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犬・猫・ペットの治療と予防│リリー動物病院

院長コラム

 たまに当院にお見えになる飼い主さまから、うちの看護士の接客?態度でお褒めの言葉を頂くことがあります。

 この間もお褒めの言葉を頂き・・・「我が子を褒められたようで、自分の事を褒められる以上に嬉しいわ!!」と友人に報告しました。

 ただ・・・・ふと、その時に思ったことがありました。

 10年くらい前は一番ベテランのゆきさんと二人でしたが、それから少しずつ看護士が増えて・・・今は、次にベテランの麻衣さん、一年になる小森さん、半年の永田さんとで、毎日の業務を回しています。(サポートスタッフの浅井さんにもお手伝い頂いてます。)

 最年少の永田さんは、私の長男と三つしか違わず、麻衣さんの御両親は私よりほんの少しだけ年上なのですね。
 いつだったか永田さんの「スタッフ通信」で、「周りの人がお母さんの様にいろいろ教えてくれます・・・云々・・。」と書いてありましたが(お父さんじゃなくて良かった~!!)、そう・・・本当に実に親子くらい違うスタッフもいる訳なのですよね・・・。

 ですが、実のところ、「どっちが親か分からないわ~・・!」と言う場面が結構あります。

 「ねぇねぇ~・・。○○さん、これどこにある~??」とか、「これ(主にメカです。)の使い方、ようワカランのだけど、ちょっと頼むわ~・・。」・・・・なんてことは日常茶飯事です。
 彼女達がいないと、普段使っていないような薬のしまい場所も分かりませんし、任せっきりですので、血液検査などの動作も遅いし・・・本当に何もできないのですよね・・・。

友人にその話をした後で、「本当はどっちが子供なのか分からないわ・・・。」と、しみじみ思い、そしてこんな私について来てくれるスタッフ達に感謝した一日でありました。

2008年 3月 31日 掲載

 飼い主さんのSさんは、御夫婦揃って郵便局(今はこういう言い方をしないのですよね!ホントは…。)にお勤めです。

 こうやって、私達がやっとお休みに入った時も、正しくは、12月後半からは殆どインフルエンザなどの伝染病でない限り、お休みも取れずに、年賀状の配達の為に働いておられます。

 12月中旬にSさんが、愛猫ちゃんをお連れになった時、「それではよいお年を・・。」と去年と同様の挨拶を交わしました。

 病院も今日やっと午後からお休みに入ったのですが、Sさん達はお休みではないのですよね…。

 本当にご苦労様なことです。

 私は、今までアルバイトを二つしかしないまま、この仕事に就いてしまいましたが、「楽な仕事は殆どない。どんな仕事も本当に大変だな~・・・。」と思っていました。
 そして、Sさんからこういうお話をお聞きして改めてそう思いました。

 「Sさんご夫妻、そしてその他の郵便配達の皆さま、いつもありがとうございます。
 お正月が過ぎましたら、どうぞゆっくりお休みくださいね!」

 さ~っ!
 私は、今から年賀状を書きます!
 今年も我が家は大掃除をせずに年が明けていきます。

 先程ある飼い主さんと意気投合してしまいました。
 その方も、やっと昨日が仕事納めだったようで、「大掃除はしなくても、正月は来る来る!!ですよね~!」と・・・(笑)。
 ですが、来年こそは、早く年賀状を書いてお掃除もしたいな~・・と。これも毎年この時期に思います。

 皆さま、どうぞよいお年を・・・。

2007年 12月 31日 掲載

 たまに 「世界仰天ニュース」などの番組で、「犬が飼主さんを助けた!」という話を見ますが、実際に起こった話を最近飼主さんからお聞きしましたので、飼主さんのご了承を得て、コラムに載せることにしました。

☆泥棒が来たのを知らせたラーラちゃん
 黒ラブの堀田ラーラちゃん(五歳 女の子)は、家の前を他人が通る度に飼主さんに吠えて知らせていたのですが、ある日いつもと違う鳴き方をしていて、しかもなかなか鳴き止まないので、「今日は様子が変だな~・・・。」と飼主さんは思ってらしたそうです。

