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犬・猫・ペットの治療と予防│リリー動物病院

院長コラム

この10月で開業して20年になる。

今は珍しいが、開業当初は結構外へ自由に出入りしている猫ちゃんが多かった。
雄猫は圧倒的に縄張り争いや彼女の奪い合いでケンカの傷が絶えなかった。
たとえ自分は戦う気はなくとも、「売られたケンカは買わねばならぬ!」的な勢いで、果敢に立ち向かう猫が多かった。
だから、そういう猫は圧倒的に顔や腕にケガを負ったものである。
ただ、やはり猫にもいろいろいて・・・・己の弱さをちゃんと自覚している猫は、瞬時に逃げる!!・・・が、逃げ切れないどんくっさい猫は逃げ遅れて、毎回尾に傷を負ったものである。(なんか治療してても憎めないんだよね~・・・。そういう猫って。)

今は飼い主さまもいろいろ勉強してらっしゃるので、ケンカによる咬傷や伝染病にかかる事を考えると、‟猫の気持ちを尊重して外に出すことのデメリットの方が大きい”と判断する方が増えたように思う。
なので開業当初と比較したら自由に外に出かけられる猫が極端に減ったのは事実である。(まぁ・・・猫の気持ちを取るか、はたまた猫の健康を取るか・・・?!の選択だと思うのだが。)

だが、開業当初は殆どの猫が自由に外に出ていたので、「去勢手術」をする朝になると、決まって行方不明?(家出?)になる猫が多かった。
そう!! 決してあなどってはいけません!! 
彼らは飼い主さま達の話を聞いているからなのか、はたまた直感からなのか「自分は今日、去勢される!」ということを知っているのです! 
なので手術の朝、「先生、病院に連れてこうとしたら、どこ探してもいないんだよね~・・・。」というお電話を頂く度に「あ~・・・。また猫の直感ってやつだな~・・・!」とよく思ったものである。

だが、犬はもうずっと前から家から自由に出ることができないので逃げるわけにもいかず、病院に着いてから「ヤバッ!!やっぱなぁ~・・・・。」と思うらしい。 なので、この間のペコちゃんも病院に着いた途端、急にいつもと違う顔つきになり・・・自分の意に反して去勢手術を受けざるを得ないハメになったのである。
獣医として彼らを見ていてとても辛い・・・。

増して東洋医学的観点からすると、女の子の避妊手術もそうなのだが、「もともとあるものを取るってどうなのよぉ~!?」ということになる。
現に今鍼灸治療の中でも、「数年前に去勢手術をしてから若いのにおしっこが漏れる。」というオスのワンちゃんや、「子宮を取ってから調子が悪くなった・・・。」等の理由で通って頂いている子たちもいる。
ただ・・・若い頃、去勢をするかしないかで迷ってそのまま歳を取り・・・ある日気がついたら前立腺肥大が原因で血尿になってしまったオスのワンちゃんの飼い主さん達は、決まって判で押したように「あ~・・。やっぱりあん時去勢手術を受けさせれば良かった~・・・・。」とおっしゃる姿も沢山見てきているので、何とも言い難い・・・・。
男の子が前立腺肥大になるのも、女の子が子宮蓄膿症になるのもおそらく運不運なんだろうが、一体全体なにが良くて何が悪いんだか・・・。
でも、一先ず・・・・同じ目に遭ったことはないが、去勢手術や避妊手術の子達には、手術が終わった後で、「本当にご苦労さま。よく頑張ったね!!」と、声を掛けずにはいられない・・・。

ペコちゃん

2014年 3月 26日 掲載

こんにちは! 
全国的な大雪の後、一気に暖かくなってきましたが、その後皆様お元気で過ごしですか!?
ニュースで連日農家さんの大雪の被害を見る度に胸が痛くなります。
TPPだの何だのって、ただでさえ日本の農家さんが大変になりつつあるのに今回はそれに追い打ちをかける様に天災ですもんね・・・。
それなりの対応策はされるんでしょうが、今回の事のみならず北朝鮮の拉致問題にしろ3年前の東北大震災の件にしろ、「オイ! もっと今の日本を真剣に考える政治家はいないのか(怒)!?」って、言いたくなりますね・・・。

さて、わたくし事ですが、実は先日 “勤務獣医獲得の為” 二つの獣医大学に宣伝(プレゼンテーション)をしに行ってきました!
有志12病院でひとグループになり、一日目(20日)は、神奈川県の麻布大学に、そして二日目(21日)は、北海道江別市の酪農学園大学(水出先生の母校です。)に行きました。

いつも診察室では、飼い主さまと向き合ってマンツーマンでお話するのですが、沢山の人を前にして喋るだなんて・・・数人相手の院内セミナーか結婚式のスピーチくらいしか経験はありませんし、増してパワーポイント”(いわゆる人前で発表する時のスライドみたいなものです)すら操作したこともなかったんですよね・・・。
なのでこの話が決まった時、水出先生が、「ゆり子先生、パワポ動かせますか~!? どうしよう・・・。何だったら私ついてきましょうか!? でなかったら誰か看護師つけますか?!」って真剣に心配してくれました。(苦笑)   
まぁ、この件に関しては何とかなったのですが、最初から最後までとにかくスタッフ達に協力してもらって、何とか無事に終わり、こうしてコラムを書けるところまで漕ぎつけました(ほ~っ・・・。)

「ゆり子先生、学生さん達に配る資料は私が作りますから、お忙しいでしょうが何とか4日前までに当日の原稿を考えといて下さいね!それに合わせてパワポを作りますから!」と水出先生に言われ・・・結局、セミナーや連日の仕事で、水出先生に指定された日には間に合わず・・・前々日になったら 「ゆり子先生、何なら私が原稿を作りましょうか?!診察が終わるのが遅いようでしたら、作りますので遠慮なく言って下さいね!」とまで言ってもらい・・・・なのに、この私と来たら、結局 「水出先生、ごめん!先生に作ってもらってそのまま喋ったら、基本的にハズレはないしめっちゃ楽だろうけど、それじゃあ私の心が入らんのよね~・・・。やっぱ自分で作るわ・・・・。ごめんだけど、それに合わせてパワポを作ってくれる!?」と言う事になり・・・水出先生は二つ返事で「解りました!」と言ってくれました。(きゃ~!男前~!!)
でも水出先生はおそらく私のせいで病院でも家でも診察以外は今回のプレゼンテーションの準備に掛りっきりになったと思います。(先生!本当にありがとね~~(涙)!)

