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犬・猫・ペットの治療と予防│リリー動物病院

東洋医学よもやま話

ミックちゃん

椎間板ヘルニアで通院してくれているミックちゃん(15歳)です🐾
オーナー様より興味深いお話をお伺いいたしましたのでご紹介させていただきます✨

アップルウォッチをつけながらお灸をしていると、オーナー様の心拍数が落ちついているそうなんです‼
ミックちゃんもオーナー様も心身が安定するんですね🥰

季節の変わり目でだんだんと夜は涼しくなってきますので、夏場より長めにお灸ができますね👌🏻
※動物さんの様子をみながら施灸をしてあげてくださいね👍🏻

2023年 9月 30日 掲載

エイトちゃん、うららちゃんのお母さん

今日はエイトちゃん、うららちゃんのお母さんからお聞きしたレシピをご紹介します🐶

🍴材料

  • なつめ:脾臓に良く、補気作用があります。
  • まこも粉:免疫力強化、コラーゲン増強
  • さつまいも

🍴作り方

  1. なつめの種を取り、鍋にカットしたなつめを水で煮詰めて(弱火~中火)ペーストにします。
    固さは粒あんのような感じです。
  2. ①にゆでたさつまいもを混ぜます。
  3. ②に水で溶いたまこも粉を混ぜます。
  4. やわらかめが好きな子にはお団子に成形すればカントリーマアム風しっとりクッキー。
    カリッと食感が好きな子には平らに成形します。

  5. オーブンを250度に設定して約8分焼いてください。

おいしすぎて、わんちゃんたちよりもお母さんの方がたくさん召し上がってしまったそうです。
「からだにいいこと間違いなしですね」と院長も感心しておりました。
いいことは共有していきたいですね😻

2023年 9月 26日 掲載

五行色体表

前回同様、以下のものは先日LINEに掲載したものです。

先日のラインの補足です。上の五行色体表を見て頂けますか。 中医学の考え方の一つに「五行論」というのがあります。 全てのものを「木・火・土・金・水」の五つに分けて、診断や治療に活かす考え方です。
表の通り「水」の列を縦に見ていくと、「臓」は腎、「畜(食べると良い肉)」は豚、「官」は耳、「志」は恐(または驚)、「体」は骨、になります。 ですので、

  • 腎を強めるには、先程お伝えした食材(エビ、ホタテ、ナマコ粉、)や肉であれば豚肉がお勧めなんですね。 そして・・・
  • 加齢によって腎が弱って来たら、「官」である耳が遠くなるので、「難聴」の予防や治療には腎を強めると効果があり
  • 「志」は「恐;恐怖心」または「驚;驚く」なので、腎臓の弱い子は若い時から怖がり屋さんで音に敏感な子が多いんですね。(血液検査の値が正常でも、怖がり屋さんの子は後で腎臓の検査値が異常になる子が結構います。)

もう一回「五行色体表」を見て頂けますか?! 「水」の列の「体」にあたる所は、「骨」です。 「膝蓋骨脱臼」の子を持つ多くの飼い主さんは、膝が悪ければ膝にお灸をしたがります。それは決して間違いではないです。

でも私は骨の病気の子の飼い主さんには「骨の病気だったらこの五行色体表の通り、骨は腎に繋がってるから、先ずは腎兪にお灸して下さい。
そしてその後で悪いところや痛がる所にお灸してね!」ってお伝えしています。

ですので、椎間板ヘルニアや膝蓋骨脱臼、加齢による下半身のふらつきの子には、一旦「腎兪」をお灸した後、症状のある所にお灸することによって、かなり改善するんですね~😉👌

2023年 9月 21日 掲載

こんにちは!
先日若いワンちゃん(小型犬、4歳)で、お顔の黒い毛の部分が白くなっている子が来院されました。

若いのにお顔や頭頂部の黒い毛が白くなっているのは、「腎虚」といって腎が弱っていることから起こる事が多いです。(もちろん加齢で歳を重ねていくと、腎が弱くなるのでどの子も歳を取ると人と同じで毛が白くなるんですけどね・・。)
そういう腎が弱っている子には、「腎兪」のお灸と共に、エビ、ホタテ、ナマコの粉、肉なら豚肉を食べさせると良いですね。
甲殻類は、アレルギー性皮膚炎の原因になる子もいるので、少し食べさせてみて様子を見つつ与えて下さいね。