 そしてその後・・・お隣に泥棒が入ったことが解りました。

 残念ながら犬小屋に繋がれていたラーラちゃんが、激しく鳴いていた15分くらいの間に、隣家が掻き乱され、三人組に物品を盗まれたそうなのですが、飼主さん曰く 「ラーラを庭の犬小屋に繋いどいたから、盗まれちゃったのよね…。とっても残念だったわ…。
 もうその後はそういう事があったら、お隣の家の直ぐ側までラーラが自由に行けるように、今は柵付きの庭に放し飼いにしてるのよね!」と言う事でした。

 泥棒が来たのを見て、様子がおかしいと、直ぐ判断して飼主さんに伝えたラーラちゃんは本当にすごいですよね~…。

☆ご主人が危険な状態なのを奥さんに知らせたラッキーちゃん
 紀州犬の近藤ラッキーちゃん(5歳、男の子)は、今年三月のある夜中に、一階で寝ていた奥さんに突然 「起きて!!」と言わんばかりに前足で何度も奥さんの体をトントンしたそうです。
 ラッキーちゃんのあまりのしつこさに、眠い目をこすって起きられた奥さんは、二階の御主人のうめき声にびっくりされて、直ぐ二階に飛んで行かれました。

 するとなんと…・御主人は二階の寝室で心臓発作で苦しんでおられました。
 直ぐに救急車を呼んだので、御主人は一命を取り留められたのですが、その時もいつもは来客がある度に吠えていたラッキーちゃんでしたが、「い~い?!今から救急車の人が来るから、おとなしくしてるんだよ!」との奥さんの言葉を忠実に守って、御主人が搬送される間、ずっとおとなしくしていたそうです。

 動物達は、私達が想像している以上に直感が働いていたり、飼い主さんの事や周りの状況をちゃんと見ていますよね…。
 今回のラーラちゃんとラッキーちゃんのお話は、それを再認識させて頂くお話でした。

堀田さん、近藤さん、素晴らしいお話をありがとうございました。

2007年 12月 14日 掲載

 少し前の話になりますが、11月3日に義父の七回忌がありました。
 それで2日の午後から久しぶりに一家揃って岩手の実家に家族旅行に行きました。(お義父さん、ごめんなさいね! お義父さんの七回忌が家族旅行だなんて書いたらあかんですよね~・・・。)

 でも、久々に家族一緒に過ごす事が出来て、ピンチピッターで来てくれた水出先生とスタッフに心から感謝しています。
 この写真は、七回忌の翌日の4日に「ご苦労さん!」という事で、夫が岩洞湖に連れて行ってくれたものです。

 残念ながら・・・このパラグライダーに乗っているのは私ではありません。

 ただ、とても素敵でしたので、コラムに掲載させて頂きました。(写真の方、勝手に掲載してごめんなさい・・。)

 この女性は、どう見ても50台だと思うのですが、私達とちょっと会話した後、実に楽しそうに・・・なんのてらいもなく、高い山から降りて行かれました。(二枚目)。

 何が素敵だったのかと言いますと…若ければそれはそれなのですが、おそらく私よりちょっと?年上だと思うのですが、パラグライダーを当たり前の様にやってのけるところが、私にはとても斬新で素敵に映ったのですよね~。

 「きゃ~!素敵!!」を連発しながら写真を撮ってましたら、それを見て、私の意図を察してか、長男と次男が口を揃えて言いました。

 「母さん、絶対こういう事しないでよ!」と二人。
 「なんで??」と私。

 「母さんドジだから、死ぬかもしれんもん・・。。」と息子達。

 私の性格を知っている二人の発言に言葉を失いまいたが(苦笑・・・。)、この方の様に幾つになっても自分のやりたい事をやってる人って本当に輝いて見えますよね。

 私もいつまでもこういう風に生きて生きたいと思いました。

 このコラムをご覧になって、この方の住所を知っている方がお見えになりましたら、当院へ御連絡くださいね。
 お礼とともにお写真をお送りたいと思います。

 実にあっぱれでした!(拍手!)