さて・・・結果は~・・・???
学生さん達が春休みと言う事もあり、思った程人は集まりませんでしたが、大きい病院の院長さん達が多い中で、私なりに自分の病院の宣伝をさせて頂きました。
プレゼンテーションが終わった後は、一病院に一席ずつブースを設けて下さり、興味を持たれた学生さん達がその席に来られて各病院に質問をされるのですが、愛知県出身の学生さんも結構いらして質問をして下さったので、いろんなお話をさせて頂きました。
ひとまず今後どんな流れになるか分かりませんが、当院の「基本理念」(今、目の前の患者さんと飼い主さまに一番良いと思われる治療をさせて頂こう!そしてそれを通して患者さんと飼い主さまが健康で幸せになるお手伝いをさせて頂こう!)に共鳴して私たちと同じ方向を向いて一緒に協力して下さる人が来ることを祈りつつ、22日の早朝愛知に帰って来ました。

翌日(23日)は、吉祥寺でいつもの学院の鍼灸の授業があったのですが、その後仲のいい友達とお茶した時、「生きてりゃあいろいろあるけどさぁ~・・・。本当に人の有難さって言うか、皆さんのお陰で今の自分があるってことしみじみ感じるよね・・・。」 と意気投合しました。 

私自身、自分なりに目の前のことを一生懸命やってきたつもりでしたが、仕事以外で今まで色んな事に巻き込まれ・・・「なんでこうなっちゃうの・・・?!」と、嘆いた事が何度かありました。でもその度に勇気やアドバイスを与えて下さった方々がいらして・・・・本当に人とのご縁に恵まれていると思います。
そのご縁を大切にしながら、その方々にお返しできない時は他の方々にお返しをしながら、感謝しつつ生きていきたいと思います。

ホント、全てに感謝です!!

あれ~?!
北海道の話でしたっけ~~?!
何はともあれ、北海道は寒かったです(^^)。 
ぽてちんおしまい。

プレゼンの練習

        プレゼンの練習

彼女が当院に来てかれこれ4年になる。最初は少し舌っ足らずで頼りなさげだったのたが、最近はすごく成長したのを感じる!この日も診察の後、「先生!10回以上は練習してもらいますからね!」と言って、遅くまでマンツーマンでプレゼンの練習に付き合ってくれた。
その言葉を聞いた時、「実に頼もしくなったなぁ~!」と思わずほくそ笑んでしまった。
練習してる間、他の看護師達は学生に渡す資料をコピーしてまとめていてくれた。
一日目の学校の近くの駅

      一日目の学校の近くの駅

「ここは北海道ですか!?」って目を疑いたくなるくらいの根雪。
そう!ここはまだ神奈川の矢部駅です。カバンの中には学生さん達に配る資料がたんと入ってます。
一日目のプレゼンテーション風景

    一日目のプレゼンテーション風景

過去に何度かプレゼンをしてる獣医さんが、「あ~、緊張してきた!やっぱ来なきゃ良かった!」って何度も言ってるのを横目で見ながら、私は緊張の「き」の字もなく全く余裕だった。
ところが、いざ壇上に立って話し始めたら、手がプルプルしてきたのだ。この写真もかなり顔が強ばってるよね~(苦笑)
二日目にプレゼンテーションをした大学

   二日目にプレゼンテーションをした大学

「最近の獣医の学生達は条件ばっかり言ってきて…。」的な事をよく同業者から耳にする。
でも私のブースに質問しに来てくれた学生さん達はみんな眼がキラキラ☆してた。
若いってホント夢があっていいよね~!(だからこそ私達はその夢を壊さないようにしなくちゃね!)
お土産を買いに外へゴー!!

      お土産を買いに外へゴー!!

あ~、やっと終わったぁ~!!
こうして無事に終わったのもみんなのお陰だと思うと本当に感謝の気持ちでいっぱいになる。
よくプラマイゼロ!って言うけど、私の場合絶対マイプラ→プラスだと思う。
2014年 2月 26日 掲載

ムサシが死んで1週間くらい経った頃でしょうか・・・。
仕事中に看護師のYさんに、「先生は、ケンちゃん(我が家のもう一頭の犬、15歳♂ミニチュアダックス)がいてくれるから、ペットロスにならなくて済んでるんですね!」と言われました。

「え~!? Yさん、全然違うんだよぉ~!! 
三か月くらい前にあなたの猫ちゃんの具合が悪くなって、うちに入院させたことあったでしょ!? そん時、あなた病院で働いてる間もめっちゃブルーになってたから、『Yさんの心配な気持ちは解るけど、顔に出し過ぎだよ~!』って、私あなたに注意したよね~・・・。そんな事言った私がそうそう悲しみを顔に出すわけにはイカンでしょう~・・・。」と、心の中で呟きました。(Yさん、ごめんね・・・!)

本当の事を言うと、仕事の合間にムサシを思い出してはトイレでは泣き・・・帰宅してはムサシが居た玄関で泣き・・・お散歩したコースを車で通った時にも泣き・・・鍼灸で大型犬の治療をさせて頂いたらまたうるうる来る始末・・・結構みんなに分からないように泣いてたんですね・・・。
私はバリバリペットロスでした。 
ただ、そこそこ仕事が忙しかったのでまだ良かったかも知れません。

ムサシがこの世を去った翌日、たまたまシータヒーリング仲間に電話した時、彼女にこう言われました。
「ムサシは、もう今世での役割を果たしたから、これからはゆりちゃん達の事を守る為に光の国へ行ったんだよ~。我慢しなくていいからいっぱい泣きな~・・・。そしていっぱいいっぱい泣いて悲しみを手放しな~・・・。」と・・・。
その言葉を聞いて更に私はいっぱいいっぱい泣きました。

皆さんは 『喪の作業』という言葉をご存知ですか?!
小さい頃から私の側にはだいたいワンちゃんなどの動物がいて、何度か彼らとの辛い別れを経験してきました。
でも、この度ムサシが死んで生まれて初めてペットロス状態になり、そして生まれて初めて 『喪の作業』というものを自ら体験したのでした。

