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犬・猫・ペットの治療と予防│リリー動物病院

東洋医学よもやま話

以下のものは、院長が当院のLINEに投稿したものになります。

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私自身、最近のテレビは、情報のコントロールがあると思うので、あまり見ないんですね。

ですが、健康番組は結構面白い情報があったりするので、録画して見ることがあります。
二年ほど前だったと思います。
ある健康番組で、「気象病」の事が取りだたされていました。

低気圧から来る頭痛などの症状を軽減する為にその番組に出ていた医師がお勧めなのが三つありました!

低気圧や高湿度は自律神経のバランスを崩す為、そのバランスを良くする以下の事をすると良いとのことでした。(番組では実際3つを推奨してましたが、ごめんなさい。3つめを忘れてしまいました。)

  1. 先ずは、絶対条件として湯船に浸かること。(湯船に浸かれば血液循環が良くなり、あらゆる病気の原因となる「瘀血;おけつ」も改善されます😉👍🏻
    そしてその前後で、両方の手のひらと足首までを冷たい水にさらす事。そして湯船に浸かる。
    それを繰り返すこと。
  2. 大股早歩きをする事。

私は、1の冷たい水で手足を冷やしてその後湯船に浸かる・・ということしかできませんでした。

ですが、なんと・・・地味にこれをやったところ・・・頭痛知らずになりました!!
梅雨時のみならず、春先にも頭痛に耐えていましたが、今は全く頭痛がありません。
どなたにも効くとは言い切れませんが、もし今気象病でお困りでしたら、よろしければ自律神経を整える効果があると言われている、これら1と2をお試し下さいね😊
飼い主さんが元気であれば、動物さん達も元気でいられますので😌👍🏻

動物さんたちには、一にも二にもお灸ですかね~・・。
暑くてお灸を嫌がる場合は、先日お伝えした内臓と繋がっている背骨の両脇のマッサージがお勧めです🗝
いろいろ工夫して頂いて、ニコニコでこの湿気を乗り越えて頂けたらと思います😉☔️

2024年 7月 16日 掲載

以下のものは、院長が当院のLINEに投稿したものになります。

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こんにちは!
毎日の湿気(湿邪)、半端ないですね~・・。

前回のラインでもお伝えしましたが、動物も人も湿気(湿邪)などによって、体調が悪くなることがが多い。ですよね。
気象が原因で、体や心に不調をきたす状態を「気象病」と言います。
なんと「気象病」の割合は、女性のうちの85%、男性のうちでは25% だそうで、圧倒的に女性の方が高確率で起こるんですね。
人での主な症状は、頭痛、関節痛、腰痛などの慢性的な痛みが増したり、鬱の症状になったりするようですね。

動物さんたちは、気圧の変化(低気圧)とそれによって起こる湿気(湿邪)によって、嘔吐・下痢、てんかん発作、関節疾患などが起きやすくなります。

「工藤はクドイ!!」とのお叱りを受けるかも知れませんが、やはりこれらを予防するには、「お家でのお灸」が一番だと思います。
それと、「体は食べ物で出来ている」ので、やはり「ドッグフード」よりは、「その子の体調と季節にあった手作りご飯」にして頂くと、同じ病気でも、良い状態を保てるんだな~という事を飼い主さんから学ばせていただいています。
「お灸」と手作りご飯、地味だしその時間を取るのって大変ですが、長く続ければ続けるほど違ってきます。実際飼い主さんはピンとこないかもしれませんが、やってない子たちと比較すると、私からすると随分差があるのを感じます。

2024年 7月 16日 掲載

以下のものは、院長が当院のLINEに投稿したものになります。

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『湿気(湿邪)から来る病気にもお灸はおススメです』

こんにちは!

7月中旬を迎えましたが、この湿気の影響を受けて、動物さんや飼い主さんが体調を崩す事が多いです。
私達はどうしても宇宙(自然)と繋がっているので、自然の影響を受けてしまうのですね。
これを中医学では「天人合一」と言います。

日々の診察では、この時期(湿邪の時期)は、下痢・嘔吐などの消化器疾患、皮膚病や外耳道炎(特にマラセチアなどのカビからくる皮膚炎)、てんかん発作、関節疾患の悪化・・が多いですね。

ですが、ひどくならないようにする一つの方法として、絶対お勧めなのは、毎日が無理であれば週に2回以上のお家でのお灸ですね~。
当院に来て下さる多くの飼い主さんは、大事な動物さんにお灸をして下さっているので、上に書いた病気を持っている子達は、症状が出ても軽く済む事が多いです。