2007年 11月 12日 掲載

 先週の土曜日は、アルバイトとして、当院を支えて下さった方二人の感謝会(送別会)でした。

 去年の2月に、ベテランの看護士が寿退職し、6月には獣医師も二人退職した為、てんてこ舞いの日がず~~っと続いておりました。
 Mさんは近くの大学生の方で、大学に求人募集して当院に去年の6月から来て下さってました。
 実に温和で優しい性格の方であり、授業が終ってから、仕事が次の日に差し掛かる日々が続いていても、愚痴一つこぼさず、当院を支えてくれました。
 Kさんは、今年7月に当院に来て下さり、やはり自分の生活がある中で、どれだけ忙しくても淡々と仕事をこなして下さっていました。
 いつも仕事が終るのが遅くて、本当にきつかっただろうと思います。

 お二人は人手不足の中、6月に出産で退職した看護士のHさんと共に当院を支えて下さった仲間です。

 実はこの9月に新しい動物看護士が就職してくれましたので、私を混ぜた5人で病院はまわしていけそうな状況になり、今回退職して頂くことになってしまいました。
 開業して13年・・・この様な形で退職して頂くのは、私にとって初めての経験であり、新しいスタッフが入ったことは喜ばしい事なのですが、その事をお二人に告げるのは、私にとって、実に断腸の思いでありました。

 土曜日・・・重症のネコちゃんを抱えておりましたが、感謝会には何とか間に合い、この日を迎える事になりました。

 感謝会が終った後で、Mさんから「自分の中では、リリー動物病院のファミリーの一人だと思っているので、また遊びに行きます!」と言うメールを頂き・・・本当に私は、人に恵まれていて有り難いな~・・・。。。としみじみ思いました。

 「Mさん、Kさん、本当にありがとうございました。
 Mさん、あなたの目標である介護の仕事、頑張って下さいね!あなたなら、きっと素晴らしい仕事をされる事だと思います。
 Kさん、これから自分のやりたい事を探すのでしょうが、どうか生き生き楽しく生きてくださいね!」

 送別会ではなく、感謝会として、その日は終りました。

 小さな病院ですが、お二人に限らず色々な方達に支えて頂きながら当院の今日があります。

 私事のブログになってしまいましたが(いつもですね!)今日はお二人に感謝の気持ちを込めて書かせて頂きました。

2007年 10月 17日 掲載

 一週間近く前になりますが、先週の日曜日に大阪市で二ヶ月に一度の小動物中医学研究会(鍼灸のセミナー)がありました。

 このセミナーは、午前中の基礎編は、校條均先生(写真上、多治見市で動物病院開業)が講師を務めて下さっています。
 そして、午後の応用編と実際の症例検討会は、東京の動物病院の院長であり、人の鍼灸の治療もなさっている山内健志先生が講師です。(写真下)

 この研究会は、以前から「師温会」と言う、人の鍼灸師の勉強会に所属してらした講師のお二人と兵庫県の開業獣医師岩西正雄先生の三人の先生方が、ある日「動物病院の間でも、この鍼灸(東洋医学)を広めて行こう!」と言う高い志の元に、立ち上げて下さったものです。

 セミナーは、11時から始まり、たっぷり6時近くまで行われます。
 教えて頂く東洋医学の考え方は、私達が大学時代に習ってきた西洋医学とは、病気の捉え方が全く違い、出席する度にその奥の深さに感動したり、「もっと勉強しなくては…。。。」と毎回刺激を受けながら帰って来ます。

 そしてセミナーが終ると、いつものメンバーで「ご苦労様会」と称して、飲み会があります。(写真下)