話は変わりますが、今から17年くらい前の事でしょうか・・・。
重度の糖尿病で入院していた猫ちゃんがいました。
飼い主さまご夫婦には子供さんががおられなくて、その猫ちゃんを子供の様にとても大切に育てておられました。
その子はいつも甘えん坊で元気な猫ちゃんでしたが、「食欲も元気もない。」ということで来院された時には、糖尿病の末期(正しくは糖尿病から来る合併症の腎不全の末期)になっていたのでした。
飼い主さまには、糖尿病について詳しくご説明し、そして入院中に毎日面会に来られる度にその子の状態を詳しくお伝えしていました。
ですが、残念な事にある寒い冬の夜、その子はついに息を引き取ってしまいました。
その子が亡くなった事をお電話でお伝えし、ご遺体を引き取りに来られた時に奥さまは 「いろいろお世話になりました。ありがとうございました。」と、涙ながらに言って連れてお帰りになりました。

ですが、それから二日程して、その方が血相を変えて病院に来られました。
「先生! 入院中のカルテ見せて!! カルテ下さい!!」と・・・。
「同じ方かしら!?」と疑いたくなるくらいこわばった表情で・・・何をお聞きしてもとにかくその一点張りでした。

私は、彼女の言葉を聞いて 「信頼関係の元に預けて下さっていると思ってたのに、〇〇さんは私の治療を疑ってみえるのかしら・・・?!夜中だって何回も様子を見に行ったりして、私なりに一生懸命治療させて頂いたつもりなのに、なんで~・・・!?」と、ショックのような落胆する様な何とも言えない気持ちになりました。
とは言え、カルテをお見せしない理由は一つもありませんでしたので、直ぐにカルテをお見せしながら、以前ご面会でいらした時にご説明した事とほぼ同じ事を再び彼女にお伝えしました。
「この日は、△△ちゃんのお顔つきも良く食欲もあり、ご機嫌でしたよ。何時にインシュリンをこれくらいうち、血糖値はこれくらいであり、そして腎臓の血液検査の値は・・・・。」という具合に全てお伝えしたのですね。

彼女は私の言葉の一言も聞き洩らさない様にじっくりお聞きになりながら、そして大粒の涙をたくさん流されながら・・・・最後にようやく納得して下さったようで(腑に落ちたと言う感じで)、「先生、解りました。本当にありがとうございました。」とおっしゃってお帰りになりました。

数日後、わりと懇意にして下さっていた精神科の先生のワンちゃんの治療をする機会がありましたので、その時の状況をその先生にお話してみました。
おそらく私の中で 「今回の事はこれでいいんだよね・・・。」と自分自身に言い聞かせながらも、どこか釈然としないところがあったんだろうと思います。

すると・・・開口一番 「工藤先生、それはね~・・・。心理学用語で 『喪の作業』って言うんだよ!自分が愛していた対象が亡くなってしまって、それをなかなか受け入れることが出来なくて、一旦自分を責めたりその時に治療していた医者や獣医を責めるんだよね。 そうこうしているうちにやっと自分の大切な愛した対象が亡くなったということを受け入れることが出来る・・・そういうのを『喪の作業』って言うんだよね・・・。」とおっしゃいました。 
(宜しければ、「喪の作業の話」と、「対象喪失の心理学 – Veritas 心理教育相談室 – nifty」を参照して下さい。)

あれから17年の月日が経ち・・・その後も飼い主さまの大切な家族である動物の命を預かる仕事をさせて頂いて、飼い主さまと動物のお別れの場面に何度も遭遇しました。
その都度、私なりに飼い主さまのお気持ちに少しでも寄り添って共感できるのであればそうしたいと心から願ってそうさせて頂いていたつもりでしたが、この度ムサシを失って久し振りに大切な対象を亡くした心の痛みを再び味わいました。
そして、この場に及んで生まれて初めて、今お話した糖尿病で大切な猫ちゃんを亡くした飼い主さま同様、『喪の作業』とでも言いましょうか、ムサシの死をちゃんと受け入れるまでの間、心の中でそうっと他人のせいにした日々が続いたのでした・・・。

ムサシとケンの写真

誕生日の前日に三男からメールがあった。「誕プレ少し待ってくれ!」と。
その2日後に渡されたのがこれ。ムサシとケンの写真である。
いつも机に向かうとこの2頭が見ていてくれる。(因みにケンはまだ生きてるが・・・。)

2014年 2月 03日 掲載

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

新年早々ですが、実は当院の供血犬(貧血の患者犬に血を提供する犬)であり、我が家の最愛の家族だったムサシが、12月11日に亡くなったことをご報告させて頂きます。
このコラムでも何度かムサシの事は書かせて頂きましたので、いろいろな方から励ましのお言葉を頂きました。
本当にありがとうございました。

「血管肉腫」という難治性の癌に罹っている事を知ったのが一昨年の9月であり、手術と抗癌剤治療、鍼灸、テレセラピー等で、何とか命を繋いできましたが、とうとうお別れの日が来てしまいました。

前回このコラムをムサシの隣りで書いた後、私が仕事に出て二時間ほどして、ムサシは誰もいない所で独りで息を引き取ってしまいました。
長い間この仕事を続けて来て、患者さん(動物)達の最期のお話を飼い主さまから聞かせて頂く機会が多かったので、実は私は 「一番大事な人が帰って来るのをこの子達は待っててくれる事が多いから、うちのムサシだって絶対に次男が帰って来るのを待っててくれるはずだわ・・・!!」 という変な自信がありました。
ムサシは息も絶え絶えに頑張ってくれていたにも拘らず、その事を信じて疑わない私がいたのですね・・・。
ですので、その日も出掛ける時はいつも通りに、「ムサシに「行ってくるよ!もう少しで次男が帰って来るからね!」とだけ告げて仕事に出ました。

たまたま午前中の私の担当患者さんは1頭だけだったので、診察が終わり次第直ぐ帰ることになっていたのですが、この日に限って、名古屋高速が渋滞になり・・・春日井から来てくれる先生の出勤が遅くなることが判明しました。
先程言っていた様に 「次男が帰って来るまでムサシは絶対に死なない!」と言う変な自信はありましたが、正直状態の悪さは把握していましたので、思わず 「ムサシ、本当にヤバいんだわ・・・。」とつい口に出してしまいました。ですが、私が抜けると後の方々をお待たせする状況にあるのは解ってましたので、心配そうに私の顔を覗き見る看護士達に「大丈夫。残るわ・・・。仕事が一番大事なんだから・・・。」と、その先生に代わって2頭の診察をこなしてから急いで家に帰りました。

その途中・・・「あと少しで家に到着!」と言うところで夫から電話があり、既にムサシが息を引き取っていたことを知りました。
家に着いて直ぐムサシの亡骸にしがみついて泣きました。
「こんなことだったら、朝出てくる前にもっとムサシの顔に私の頬をこすりつけて、いっぱいいっぱい抱きしめてあげれば良かった・・・・。。。。」
そうこうしているうちに次男が帰って来て、二人で涙が枯れるほど泣きました。