腎が弱って来ると、親子関係にある腎の子の肝も弱って来ます。
そしてその逆もあります。逆のパターンで最も分り易いのは、お薬ばかり飲んでいると解毒の臓器である肝臓を傷めます。
長期間の薬の服用で肝臓が傷むと、やがて腎臓も傷んでくるんですね。

今日は、敬老の日ですね。個人的にはなんのイベントもありませんが、これから出かけますので、今日はこの辺で~
今日も一日、動物さんと皆さんがお元気で楽しく過ごせますように~😆👍🏻🎶

2023年 9月 18日 掲載

シュートちゃん

1ヶ月半前から腰痛で通院してくれているシュートちゃん(14歳)です🐶

飼い主さんはお鼻の黒いシミ(色素沈着)が気になっているそうです。
黒いシミは、「腎虚:じんきょ(腎臓の弱り)」や「瘀血:おけつ(血液循環が悪い状態)」の時に出ます。

腎は骨とも繋がっているので、腎臓が悪いだけではなく、腰痛などの骨の病気の子にも黒いシミが出来ることがあります。

今は飼い主さんがお家でもお灸顔晴ってくれているのと、マコラージェも飲ませて下さっているので、今後黒いシミが薄くなってくれるといいですね✨

2023年 9月 11日 掲載

もともと棒灸のトリセツはありましたが、今回看護師さん達が顔晴ってくれて、以下の通り棒灸トリセツ完成バージョンが出来ました!

棒灸をさせる時に、参考にして頂けたら嬉しいです。

棒灸のトリセツ

→ こちらから直接PDFファイルをご覧頂けます

2023年 9月 07日 掲載

※ 以下のものは、8月27日に、当院のLINEに掲載したものです。

この風鈴とコップ

この風鈴とコップは、この春17歳で亡くなったキャバリアのももちゃんのお母さんが先日贈って下さったものです。

3年ほど前に元気がないのと、腰痛、眼球振動(多くは脳に障害があって、目が時計の振り子のようにゆらゆら揺れる症状)で来院されました。
そして一年半治療させて頂いた後、遠方にお引越しされたのでその後は認知症などその時々の症状をお電話でお伺いしながら漢方薬をお送りしていました。
Iさんがおっしゃるには、ももちゃんは最後の最後まで元気で食欲もあって亡くなったとのことでした。

ももちゃんのお母さんは、ご家族にも、ももちゃんや同居犬(残念ながらももちゃんより先に亡くなってしまったのですが)にも、とっても愛を注がれる方でした。

可愛いももちゃんグッズを頂いたお礼の電話をさせて頂いた時、「キャバリアで17歳まで生きれる事自体、あり得ないぐらいももは長生きしました。本当に先生のお陰です。」と言って下さったのですが、「それは違いますよ!!」と、はっきり言いました。

「私が針を刺させて頂いたのは、一年半くらいの間だけです。もともと心の籠った手作りご飯を与えてみえたし、私が治療させて頂いた時から亡くなるまで、ず~~っと毎日ご自宅でお灸されてみえましたよね!? ももちゃんが長生きしてくれたのは、他でもない。Iさんの手作りご飯とお灸の効果ですよ!!」とお伝えしました。

本当にその通りだと思います😉👍🏻私の世代の獣医から「ドッグフード絶対説」というのを刷り込まれてきましたが、ドッグフードは炭水化物が多いのでむくみやすくなりワンちゃんの負担になるんですね。
その子の体に合った手作りご飯とご自宅でのお灸でいろんな子の体調がかなり良くなっています。
皆さま、是非お試し下さいね~😉♫

2023年 8月 29日 掲載

こんにちは!