背骨の両側、動物であれば本当に背骨のギリギリ両極に、一対の内臓に繋がっているツボがあります。
背骨に沿って、肺や心臓、肝臓、腎臓などのツボが並んでるんですね。

ですので、首の下から背骨を棒灸でゆっくり円を描きながら、しっぽの根元まで下げていけば、いろんな内臓の臓器をお灸で刺激することになります。
そしてそれらを2~3回繰り返したら、その後腎兪というツボを5分ほどお灸して頂きます。
基本はこれだけです。
ですが、気管虚脱などお咳の酷い子やお腹の弱い子などはこの基本に、数個のツボをプラスアルファして頂いています。

2024年 7月 13日 掲載

以下のものは、6/23に院長がリリー動物病院・東洋医学クリニックのLINEに投稿したものになります。
※少し⁉︎長いです😅

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前回お伝えした症状が起きた時の対策をお伝えしたいと思います。

【嘔吐】
①先ずは、元気があって嘔吐をして一回だけの嘔吐でありその後ケロッとしている時は、水を抜いてご飯も一食から二食抜いて様子を見ます。
その後
※少量の水を与えて20分ほど嘔吐がなければ、一過性の嘔吐だと判断して良いと思いますので、その後は普通にご飯をあげて下さい。

②嘔吐を繰り返すようであれば、それは病的だと判断していいと思います。
脱水が心配だからと言う理由で、嘔吐する度に水を与えると、水を飲んだ刺激で更に嘔吐をしてしまいますので、水を抜いて様子を見ます。
但し、水を抜くのは半日以内にして頂き、いつまで経っても嘔吐が止まらないようであれば、掛かりつけの先生のところに連れて行ってしかるべき検査と処置を受けて下さいね。

嘔吐の原因は、中医学的な観点からすると、昼にアップした「湿邪」の影響や、肝臓の熱の影響を受けて隣の胃が熱を持ったり、胃熱(胃に熱を持つ状態)の原因になるような食べ物を与えることによって起こるものもあります。
ですがそれ以外であれば、以下の原因で起こるものなど様々です。
半日から一日様子を見て、それでも改善しない場合は、掛かりつけの先生の受診をお勧めします。

【嘔吐の原因】
胃腸炎、胃潰瘍、異物の誤飲、膵炎、その他の内臓疾患(腎臓疾患、肝臓疾患など)が原因のもの、子宮蓄膿症、腫瘍など

異物が原因であれば、嘔吐を促すような処置をして吐き出させるか、それが無理であれば内視鏡で摘出する。または外科的に摘出しないと改善はありません。
子宮蓄膿症にしても子宮卵巣を摘出しなくては根本療法になりません。

ですが、例えばいざ子宮蓄膿症の手術をしようとした時、その子が心臓疾患等を抱えていて、麻酔を掛けられない状況の場合があります。
また、異物などの場合きちんと外科的処置をしても、その後元の元気を取り戻さない時がある場合があります。

そういう時は、お近くで鍼灸治療をやっている動物病院での鍼灸治療と、ご自宅でのお灸が功を奏すことが結構あります。

例えば、持病を持っていて手術できない子宮蓄膿症の子の場合、鍼灸治療で弱った体を整えながら(気を上げながら)子宮頚管から膣までを広げて、子宮に溜まった膿を外へ出す治療をします。

また、嘔吐の原因が内臓疾患(肝臓疾患、腎臓疾患、膵臓疾患など)によるものであれば、弱った体を整えながら原因である内臓を整える鍼灸治療をします。
そして、最後に嘔吐を止めるような治療(例えば前足の裏側で、足首から動物の指二本分上の「内関」を刺激)をします。
そしてご自宅では、「足三里」にお灸または指で刺激して頂いたり、今お伝えした「内関」を指で刺激して頂くんですね。

そうやって考えると、「嘔吐」一つ取っても、絶食を少しして様子を見たら直ぐ治る症例もあれば、そうでない場合は原因が様々です。
ですので、改善しにくい嘔吐の場合はしっかり検査をして、必要な外科的な処置をして(もちろんそれが出来ない時を除いてですが)、手術の後の回復が悪いなど必要だとお感じになった時には、鍼灸治療を受けられることをお勧めします。

ところで、嘔吐を起こした時のご自宅での対応は、「足三里」と「内関」ですが、この間もNHKの東洋医学の番組(ごめんなさい!タイトルを忘れてしまいました。)でも言っていたようですが、いろんな炎症を抑えるのに「足三里」のツボは良いんですよね!!