ですが、午後の診察があったのでその後病院に戻り、みんなにムサシの報告とお礼を言って仕事に就きました。
そして私が仕事をしている間に、ムサシは荼毘にふす為夫と次男とで名古屋のお寺に運ばれたのでした。

「なぜ・・・いつも私はこうなんだろう~・・・・。大事な人(動物)の死に目にいっつも逢えない!! チロの時もクロの時もアトムの時も、おばあちゃんの時も弟の時も・・・ずっとずっとそうだった・・・。」と思いながら、ムサシに本当に申し訳ない気がして、こんな自分がとても情けなく思えてきました。
そしてその気持ちはずっと続きました・・・。

ムサシの身体が大きかったせいか、お骨にするのに想像以上に時間が掛かり、お寺から次男達が帰宅するより私の仕事の方が早く終わってしまいました。
私は、ムサシの居ない玄関に1人で帰るのがすごく辛かったので、次男に電話して、「喫茶店で時間つぶすから、家に着くちょっと前に電話して!」と言いました。

その後次男から「そろそろ着くから。」との電話が入り、タッチの差で私の車の方が早く家に着いた途端・・・「あっ!!」と驚くことが起こりました。
私の車が玄関の間隣り(まどなり)の駐車場に着いた途端、エンジンを切ったわけでもなくシフトレバーすら触っていなかったのに突然車のライトが消えたのです。(翌日には点きましたが。)

生前ムサシは、私が仕事から帰ると私の気配を感じて、車を停めるのが早いか彼の鳴き声が早いか?!と言う感じでいつも玄関でクンクン甘えた声で迎えてくれるのでした。
そう・・・その時、あたかもムサシが 「ここに居るよ!いつも一緒だよ~!!」と、言わんばかりにライトが消えた様に感じたのですね・・・。

他人様は笑うかも知れませんが、私は仕事柄、以前からそういう「亡くなった動物のはっきりした意志」のようなものを体験したことがありましたし、祖母が亡くなった時も同じような事が起きましたので、全然不自然さもそして不気味さも感じませんでした。

ムサシは死んでからも、飼い主である私の心を読み取っていたのでしょうか・・・。
私は最期の瞬間にムサシの側に居てあげられなかった自分を責めていましたが(それは実際何日間も続きはしましたが)、そのムサシの合図があったお陰で、少しだけ心が軽くなったように感じました。

ある日のムサシ

ある日のムサシ
ムサシが死んでから、次男が私の携帯に送ってきた写真。
「お気に入りの一枚」だとか…。「やっぱムサシは可愛いね~!」と言った私も、やはり「親バカ」ならぬ「飼い主バカ?」でした(笑)。

外でのお灸タイム

外でのお灸タイム
「結構退屈なんだけど…母さん一生懸命やってるし、ガムの為にも頑張るしかないッス!」

お骨とお花

お骨とお花
ある飼い主さまが、ムサシの訃報をお聞きになってお花を病院に持ってきて下さいました。
ありがとうございましたm(_ _)m。お骨はここですが、ムサシはいつもいろんな所に居るような気がするのですね…。

2014年 1月 03日 掲載

ムサシがいよいよかも・・・・と言う感じになりつつある。

8日朝、鍼灸学院行きのバスの中で仲良しの同級生たちと話をしていたらムサシの話題になり、その後お互いの愛犬達の闘病生活と亡くなる間際の話になった・・・。
彼女らは、眼をうるうるさせながら辛い体験を語ってくれた。

実はその日も家を出る時、「今度こそ、今勉強会に行ってしまったら、今生(こんじょう)ではもうムサシに逢えないかも知れない・・・・。」と一瞬思ったが、帰宅した時何とか待ってくれていたのでほっとした。
だが、彼の痩せこけた身体と腹部に触れる大きな腫瘍、そして寝たきりで苦しそうな息づかいを見ていると、お灸以外は何もしてあげられない自分が情けなくてムサシに向かって「ごめんね・・・。」と言う言葉しか出てこない。

「まだまだこのムサシの温かい体に触れていたい・・・。大した反応をしてくれなくていいから生きてるムサシに「ムサシィ~!!」って呼びかけていたい・・・。」そう思っているのだが、その反面こんなに辛そうにしてるのに、それでも「頑張って!!」って言うのは、私達のエゴなんじゃないだろうか・・・。と、思うところもある。

5月にコロラド州のみのりさんの所に行った時、彼女の友達のヒーラーさん達にお逢いした。
その時、リーさんと言うエンジェルリーディング(依頼者の守護霊やエンジェルなどと会話をして、その人の抱えている問題やこれからの人生のヒントを教えるお仕事。)をしてくれる方にこう言われた。
「イルカ、クジラとか色んな動物があなたの事をサポートしてくれてますよ。犬、鳥、兎など今まで助けた動物達も援助してくれてます。」と言われた時は、「こんな私でも本当に動物達の役に立っているのだろうか・・・。」とずっと思っていたので、とても意外だったし嬉しくもあった。
その後「そしてあなたは過去世で美しい馬と暮らしていました。いつも一緒でしたね。その子が獣医としてのコミュニケーションを助けてくれています。そして今も魂として助けてくれています。」と言われた。

ムサシの具合がどんどん悪くなっていって、寝込んでいるムサシの顔に自分の頬をくっつける度に、必ずその言葉を思い出す。 なんだかムサシがその馬の生まれ変わりのような気がして来て・・・・もしかしたら過去世でもこうしてその馬の最期を看取っていたのかも知れないと思えてくるのだ。
美しい湖の近くの洞窟の中で二人で・・・・。

この間から玄関に布団を一式持ち込んで、ムサシの隣りに寝ている。
今も三男の小さなテーブルを借りてきて、ムサシの隣りでこうして久々のコラムを書いている。

さっき三男が修学旅行に出掛けた。
出る直前、ムサシに「行って来るよ!ムサシ!!」と、意識もうろうのムサシの顔をなでながら声を掛けていた。肩を震わせながら・・・。
そして留学中の長男も心配して夫に電話を掛けて来た。

「ムサシィ、後5時間したらあなたの大好きな次男が神奈川から帰ってくるよ!!」
「こんなに辛いんなら死んで楽になった方がいいのでは・・・?!」と何度か思ったが、またここでエゴが出てしまう私がいる・・・。
とうに覚悟はできているのだが、本音を言うとやはり死んでほしくない・・・。

ムサシ・・・・・。
みんなムサシのこと、愛してるよ~・・・!!
ムサシ・・・・。・・・・・。

玄関の扉に去年の冬に貼ったテープ

玄関の扉に去年の冬に貼ったテープ。
これで夜中に飲んで帰って来てた長男は、以前の様に隙間を開けることなくちゃんと扉を閉めるようになった。

15歳の我が家のケン

15歳の我が家のケン。
みんながムサシに注目するので、淋しいのか昨夜も三男とムサシをなでてたら、ケンが近づいてきた。
構って欲しい気持ち半分、家族の一員のムサシの事が心配なのが半分ってとこだろうか…。

2013年 12月 11日 掲載

こんにちは!
 