名古屋は、晴れていてて気持ち良いお天気です。
嵐の前の静けさですかね・・。

でもやはり台風🌪の影響で湿度が高いですね。
持病を持った子や高齢の子は、外邪と言って湿度や暑さなど自然の影響を受けます。

基本的に今年の夏は、例年よりも湿度💧が高いような気がしますね~。

湿度が高いと、
①消化器の弱い子の食欲が落ちたり、軟便になったりします。
②てんかん発作も通常よりも起きやすくなったりします。

①体から出る物(尿、便、吐物、鼻水など)で、色が薄い場合は冷え(寒証)、色の濃い場合は熱(熱証)だと言えます。(もちろんある病気が原因である多飲多尿症など例外もあります)。

下痢をした場合、動物の便の色が薄く黄土色っぽかったら、それは冷えている証拠なので、腎兪または大腸兪、関元(人で言う丹田の場所、下っ腹)にお灸をしてあげて下さいね。
それだけで下痢が改善することが結構あります。エアコンで体が冷えている子もいると思いますので、そういう子には薄いお洋服を着せてあげるか、お洋服の腎兪のところに小さな貼るカイロを貼ってあげて下さいね!(せんねん灸太陽など貼るお灸もお勧めです。)

②せっかくおさまっていたてんかん発作が、この台風の影響(高湿度の影響)で、起こる子もいます。

あまりにも高頻度に起こす時は、パットと指の間にヒマシ油を塗ると軽減する事があります。
ただ、滑らないようにご注意下さいね!

それとCBDオイルも効果があると思います。(当院に来られる患者さんも結構効果があると確信しています。)
あまりにもひどい発作の子と暮らしている方は、一旦主治医の先生にご相談してCBDオイルを始めてみるのも良いのでは?!と思います。

それと予防には、やはり腎兪のお灸ですね・・。
どうか上手にこの湿気を上手に乗り切って頂けたらと思います。

それではこの辺で~😉♫

2023年 8月 12日 掲載

こんにちは😊!
日の出の時間が少しずつ遅くなり、日の入りの時間は少しずつ早くなったりしてますね~・・。
そして夜は少し涼しく感じる風が吹く時もあります。

下の「陰陽太極図」のように、陽(真夏の暑さ)から少しずつ陰の秋・冬に入りかけてるんですね~・・
とは言え・・やはり暑いですね~😣🔥・・。

陰陽太極図

この「陰陽太極図」ですが、白い部分が陽、黒い部分が陰になります。陰と陽はいろんな表現がありますが、ざっくりいうと以下の感じでしょうか。

  • 陰は、内に蓄えた静かなエネルギー;月、水、夜、冬、寒さ
  • 陽は、外に出す物的なエネルギー;太陽、火、朝、夏、暑さ

どっちが良い悪いではなくて、あらゆる物を真逆の陰と陽に分けて考える「陰陽論」は「中医学」の考え方の基本となっています。

今の時期は、この「陰陽太極図」を、ざざっと横に16等分して横切りした場合の、一番上のラインの時期でしょうかね。少しずつ陰(黒色)を含み秋冬に向かいつつあるはあります。

あるご縁で中医学を学んで15年以上経ちますが、習い始めの頃、講師が「陰と陽のバランスを取ることが最大の治療です」とおっしゃいました。
ですが当初はその意味が全く理解できませんでした。

講義中に頂いたその言葉の意味をほぼ考えず、「先ずは目の前の患者さんに、効果のある治療をしなくては・・。」と効く治療のためのツボを覚えることに専念しました。

ですが、こうして臨床を重ねて行くと、やはり「先ずは病気や加齢で陰陽のバランスが壊れてしまった子のバランスを取ることが第一優先であること」がよく分かるようになりました。
例えば以下の通りです。

  1. 寒がりさんで「陽」(体を温める力)の足りない子には、病院では鍼灸治療、ご自宅ではお灸(腎兪と関元のお灸は本当に体を温めます!)、または推拿(すいな;ツボや経絡のマッサージ)
  2. 血の巡りが悪い子(中医学では瘀血;オケツ と言います。)には、病院では鍼灸、ご自宅ではお灸または推拿
  3. そして「陽」が多い暑がりさんや、この暑い時期の対策として、病院では針治療、ご自宅では体を冷やす食べ物を与える
  4. 湿気や病気、そして炭水化物の多いドッグフードを食べたせいでむくんでいる子には、むくみを取るような食べ物を与える
  5. 身体の痛みを伴う子は、鍼灸治療の他、やはりご自宅ではお灸、推拿

などなど・・・「陰」と「陽」のバランスが崩れた時には、結構お家で出来ることってあるんですよね~!