かの有名な「松尾芭蕉」は、「奥の細道」で、「旅には足三里のお灸は欠かさなかった」と書かれてますし、「小林一茶」もお灸愛好家だったようです。

※今日は久々に時間が取れたのをいいことに、普段からお伝えしたかったことを「ばばば~」っと書いて、皆さまにしんどい思いをさせてしまっていたら、申し訳ないと思います。
次回と次々回の休日はライン作成できないと思いますので、まとめさせて書かせて頂きました。

今日も明日も明後日も・・皆さまの動物さんと皆さまが健康であることをお祈りしています。
それではおやすみなさ~い😄🌕👋

2024年 7月 04日 掲載

以下のものは、6/23に院長がリリー動物病院・東洋医学クリニックのLINEに投稿したものになります。
※少し⁉︎長いです😅

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こんにちは😃

6月に入り湿度が上がった為、毎日のように来院する動物さん達が、「下痢」か「嘔吐」の真っ最中だったり、「今日は良くなってるけど、嘔吐があったのよね。」と言うご報告を、よく頂きます。
それは、一過性の事が多いのですが、とにかく判で押したように「湿邪;しつじゃ」の時期は、消化器症状が多いです。

五行色体表

上の「五行色体表」を見て頂けますか?!

これは、あらゆるものを「木・火・土・金・水」の五つに分けで診断や治療に生かす中医学の考え方「五行論」を図にしたものです。縦の列は全部関係性があります。

この時期は「土」ですので、「土」を下にたどって行くと・・・
気は「湿」、臓は「脾(脾臓)」で、腑は「胃」。
志(土の感情)は「思」。果(摂ると良い果物)は「棗;なつめ」であり、蓄(摂ると良い肉)は「牛」・・になります。

今の湿気の時期は、「脾臓」と「胃」が、「湿邪;しつじゃ」の影響を受けて弱ります。
ですので、下痢や嘔吐、腹部膨満や腹痛などの消化器症状が多いんですね。

食べ過ぎて、脾臓や胃を傷めると、人だと「唇」の端にちょっとした皮膚炎が出来たり、「口」が乾いたりします。
ですので、たださえ湿気で弱くなっているところに、食べ過ぎて消化器を傷めると、他の「土」のところにも症状が現れるんですね。
そして湿気や消化器の傷みの影響で体である「肉」に症状が出てきて、重だるくなって体全体に力が入らなくなったりします。

また、日常生活の中で悩みなどがあって思い煩うと、「胃」がキリキリ傷んだ経験、ありませんか?!

以上のように、中医学の「五行論」は、起きた症状だけに着眼するのではなくて、季節の影響や、臓腑や他の体の部分、感情などとの関連性を考えます。
長年やってますが、やっぱりこの「中医学」って、本当に面白いなぁ!って、思います😊

2024年 7月 04日 掲載

この内容は、当院のInstagramに投稿した内容になります。

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ビションフリーゼの小麦ちゃん

『膝蓋骨脱臼』の治療の為、約4ヶ月前から通ってくれているビションフリーゼの小麦ちゃん(3才)です🐶

今年の初め頃から膝蓋骨脱臼の為、左後肢を地面に着けられなくなってしまった小麦ちゃん。当初は痛い足を庇うように3本足でケンケンしていたそうです😢

その後当院での鍼灸治療とご自宅でのお灸を頑張って頂いたおかげで、今ではきちんと四肢を地に着けて歩く事が出来る様になりました‼️

しかし、ケンケンが治まった後今度は前肢の先をペロペロ舐めるようになってしまった、とのこと。
お話を伺っていくと、オーナー様の「小麦ちゃんに無理をさせたくない」との思いから日中人の目が離れてしまう数時間は安静にしていてもらいたくてクレートでお留守番をしてもらっているという状況をお伺いしました。

遊びたい盛りの小麦ちゃんにとって、クレートでのお留守番が少し窮屈に感じてしまっているのでは?との事で院長よりオーナー様へ「もう少し自由にさせてあげてみて」とお伝えし思い切ってクレートを開放してもらったところ前肢を舐める行為も治まったそうです✨

一緒に暮らしている大好きなお姉ちゃん犬やお友達と自由に遊ぶ事が出来ない事が原因だった様でした。
どうしても大事な動物さんの健康や安全を守る為に、心配しすぎたり構い過ぎたりする場面が出てしまう事があるんですよね。
とは言え、動物さんの楽しみや気持ちも大事にしてあげる❗️って事も大切なんですよね😊