たまたま今日ニュースの天気予報を見てましたら、「一雨一度」と言う言葉が耳に残りました。
「一雨毎に一℃低くなる。」と言う意味だそうですが、来週辺りは、5℃も低くなる所もあるようです。
慢性の病気を抱えた子をお飼いになってらっしゃる方は、くれぐれも温度管理の方、気をつけてあげて下さいね!

さて、今日は私が所属しています「テレセラピー研究会」の会報の「テレセラピー体験談」を書かせて頂きましたので、以下の通りにご紹介したいと思います。
テレセラピーは患者さんのお写真にパワーを送る遠隔治療法であり、目に見えないものです。
時代的にそういう物を受け入れ易くなっては来ていますが、12年前ですと腕にパワーストーンを着けてるだけで、「あれ~!?」って顔をされた時代でもありました。

その前に・・・・
☆病院に定期的に来て下さる飼い主さまや、たまに逢う同級生が、「ムサシはその後どう~?!」と聞いて下さいます。
お忙しい中、お気に掛けて下さいまして、本当にありがとうございますm(_ _)m。
「血管肉腫」と言う病気自体、癌に侵されて破裂した脾臓を完全摘出しても、もうその時点で癌細胞が各臓器にちらばっていると言われている病気です。ムサシもご多分に漏れず、最近は食べていても痩せだして来て腹水も溜まりつつあります。
足腰も弱って来ている為、お散歩もかなり制限しています。それでもお灸とテレセラピーやサプリメントが効を奏しているのか、一応元気です。
彼が病気になった事によって少しずつ飼い主さまのお気持ちに近づくことが出来ていて・・・本当に毎日いろいろな事を学ばせて頂いています。
この冬を越せる様・・・祈るような気持ちでいます。そして何よりも良い状態で生きていて欲しいと思っています。

『テレセラピー・・・それは私にとって自分と向き合うこと。』

私は、愛知県で開業している獣医です。
いわゆる町医者であり、「何でも屋」です。
一般的な内科学・外科学の他に、東洋医学としてテレセラピーと鍼灸治療、そしてアニマルコミュニケーション(動物と会話をすること)をしています。
私自身、二年前までは普通に外科も内科もやっていましたが、今はそれらは他の先生に一切お任せして、それ以外のこと(東洋医学とアニマルコミュニケーション)だけをさせて頂いています。

私がテレセラピーの存在を初めて知ったのは、12年前でした。
瞑想を習う為に氏家(うじいえ)氏(福島県いわき市・山)の所に通っていた時、氏家氏から勧めて頂きました。
テレセラピーの話を初めてお伺いした時、「患者さん(動物達)の写真に宝石のパワーを照射するだけで、患者さんのエネルギーを上げて治癒に導くなんて・・・はぁ~・・・??」と、正直疑うところもありましたが、「ものは試し!」と言う思いで始めてみました。

そしてこの12年の間、奇跡に近い治療効果が何例もありました。(肝硬変と肺疾患を患った意識不明の猫ちゃんが元気になったり、術後麻酔の覚めの悪い患者さんが急に覚醒したり・・・等々。)
勿論、100%の患者さんが完治するとか、難治性疾患において全ての飼い主さまに納得して頂く効果が出たという事ばかりではありませんでした。
そして他の治療も併用していたので、一部の飼い主さまに“テレセラピーがこんなにも効く!”という事実を理解して頂くことは難しかったように思います。

しかし、今思うとそれには私自身に問題があったのです。
12年前、テレセラピーを日本に導入したばかりの時、氏家氏がインドのアミヤ・クマール・バッタチャリア博士(テレセラピーを考案なさったベノイトシュ・バッタチャリア博士のご子息であり、現在インドで医師としてご活躍中)をお招きして、日本で講演会がありました。
その中で、バッタチャリア博士は、「テレセラピーに関しての二つの原則」をおっしゃってました。
①これは他人に良くなって頂くものなんだから、自分に当ててはならない。
②必ず患者本人か患者の親の許可を得て掛ける事。(私達獣医界であれば、言わば患者さんが動物で飼い主さまが親に当たります。)

①に関しては、その場で会長であられる堀田医師にご相談したところ・・・「工藤先生、自分の身体が不調だったら、いい治療なんか出来ないんだから、自分に掛けても良いんだよ!」と、アドバイスして下さったので、それ以来自分にはずっと掛け続けています。
ただ・・・問題は②なのですね・・・。
正直な話 「いくら副作用がなく治療効果があると言っても、目に見えない治療法を飼い主さまにお勧めするのはとても難しいことだし(飼い主さまに変な人間だって思われるのも嫌だし・・・。)、治療費も頂き難い・・・。」とずっと思っていました。
「それでも目の前の動物達に良い状態になって欲しい!!」と思うが故に、飼い主さまに無許可でテレセラピーを掛けていた時期がしばらくの間ありました。

勿論それでも十分効果はありました。
「ありがとう~!!本当に良くなったわ!」と、言われた時、「実は普通の治療と共に、テレセラピーを掛けさせて頂いていたんですよ~!」とお伝えし、こうして結果を出させて頂いたわけだから、その後もずっと飼い主さまから「テレセラピーを掛け続けてね!」と、言われて当然だと思ってましたが、実はそういう方の方が少なかったのですね・・・。

そして、重症の患者さんがいらっしゃる度にテレセラピーをお勧めして、断られる事があった時は勝手にテレセラピーを掛けさせて頂いては、上の様な事をずっと繰り返していました。
そうです! 勝手にがっくり来てたのでした・・・(苦笑)。
だからと言って、その後飼い主さまからのご要望がないからと、調子が良くなってきている動物達のお写真をテレセラピーの箱から出してしまう事によって、症状が悪化するのも怖かったので、何年間もその子達のお写真が箱の中に入ったままになっていました。

