハウス」や「待て」など、飼い主さんの言うことができるように訓練しておきましょう。
 また、子犬のころから色々な人や動物に慣れさせて、社交的な子にしておくことが理想です。

 災害時はパニックになって逃げ出して飼い主さんと再会できずにいるペットが数多くいるそうです。
 阪神大震災では1500頭以上の動物が保護されたそうです。 ペットには必ず飼い主さんが分かるように迷子札を付けて、連絡先が分かるようにしておくことが大事です。

  もしもの時に大事なペットと一緒に避難できるよう、普段から準備しておきましょう‥!

2009年 10月 16日 掲載

 今回はワンちゃん・猫ちゃんのダイエットについてのお話です。
 近年、肥満体型のワンちゃん・猫ちゃんが増えてきているようです。人でもそうですが、肥満は、足の関節や、背骨への負担になります。
 それだけでなく、心臓や気管、膵臓や肝臓にも負担がかかり、さまざまな病気のもととなります。

 簡単なチェック方法は、さわってみて肋骨が分かるかどうか、腰のくびれがあるかどうか、です。分かりにくい場合は肥満のサインと言えます。

 ダイエットが成功するかどうかは、飼い主さんしだいです。逆に極端に食事の量を減らすなどの無理なダイエットをすると、筋肉まで落ちてしまったり、栄養が足らなかったり…、とかえって悪影響になってしまいます。
 また、特に肥満の猫ちゃんが急に絶食状態になってしまう日が何日も続くと、「肝リピドーシス」という、肝臓に脂肪が蓄積して、肝臓が正常に機能しなくなってしまう病気になってしまうことがあるので、要注意です。

 体重を減らすスピードの目安としては、1ヶ月で5%前後の減量が程良いと言われているようです。
 例えば7kgの猫ちゃんだとすれば、1ヶ月で350g、1週間で70~90g程度ということになります。

 頑張りすぎないことが、ダイエットのコツ、と言われています☆すぐに結果がでないからといって落胆せずに、おうちの愛犬・愛猫さんと一緒にがんばっていきましょう!

■ここにダイエット方法の例をご紹介します。

  • 野菜を混ぜる
  • カロリーをおさえながら、食事のボリュームを増やしてくれます。ニンジンやキャベツ、白菜、ブロッコリーなどがお勧めです。ゆでると甘みが出て、さらに食いつきが良くなるようです。(注:ネギやタマネギ、ニラは中毒になってしまうことがあるのでNGです)

  • 低カロリーの療方食を与える
  • 低カロリーの療方食は、低脂肪でカロリーを抑え、繊維分の割合を多くして満腹感が得られるようになっています。

  • 食事の回数を多くする
  • 1日量を変えなくても、時間を分けて小分けにして与えると、いちどに与えるよりも太りにくいと言われています。

  • 運動量を増やす
  • コミュニケーションも兼ねて、お散歩や遊ぶ時間を増やすことによって、消費エネルギーを増やします。
     ダイエットを頑張られている方、ぜひお試ししてみてください。

 また、どうダイエットを頑張っても体重が減らない場合、代謝疾患などの可能性もあります。一度ご相談ください。

2009年 10月 03日 掲載

 おうちのワンちゃんの歯(特に奥歯)をチェックしてみて下さい。茶色い歯石が歯にこびり付いて、固まってしまっていませんか?

 ワンちゃんの歯についた歯垢は、そのままにしておくと固くなって歯石となり、もう歯ブラシではとれなくなってしまいます。これが、歯周病の始まりです。

 歯周病は進行すると、まわりの歯茎が腫れる歯肉炎となり、さらに進行するとまわりの歯根や骨までに炎症が及んでしまい、膿がたまってしまうこともあります。
 また、歯石の細菌が体内に入ると、心臓をはじめ腎臓や肝臓などの内臓の病気を引きおこす原因にもなるといわれています。

 歯周病は、そのもととなる歯垢をとるのが1番です。
 理想は歯ブラシによる1日1回の歯磨きですが、難しい場合はガーゼなどを巻いた指でこするだけでも効果があります。

 もうすでに固まった歯石が付いてしまっている、という場合は、1度麻酔をかけての歯石除去をお勧めします。
 方法や金額など、ご気軽にご相談くださいね☆

2009年 9月 03日 掲載

 フィラリアは、心臓に寄生する虫で、蚊がワンちゃんを刺すことによって感染します。
 フィラリア症になってしまったワンちゃんは、心不全による咳や呼吸困難、腹水といった症状をおこします。ときに死につながる病気です。
 フィラリア症はこういった怖い病気なのですが、定期的な予防薬の投与によってほぼ100%予防できる病気です。

 フィラリアの予防薬は、時期としてはその年蚊が出始めた1ヶ月後(だいたい4月下旬)~蚊がいなくなるまでの時期(だいたい11月下旬)まで飲んでいただくお薬となります。

 このフィラリアの予防薬は、「第4期幼虫」という、ワンちゃんの体内に入ってから1ヶ月前後くらいの年齢のフィラリアの子虫(この頃はまだ心臓にたどりつく前の段階)を100%駆虫してくれるお薬です。
 逆にこの時期を過ぎてしまうと、だんだん駆虫効果が下がっていってしまいます。なので、予防薬は1ヶ月に1回忘れずに飲ませていただくことが大事なのです。

 また、猫ちゃんにも近年、フィラリアの予防が必要であることが言われています。
 フィラリアは犬の心臓が好きで、猫ちゃんの体内に入ったときは居心地が悪くて心臓にたどり着く前に死んでしまうことが多いそうなのですが、それでも心臓にたどりついたら、肺や血管の炎症をおこしたり、ときには猫ちゃんに急激なアレルギー反応をおこして死をもたらすこともあるそうです。

 猫ちゃんのフィラリア症は診断が難しいので、原因不明の死の中には実はフィラリア症が原因だった、ということもあっただろうと予測されています。
 なので、猫ちゃんも予防が大事なのです。

 猫ちゃんの場合も1ヶ月に1回の予防になるのですが、飲み薬の他に、背中にたらすタイプの予防薬(ノミや耳ダニ、回虫も一緒に駆虫できるもの)があるので、お勧めです。

 詳しくは当院までお問い合わせください。

» フィラリア予防の詳細はこちらをご覧ください

2009年 3月 23日 掲載