 今回は、何やら薄暗い部屋で、ナイスミドルの男性二人のうちのお一人がもう一人の方の耳を触っておられますが(触ってらっしゃるのが、講師の山内先生です。)、これは決してふざけている訳ではなく、日頃激務でお疲れのM先生が「最近腰痛があるからちょっと治療してくれへん?!」と仰ったので、「ちょっと耳かして!」と山内先生が耳のツボを刺激してらっしゃるところです。
 山内先生は、先程も言いました通り人の治療もなさっているので、脈を触られただけで、その人の体調をピタリと当ててしまうのです。
 実際、私も他の先生も脈診をして頂き、その日の体調を実に詳しく当ててしまわれたので、本当に驚きました。
 このセミナーに出る度に、「目標となる先輩の先生方がいらして、私はとても恵まれているな~!」といつも思います。

 そして…そう、気の置けない方々と、二ヶ月に一度、こうしてお酒を交わす事が出来て、それもまた私の楽しみの一つになっています。
(これが一番の楽しみだったりして!!・・・なんて事を書くと、講師の山内先生方に叱られてしまいそうですね!山内先生すみません・・・。)

 こうして、先日もセミナーの後、お互いの近況を報告したり、励まし合ったりしながら、「ほな、また次のセミナーで会いましょな!(関西の先生が多いので、関西弁になっています。)」と、挨拶をして、別れたのでありました。

 …ここでおしまい! のはずでしたが、大阪駅行きのタクシーに乗った途端、大事なセミナーの資料を居酒屋に忘れた事に気付きました。
 運転手さんにお願いして、急いで引き返して頂きましたら、M先生が居酒屋の前で私に連絡をして下さっている最中でした。
 相変わらずのわたくしは、またやらかしてしまいました…。M先生、そしてかなり酔っ払った私を一緒に名古屋駅まで連れて帰って下さいましたMI先生、御迷惑をお掛けして、申し訳ありませんでしたm(_ _)m。

 以上、鍼灸セミナーのご報告コラムでした。

2007年 9月 13日 掲載

 Tさんは、8歳の高齢ウサギさんのオーナーであり、瞳の大きな、美人でとてもチャーミングな方です。
 4年程前から、たまにご来院下さっていたのですが、去年の6月までは出産の為に退職した水出獣医師が主に診せて頂いておりました。
 その後は私が診せて頂いているのですが、慢性肝疾患なので月に一度、血液検査と診察の為にお見えになります。

 娘さん達も含めて、皆さまとてもこのウサギさん(クロちゃん)をこよなく愛しておられます。

 いつだったか、クロちゃんの事がとても心配で、診察中に涙されていた事がありました。
 でも、今はクロちゃんの状態もかなり落ち着いてきましたので、いつも素敵な笑顔でお話してくださいます。

 先週の診察の後で、私が「クロちゃん、前から気になっていたんですけど、前足が年のせいか結構変形してますよね。」とお伝えしましたところ…、意外なご返事が返ってきました。
 「あっ、これ、このままでいいんです! 私も娘達もこれもこの子の個性だと思ってますから!!」と言うことでした。

 「……。。。」

 私は、直ぐには言葉をお返し出来ませんでしたが、思わず「な~るほどね~…。。。」と唸ってしまいました。

 私達(と言うより私は…ですね。)は、どこか一つ悪いところがあると、それに執着してしまい、その部分がいつも気になってしまいます。
 それは、病気だけに限らず、私の子育てにしてもしかり、人間関係にしてもしかりです。

 ですが、「それも個性の一つなんだ。」とある意味大きな心で捉えると、随分自分自身楽に生きる事が出来るんですね。

 勿論、一見大した症状がなくとも奥に重大な病気を抱えている場合もありますので、それをお伝えして行くのが私達の務めでもあるのですが、Tさんのこのお言葉をお聞きして…「こういう風に、おおらかに構えて、バランス良く生きるのって、大事だよな~…!!」と、とても感心してしまいました。

 「先生、いつも元気ですね~!」なんて飼主さんに言われると、つい嬉しくなり、「はい!私達は元気を売る仕事でもありますから・・!」なんて言ったりしてますが、実はこうして、飼主さんから色々な事を教えて頂いたり、元気を頂いたりしているんですよね…。

 Tさん、本当にありがとうございました(*^_^*)!