でも、ある時それは大きな間違いであることに気付いたのです。

飼い主さまからのご依頼もないのに、勝手に治療させて頂くなんて事自体、そもそも大きな間違いでした。
その上、良い結果が出たのに「飼い主さまに解ってもらえない!」 とがっくり来るのも本当におかしな話だったのですよね・・・。

数年前からは、きちんと飼い主さまにテレセラピーの効能をご説明して(その前にもご説明はしていましたが・・・。)、ご承諾して頂いた方の動物だけに掛けさせて頂くようになり、勿論治療費も普通に頂くようになってからと言うもの、私の中にテレセラピーに対する責任感もしくはプロ意識が芽生えて来たからなのか・・・テレセラピー効果の“切れ”が非常に良くなったように思います。
それと共に、“飼い主さまご自身もテレセラピーの効果をとても期待して下さる様になり”、更に効果が増したのではないかと思います。

私の体験談はもしかすると、もっと人間性(霊性?!)の高い治療師の先生方からすると、低レベルの話かも知れません。
ですが、私はテレセラピーを通して時間は掛かりましたが自分自身と向き合えた様に思います。
これからも自信を持って飼い主さまにテレセラピーをお勧めし、最高最善の結果が出る事を祈りつつ・・・元気になった動物達と飼い主さまの笑顔を見る為に顔晴りたいと思います。

稚拙な長文にお付き合い下さいまして、誠にありがとうございました。

2013年 11月 08日 掲載

9月15日に無事?動物の鍼灸学校(日本獣医中医薬学院)の試験も終わり、先日(9月28日)は、大学時代の同級生、米澤覚君(アトム動物病院院長)が開業獣医師として働きながらも、この度「気管虚脱の手術の博士号」を取ったのでその祝賀会にお呼ばれして池袋まで行ってきた。

学生時代、彼とはクラスも部活も違っていたので、教室で会っても「おはよう!」を言い合うだけの仲であった。
それが5年~6年前に、「気管虚脱のセミナー」を受けに大阪に行ったところ、講師の顔に見覚えがあったので、「もしかして・・・米澤君?!」「もしかして・・・ゆりちゃん?!」と言う事になり、その後同窓会でお話したり、重症の気管虚脱のワンちゃんの手術を米澤君に依頼したりして、こうして呼んで頂くくらいの仲になったのである。
(一昨年飼い主さまは引っ越ししてしまわれたので、手術して頂いたワンちゃんの現在の状態は分からないが、それまではとても元気になってくれて飼い主さまも大喜びであった。)

博士号の祝賀会とは言え私達のテーブルは、ちょっとしたミニ同窓会になり、気持ちは学生時代に戻って盛り上がったが・・・疲労具合はおっさんとおばはんだった(苦笑)。

でもホント、同級生がこうして活躍してくれるって事は本当に喜ばしいことである。
毎日の診察の中で、よく論文が書けたものだと感心すると同時に奥さまの内助の功もかなりあったのだろうと思う。

米澤覚君御夫妻

米澤覚君御夫妻

さてさて・・・・ムサシなのだが、私が東京に出掛けるのを見計らっているかのように、上京する度に必ず悪くなる。
もう多くの臓器に癌が転移しているのだろうが、特に腎不全が進行しておしっこが出なくなり、ぐったりして寝たままになってしまうのである。
不安に感じた三男が、毎回メールしてくる。「母さん、ムサシがやばいよ・・・。何とかしてやって!」・・・と言われるのだが、離れているので針もお灸もできない。だからひたすら祈ることしか出来ない・・・。

帰宅してお灸とテレセラピー(遠隔治療)をすると、別人(別犬?)の様に元気にはなるのだが、また二週間するとガクッと来てしまう。
今までは二週間間隔だったが、よくよく考えたら最近ぐっと間隔が短くなってきている。

“血管肉腫の犬が手術して抗癌剤を使った後の一年生存率は1割” と言われている。
ちょうどこの9月で一年が経過した。
末期の病気の動物を抱える多くの飼い主さま同様、私も 「いつまででも生きていて欲しいし、かと言って苦しい思いをさせてまでも自分たちのエゴで生き長らえて欲しいとも思わない・・・。」 
いずれ別れなくてはならない日が来ることを考えると本当に辛いが、ムサシの命の灯が消えてしまう日が来るまで、みんなでムサシを大事にしていきたいと思う。

Photo

つい先日もぐったりしてる日が続いてたので油断してたら、皮のリードをガッツリ噛みちぎられてしまった。
でも、やっぱ“気”が落ちてる(本調子じゃない)のが顔に出てると思う。

2013年 10月 03日 掲載

数日前、たまたまケーブルテレビをつけてたら、おそらくアメリカの番組だと思うんだけど、「カリスマドッグトレーナー、〇〇〇・・・?!」と言う番組がやっていた。
ソファーを破壊したり気に入らない事をすると、オーナー(飼い主さま)にでも咬んでしまう、いわゆる問題行動を起こす犬を飼っているオーナーの相談に乗りながら、オーナーと犬との同時トレーニングをして問題を解決する方向に持って行く。と言う番組であった。

その少し日系かかったトレーナーの先生は結構イケメンだったんだけど、それよりもオーナーに優しく諭しながら「人と犬とのいい関係」を教えることによって、犬の問題行動を短時間で直して行くところが、非常に素晴らしかった。

その中ですごく私の心に残った言葉があった。
メモってなかったので、多少言葉っちりは違うかも知れないが・・・。
「人は心に思うことがそのまま行動に表れます。そして犬はそれを読み取ります。でも、犬はその前に既にあなたの心を読んでいるのです!」って言葉・・・・。
これは本当に共感できる!そう!!私もそう思う・・・(グーッ!って感じ。)。

小学校2~3年生の頃だっただろうか・・・。ある寒い夜、母とケンカして4つ下の弟と私の犬を連れて家出した事がある。
その時、私の犬は何も言わずに黙って着いて来てくれた。(人間の言葉を話せないんだから黙ってるのは、当然っちゃ~当然なのだが・・・。)
実家から数分のまだ人の入っていない新築したての家の玄関前に新聞紙を敷いて弟と犬と私とで寒空の下、星を眺めていた。
当時の犬は殆んどが外飼いだったが、ちゃんと屋根のついた物置小屋で飼っていたので、犬も寒かっただろうと思う・・・。でもそう・・・。黙って寄り添ってくれていた。