そして、それは重篤な病気の子にも効きますが、一見元気そうな子達にやってあげることで病気にならずに元気でいてくれるのに大いに役立つんですよね!

中医学ではこの事を「未病治」(みびょうち;病気になる前に治す)と言います。

2023年 8月 12日 掲載

今回の7月のオンラインセミナーは、長年鍼灸獣医をしてきて思う事。と同時に「飼い主さんが一番お知りになりたいことは何か?!」を直接飼い主さんにお伺いして、原稿を作りました。
順を追って簡単にお伝えしたいと思います。合間を縫ってお送りしますので、ダブったり抜けたりしたらどうかお許し下さいませ🙌

さて、先ず初めに「家でお灸を推拿療法をしてもらっている動物さんとそうでない子は、同じ年齢でも同じ病気でも、絶対差が出る!すごく差が出る!!」という話をしました。

脉診(みゃくしん)

この写真は、治療前に脉診(みゃくしん)と言って脉を取っているところです。

病気の子は見た目が元気でも、毛ヅヤが落ちていたり、内臓の悪い所のツボの毛の色が違ったり、シミがあったり・・と様々なところに出ます。脉診をする前にざっと動物の体を診て、その後脉を取り、どんどん治療を初めて行きます。
病気の子の脉は、治療前は一見元気そうに見えてもその状態が脉に出ます。

写真のように後ろ足の付け根に指三本を当ててじっくり脉を診るのですが、なかなか指を抑え込まないと触れなかったり、少し指を押しこんでいくと弦脉といって地球のマグマのように奥でガンガン響いていたり、う~~んと細くて触り難かったり・・・と様々です。

脉を診ながら、治療前の悪い?!脉を治療をしていきながら、太くて力強い脈にした段階で、「はい! おしま~い。今日もお疲れ様でした!😉」と言ってマコモクッキーを食べてもらっておしまい。になります。

ですが、次の診察の時には、また脉は悪くなっていることが多いです。

もちろん初めていらっしゃった時よりは良いのですが、前回の治療で脉を整えても戻ってしまうことが多いのですね。たとえ毎日お灸をして頂いていてもです。

ですが、お家で「毎日もしくは週に二回以上お灸をしてもらっている子」は、最初の針一本、もしくは二本を刺しただけで、脉がみるみるうちにぐ~~~~んと良くなるんですね~!!
これは本当に驚くほどです。(もちろん病気の重さや年齢など個体差はありますが)

お家でのお灸や推拿療法(ツボや経絡をマッサージする方法)は、絶対にやるかやらないかで差が出ます!!
本当にお灸はお勧めですよ!というお話をさせて頂きました😉👍🏻

動物も飼い主さんも体に良いお灸や季節や体調に合った食材を選んで食べて頂いて、心身共にお元気でいて頂けたらと思います。

うちの若い看護師さんにもしつこく言ってます。
「これからお母さんになるんなら(そうでなくとも)コンビニで買った昼食を毎日食べるのはダメだよ!! 朝ちょっと早く起きて、玄米か7分づきのお握り🍙にして!!」って・・。
口から入る物と出る物(言葉)ってすごく大事ですよね・・。

コンビニの物は便利な反面、添加物入りのものだらけなので、可能なら農薬の少ないお野菜と超簡単で良いので手作りのものを人も動物も食べて頂けたらと思います。
体に良いものを食べてストレスも上手に乗り切れたら、免疫力も上がりますしね😉🙌🏻

暑いですが、動物さん共々、今日もお元気でお過ごしくださいね~😊🎶
ではでは~🖐🏻

2023年 8月 12日 掲載