2007年 9月 11日 掲載

 幼犬、幼猫、その他の動物でもとにかく幼い頃から、診察させて頂いている子達がワクチンや治療などで久々に来院された時に、飼い主さんと「この子も歳を取ったよね…。こんなに毛も白くなって。ついこないだまで子犬(子猫)だったような気がするのにねぇ…。」という話になります。

 そんな時、「そういうあんたも老けたよね~、私が子供の時はもっと若かったのにねぇ~。」なんて声が聞こえてきそうな気がします(^_^;)。
 ただ、前回のブログでもちょっと書きましたが、開業当初診せて頂いてた動物達がどんどん歳を取り、悲しいかな寿命が人より短い為、高齢になって病気で亡くなる子が出る度にとても寂しい気持ちになります…。(もし間違っていたら申し訳ないのですが、私が思うに老衰はないと思います。高齢になると、大体はやはり臓器のどれかが働かなくなって動物も人もそこで命の火が消えるのだと思います。)

 愛する動物を亡くした飼い主さんの悲しみはその子の存在が大きければ、大きい程計り知れないものがあり、その悲しみから立ち直られるのに、とても時間が掛かる事があります。
 そして、当たり前だと言われるかも知れませんが、ずっと一緒に暮らしてきた動物が病気になった後、亡くなってしまうまで、飼い主さんは、嫌でもそれを受け止めて、死を看取らなければなりません。

 今月に入って、開業当初からずっと診せて頂いていた子達が数頭、亡くなってしました。

 そのうちの一頭はご家族が見守られる中で、昨夜亡くなりました。

 去年ある飼い主さんが「この子には、後三十年は生きていて欲しいわ!」と、言っておられた事がありました。

 愛する動物の死を看取るのは本当に辛い事だと思います。

 ロンちゃんのご冥福をお祈りすると同時に、少しでも私達が動物や飼い主さんのお力になる事が出来たら…。と、願って止みません。合掌。

2007年 5月 03日 掲載

 抱えていた二頭のお産(どちらもチワワ)の中の一頭が、飼い主さんと共に、先日朝一番で微弱陣痛の為、来院されましたが、処置後二時間程したら、入院室で可愛い三頭の赤ちゃんを産みました。
 残念ながら、赤ちゃんは必死でお乳を飲んでいた為、顔は写っていませんが、超可愛かったです(^^)v。
 飼い主さん(60代の一人暮らしの御婦人)は、初めて飼う愛犬のお産で、昨夜から一睡もしてみえなくて、かなりお疲れのご様子でしたが、生まれた瞬間感激の涙を流しておられました。
 やはり、動物達は、ただのペットではなくて、家族の一員なので娘みたいなものなんですよね…。

 最近診せて頂いてた患者さん達が、交通事故や重度の病気で亡くなってしまったと飼い主さんからお電話で知らせて頂いて、私達の気持ちも落ち込みかけていたので(飼い主さんの悲しみはかなり深いものだと思いますが)、今回のお産で、とてもハッピーな気分になりました。
 たいした事はしてませんが、獣医冥利につきる!という一日でした。o(^-^)o。新しい生命の誕生の瞬間に立ち会わせて頂けて幸せな一日のスタートでした。

2007年 4月 27日 掲載

みなさま、いつもお世話になっております。

 先日(三月七日)は長男の中学校の卒業式がある為、臨時休診とさせて頂きました。
 三月・四月は私事で病院を休ませて頂く日が結構ありますので、いつも御来院下さる患者さんと飼い主様に大変御迷惑をお掛けしてしまいます。
 この場をお借りして、お詫び申し上げますm(_ _)m。

 さてっ、その卒業式なのですが、私の性格なのでしょうね…。
 髪が伸びるに伸びておりましたので、この間の日曜日にやっとの事で、“卒業式に向けて”久々に美容院に行って参りました。

 ただ…ただ、ですね~…。こう言うとニワトリさんに申し訳ないのですが、脳ミソの皺が少ないから記憶力が悪いと言われている?ニワトリさんよりも記憶力が悪いのではないかと思うくらい、私は大事な事を結構忘れてしまうのです。
 忘れる…と言うより、「仕事をしてるとその事しか考えられなくて、他の事が思いつかない。」と言った方が正しいのかもしれません。