結局、1時間くらいしてから怒り顔の母に発見されてしまい、強制送還させられてしまったのだが・・・(苦笑)。

その後も何頭か犬を飼った。結構自分の生活重視の飼い主だったと思うが、どの子達にも寂しい時や辛い時は何気に助けてもらったような気がする。
彼らは私達が何も言わなくても、そういう感情をすっと感じていつも癒してくれるのである。我が家の犬達のみならず、動物を飼ってらっしゃる方々は同じ様な事を感じながら飼ってらっしゃるのではないだろうか・・・。(あほらしいと他人から思われるようなムサシとのエピソードが結構あるけど、またそれは機会があったら書かせて頂くことにする。)

ところでムサシは1週間前に「今度こそ命の灯が消えてしまうのではないだろうか・・・!!」と、思われるぐらいぐったりした。実に3度目だった。
神奈川の次男に電話しつつ「もしかしたら今日が山場かも知れない。」と伝えるうちにどんどん涙が出て来た。「子供の前で泣くなんて、母親の沽券に係わるよなぁ・・・。」と思いつつ、涙はオナラとおんなじで、堪えていても結局出てしまうものなのだ。
もしかしたら、オナラの方が堪えられるのかも知れない。なんて冗談っぽい事が言えるのは、その後何とか持ちこたえてくれたからである(はぁ~・・・。)。

私の今までの犬との人生の中で、ムサシが一番間闘病生活が長い。開業して19年、今になって飼い主さまの胸の内が痛いほどよく解る・・・・。
「私は彼にしてもらっている事以上の事を彼にしてあげているのだろうか・・・・。ムサシィ、頑張りすぎず・・・でも頑張ってね! いやっ・・・一緒に頑張ろうね~!!いつもありがとうね~!」 

追記;9月15日に動物の鍼灸学校(日本獣医中医薬学院)の一年に一度のおっきな試験を控えている。・・・のだが、毎日があっという間に過ぎて行く・・・。意欲はめっちゃあるんだけど時間がね~・・・・。
ムフッ!! 本田佳祐を見習って・・・私も頑張んなきゃ!! 皆さま、残暑厳しい折、ご自身と動物さん達共々お身体の方ご自愛くださいね~(^^)/

東京スカイツリー

浅草寺近くから眺めた東京スカイツリー ちょっと前までは東京タワーが一番だったんだけどな~・・・。

ヤモリ

帰宅後ふっと部屋に入ったら、きゃあ~!私の枕にヤモリがいるじゃん!!
恐る恐る・・・レジ袋に入れて無事捕獲して外へ逃がした。体長約5cmなり。

2013年 8月 27日 掲載

最近よく、このコラムをお読み下さっている方々から「その後ムサシはどぉ~お~!?」ってお声を掛けて頂きます。
お気に掛けて下さいまして本当にありがとうございますm(_ _)m。

ムサシですが、夜になって玄関でぐったりしている姿を見ると「いよいよかな~・・・。」と思ったり・・・そうかと思えば夜中のお散歩に行きたがる姿を見ると「まだまだいけるかな~。」と、ホッ!としたりの繰り返しです。
ただ、一週間前は茶褐色のおしっこが出るわ、いつも以上に足腰がひょろひょろになるわで・・・・先週は本気で神奈川の次男に「直ぐ帰れコール!」をしました。
しかしその後鍼灸を施すと、直後はぐったりしその後また元気になり、おしっこの色も正常に戻りました。鍼灸だけの効果ではないとは思いますけどね・・・。 
そうそう!因みに茶褐色のおしっこは、末期癌のせいで赤血球が破壊されるので、壊れた赤血球がおしっこから出てそういう色になったのだと思います。
ですので、ずっと正常だった血液検査も貧血を示し、腎臓・肝臓・心臓の値もやや正常値を上回っていました。
これも予想外の結果ではなく覚悟はしてましたので、ただただ受け止めるしかないと思っています。

今日は久々にセミナーのない完全休日でしたので、結構ムサシに手を掛けてあげることが出来ました。
今までは本当に仕事中心の生活でしたから、彼が病気になってなければこんなに手を掛けなかったと思います。
ムサシも少し調子に乗っているところもありますが(苦笑)、他の患者さん同様「みんなに気に掛けてもらってウレシイ~!!」と思っているのをとても感じます。

先日の鍼灸の後で元気を取り戻したある朝、ムサシと家の周りを散歩しました。
いつもの様に草むらの匂いを嗅いでいたと思いきや・・・瞬時に「ビビ~ッ、ガツッ!!、モシャモシャ・・・。」という音がしてよくよく見ると、さなぎからやっと成虫になったばかりのセミをモシャモシャと美味しそうに食べているではありませんか~!?
すかさず条件反射で「コラ~ッ!!」って大きな声を出してしまいましたが、「よく考えたら私達人間だってお肉やお魚の命を頂いて大きくなってんだよね~・・・。だとしたらムサシのことなんか言えないや~・・・!」と思い直して、セミさんに心から謝りました。

開業して5年ほど経った頃でしょうか。「犬猫は非常に人間に近い感性を持ってるけど、牛や豚だってお座りを教えたらやるかも知んないし、かたやこんなに可愛がられてかたや屠場(殺して肉にする所)に連れてかれて人間に食べられて・・・本当に何に生れ落ちるかでこんなに違うんだよな~・・・。」と思うと、一年くらいお肉を頂けない時期がありました。今は頂いています。
なので焼き肉屋に行く度に息子達には「命を頂いてこうして私達は生かされているんだから感謝して頂きなさい!」と言ってから頂くようにしています。(ハハハ・・・。本当は毎日頂いているわけなので、毎日息子達に言わなきゃならないかも知れませんが、それじゃあ息子達も嫌気がさすと思うので、外食時だけにしています。)
もう一つ言わせて頂ければ、当たり前の様にハムスターの治療はし、そして当たり前の様に外から入ってきたネズミは「ネズミホイホイに掛ける・・・。」これも本当に矛盾を感じて辛かったですね~・・・・。

おっと、話がそれましたね!そんな感じでムサシはぐったりもしてますが、セミを瞬時に食べるくらい元気な時もあります。
でも二日前に夜中にぐったりしているムサシの姿を見て「あなたは、多くの子達に血をあげて救ってあげたよね・・・。でもあなたには輸血、どうしたら良いかね~・・・。」と思いました。
それでムサシがどう思っているかは置いといて、次男に聞きました。
「できる事は何でもして欲しい!」との事・・・。
「末期の血管肉腫のムサシに輸血したところで、もらった犬の赤血球の寿命が終わったらどうせまた貧血になる。それともし弱ってるムサシに輸血をしたことによって、他のワンちゃんの血を異物だと感じてアナフィラキシーショックを起こしてしまったら、そのまま死んでしまう可能性が大きいんじゃないのか・・・?!」と言う事で一旦輸血は見合わせる事にしました。
全てを知り尽くしているムサシの瞳を見ると、本当に何とも言えなくなります。
また何か変化があったらコラムでご報告しますね! 読んで下さいましてありがとうございました。

※余談です。
今日夕方、ムサシを車に乗せて南吉記念館の向いの矢勝川の土手に連れて行きました。独りごとを言いながら・・・。(ちょっと変かも・・・??)私が思うところの「幸せになる条件」を考えていたんですね・・・。
それは「幸せになる条件」なのか「生き易くなる条件」なのか、はたまた「オーリングが上手く行く条件なのか・・・??」って感じですが、いくつか思いつきました。
①目の前の事を一生懸命すること。
②当たり前だと思ってた事にも感謝すること。
③ご縁を大事にすること。ここまでは色んな人が言っている事と結構一致するんじゃないでしょうか!?④がポイントになると思います。
④自分の事を情けないって思ったり嫌気がさしたりした時、その自分を許すこと。そう・・・ワンちゃんや猫ちゃんがちょっとした粗相をしても許して愛する様に、自分の事も許して愛しましょう~!!

という事で、今日も私の独りごとにお付き合い下さいまして、ありがとうございました。皆様も同居している動物さん達も、熱中症にはくれぐれもお気をつけ下さいね~! ほなね~(^^)/

2013年 7月 16日 掲載

「やっと梅雨らしくなりましたね~・・・。もう少し雨が降ってくれても良いのでは~?!」と、数日前にここまで書いて中断してましたが、その間に集中豪雨による被害がありましたね。
ご遺族のご心痛を思うと言葉がでません。
東北大震災もしかりですが、科学がどれだけ進んでも自然の力には太刀打ちできないことがあるのだという事を今回も思い知らされました。

ところで我が家のムサシですが、お陰さまで復活してくれました!と言うか“悪性腫瘍”の性質上、良くなったり悪くなったりを繰り返すのですが、末期になると階段を転げ落ちる様に急激に悪化してしまう事が多いので、先日はとうとうその日が来てしまったと思いました。
ですが鍼灸治療が効を奏したのか元々の彼の生命力の強さなのか・・・?!再び元気を取り戻すことができました。
基本的には昼間も寝ている事が多くなりましたが、食欲は以前ほどではないにしろ結構ガッツリ食べてくれるようになりました。

食事中

今、食事中なんだよ!話しかけないでくれよな~!

やはり他の飼い主さま同様、ムサシのご飯に漢方薬やサプリメントを混ぜる度に、「あ~あ・・。まずそうだなぁ・・・!ご飯はムサシの一番の楽しみなんだけどな~・・・。」と思うこともありますが、ムサシがこの不思議な味のご飯をがっついてくれてる間は、もう少し我慢してもらおうと思っています。
勿論食欲がうんと落ちた時は、食べてくれないと話にならないので、薬は減らしていくつもりです。

さて、前回からずっと同じタイトルですが、ムサシが病気になって大きく変わったことがありました。
やはり家族でしょうか・・・。
夫婦ゲンカを暴露するようで、少し気がとがめますが、実は毎年冬になると、夫と私とでムサシに関して「平行線の会話(口論?!)」が営まれていました。
懲りもせず毎年必ずです(苦笑・・・)。
夜遅くに私が仕事から帰ると、寒い運動場でムサシがご飯をずっと待っているんですよね・・・。するといても経ってもいられなくなって「ムサシが寒くて可哀想だからもっと早くお家に入れてあげて~!!(懇願半分怒り半分)」と、夫に言うのですが、「何言ってんだぁ!犬が寒いわけないだろう!!」と、一向に受け付けてくれませんでした。(あなたは昭和一桁生まれですか!?と言いたくなりました(泣)。くれぐれも誤解のない様にしたいのですが、昭和一桁生まれの方が皆さんこういう感覚というわけではありません。悪しからず・・・。) 
ですが、去年9月にムサシが血管肉腫になって以来、ムサシはちゃんと6時頃には家に入れられていて、ご飯とお薬も済ませてあるのでした(スゴ~イ!!)。
それと、去年4月にムサシの本当の飼い主である次男が神奈川に行って以来、夜中の散歩はいつも私の仕事だったのですが、晩酌を済ませてからお散歩をするのでうたた寝をしてしまうことがままありました。(ムサシ、ゴメンm(__)m!)そんな時は黙って長男か三男がムサシを散歩に連れて行ってくれるようになりました。(ムサシは腎臓も侵されているので、おしっこが大量に出るのです。なので夜遅くにもう一回散歩をしてあげないと朝まで我慢しなくてはならないのですね。)

そうです・・・。ムサシは家族を変えたのです!! だからと言って「ムサシは家族を変える為に・・・」とか「大事な事を私たちに教える為に・・・。」とか、もしくは「私が獣医の仕事をする上で、重症の患者さんを抱えた飼い主さまの気持ちにもっと寄り添える事ができる様に・・・。」という目的があるが為に「ムサシは体を張ってまで病気になったのだ」と思いたくない私がいます。「世の中偶然はない。起こることは必要必然!」と随分前から思っていたところも実際あったのですけどね・・・。 このこと(動物が病気になる意味)に、答えはないのかも知れませんね・・・・。今の私には分かりません・・・。

何はともあれお陰さまで一旦ムサシは元気になりました。
8年間ずっと一緒だったムサシが居なくなるなんてこと、考えたくないのですが、残ったムサシとの時間を家族と共に大切にしたいと思っています。

病院での治療

病院での治療。いつも看護師さんが付き合ってくれます(感謝!)。針を片手にパチリ!!

運動場でのお灸

運動場でのお灸。「母さんと一緒に居られるのはウレシイんだけど、お灸してる間じっとしてんのも結構退屈なんだよな~…。」

長男のゴム草履

ムサシはしんどそうなので、夜は玄関の狭いゲージの中に入れずにそのまま繋いでいる。
今までとは違って自由に横たわることが出来て楽そうだが、少し元気になるといたずらをしたくなる様で、長男のゴム草履が被害にあった。(何と2個目!)長男、ごめんね!いつもありがとうね~(^^)!

2013年 6月 27日 掲載