 今月に入り、当院は予約制なのですが、やはり仕事が終って帰宅するのは、連日10時を回っておりました。(遅く終るのが、能じゃないのですが・・。)
 午前と午後の仕事の合間は、大体手術が入っておりますので、よくよく考えましたら、卒業式の準備は、四日の日曜日しかなかったのですよね…。

ところが~…。
 結構重い症例の子たちを抱えておりまして、やはりその事で頭が一杯でしたので、日曜日は、午前中ちょっとのんびりしましたら、その後美容院に行き、「よしっ!これで、卒業式の準備は終ったぞ!」と自己満足して、後は病院に行って、仕事をしておりました。

そして・・・。
前日に手術が終った後、大変な事に気付きました!
「あ~~~!!明日の卒業式の服がない!!」と…。

 急いで、いつもお世話になっている花屋さんに胸に着けるブーケ?をお願いして、診察に入りました。

 そして…診察中は、また服の事をすっかり忘れて、没頭しておりました。が、何故か、8時にご予約して頂いてたはずの方(基本的にはうちは最終予約時間が7時なのですが、私がやる事がのろいのか、4時から7時までの間に診察が収まらない事が多いので、大抵遅い時間に予約を取らせて頂いています。)が、7時ちょっと前にお見えになるので、「変だな~・・。この方時間を間違えられたのかしらん・・。」と思っていました。
(これは後で聞いたのですが、こちらからお願いして、時間をずらして頂いたようです。Eさん、ごめんなさい!)

 そして、最後の方が7時時過ぎにお見えになり、いつも通り、尿の試験と診察をしておりましたら、何やらうちのAHT(動物看護士)が「作るお薬があったら、早く言って下さい!」とやたら私を急き立てるではありませんか!

 「そうか~…。この方、いつもお待たせしてるから、診察が終り次第今日くらいはなるべく早くお帰り頂こうと、みんなで気を遣ってるのね!」くらいに考えていました。
 なので、飼い主さんとの話の途中で投薬の指示をAHTにして、終ったのは八時二十分でした。

 その後「今日一日も終ったな~・・。」とのんびり構えておりましたら、AHTが「先生!後は私達がお薬をお出しするだけですので、早く服を買いに行ってください!今なら未だ間に合います!」と言ってくれるではありませんか…。。。

もう~、もう~…涙ものでした!
 息子の事を考えたら、あまり変な格好は出来ないし…「だけど、これも自分のせいだから、しゃ~ないよね…。去年次男の卒業式に着てった服か、そうでなかったら、昔セミナーで来たスーツでも探して、明日着てこうかな~・・。」と、殆ど諦めの境地でしたので、本当に彼女等の心遣いに感激しました。

 走って「アピタ」に向かう途中、何だか、笑えました。
 「いっつも私って、こうだよね~・・。何でもギリギリ、いっつも走ってるよね・・・。でも、これが私らしくっていいかしらん…。」と。

 お陰様で、ギリギリ、アピタに駆け込み、自分に合った?黒いスーツ(高価な物ではありませんが。)が見つかり、無事卒業式を迎える事が出来ました。

 勝手申しますが、その様な訳で、先日は臨時休診とさせて頂きました。
 ちょっと気になる子(患者さん)がいましたので、式が終わった後、その子の飼い主さんにお電話を入れました。
 休み中の診察が嫌だという意味ではなく…どうかその子が無事、快方に向かってくれる事を祈りつつ・・・。

 皆さま、ありがとうございます。
 そして、こんな私をいつも支えてくれるAHTにも感謝します。「ありがとね!そして、これからも、よろしくね!!」と言う感じです。
長いコラムにお付き合い下さいまして、ありがとうございました。

 また時間を見つけて、「ちょっとしたお話」も更新して行きたいと思います。(構想だけは前から沢山あるのですが・・・。)どうぞよろしくお願い致します。

皆さまの動物が、良い状態でありますことをお祈りしてますね!
それでは今日はこの辺で。

2007年 3月 09日 掲載