小麦ちゃん、これからも大好きなお姉ちゃんやお友達とたくさん遊んで、楽しい毎日を過ごしてくださいね🐶✨

2024年 6月 22日 掲載

この内容は、当院のInstagramに投稿した内容になります。

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ロビンちゃん

約1年4ヶ月前から『椎間板ヘルニア』の再発で通ってくれているロビンちゃん(16才)です🐶

2016年4月、8才のときに椎間板ヘルニアを発症し、阿久比へ通院してくださっていました。
その時は数回の治療で治りましたが、
8年後に椎間板ヘルニアが再発し、名古屋へ来院された時は、ほぼ下半身付随で後肢を引きずって歩いている状態でした。
週1回の治療と合わせて、おうちでの毎日のお灸とマコラージェでヨロヨロしながらも歩けるようになりました😊
前肢の負担軽減のためにお散歩用の車イスを購入されましたが、ロビンちゃんが車イスに慣れるまでは少し時間がかかったそうです。
車イスにもすっかり慣れ、毎日車イスでお散歩ができるようになり、
その後はなんと、、、
車イスなしでも歩けるようになり、今では小走りができるまでになりました‼️😆

14才で椎間板ヘルニアが再発し、ここまで回復できたのは、ロビンちゃんとお母さんの頑張りの結果ですね❣️

ロビンちゃん、これからもおうちでのお灸を頑張って毎日楽しいお散歩に出掛けてくださいね💖

2024年 6月 17日 掲載

この内容は、当院のInstagramに投稿した内容になります。

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ここあちゃん

『糖尿病』と『顔面神経麻痺』で通院してくれているここあちゃん(7才)です🐶

今日は3回目の治療でした😊

初診のときはお母さんの肩に登りたがっていたここあちゃんでしたが、今日の施灸中はまったりしてくれていました‼️😆

このお写真は、今晩からお家でやって頂く顔面神経麻痺のツボ(陽白、攅竹;サンチク)を院長がママにお伝えしているところです。
どうぞ良い結果が出ますよ〜に…💖💖

2024年 6月 15日 掲載

棒灸ヘルパー

棒灸ヘルパー

本日は、おうちでのお灸の際に気をつけていただきたいことをお伝え致します。

最近、お灸をしている途中で棒灸の火が消えてしまうというお問合せが数件ございました。
棒灸の火が消えてしまう原因は、実は棒灸ではなく、棒灸ヘルパーの方だったのでした。
ヘルパーの空気穴がもぐさのヤニで埋まってしまい、ヘルパーの中が無酸素状態になり、棒灸の火が消えてしまったというわけです。
穴が埋まるくらいしっかりとお灸をやっていただいている証拠ですね!

また、逆に酸素があれば棒灸は燃え続けてしまいます。
お灸後すぐに外出や就寝される場合は、もったいないですが、火事防止のために棒灸をお水に入れて火を消すということをおすすめいたします。
※炭灸はお水に入れないでください。一度湿ってしまうと、完全に乾くまでにかなりのお時間がかかります。

皆さま、棒灸ヘルパーのお手入れはしていますか?
たまにはお手入れしてあげてくださいね😊

2024年 6月 15日 掲載

本日は、院長が当院のLINEに書かせていただいたことをお伝えします。

以下、院長のLINEより✔

こんにちは
ここ愛知県では、晴と雨を繰り返していて、正に『晴れた日の風の風邪;ふうじゃ』と『雨の日の湿邪;しつじゃ』の、繰り返しでした😩
明日から晴れが続くようですが、晴れが続けば続いたで梅雨前なのに夏のような暑さが来そうなので、高齢や病気子を抱えた飼い主さんには、上手に乗り切って頂けたらな~と思っています。

先回は『天人合一』の話をさせて頂きました。
今日は、『心身一如;しんしんいつじょ、しんしんいちにょ』の話をさせて頂きますね。

『心身一如』とは、「心と体はお互いに強く影響し合っている」と言う意味です。

実は2000年以上前に『黄帝内経』と言う医学理論、鍼灸理論の本にこの事は書かれていました。
西洋医学では、「心と体は別の物」(デカルト論)と言う考えに基づいて、どんどん発展してきましたが、「どうやらそうではならしい。やはり心と体は切っても切れない物かも・・」と言う考え方になって来て、その後いつからかは知らないですが、「心療内科」が出来上がったのではないかと思います。

うららちゃん

さて、写真の子は、膝蓋骨脱臼(属名パテラ)と皮膚病、心臓疾患、癲癇発作で2~3年前から通院してくれている「うららちゃん」です。

うららちゃんは、『心身一如;しんしんいつじょ』のお手本みたいな子です。
この日は食べた物か、お散歩中の花粉や草に反応したのか、数日前から痒みが出てしまったそうでした。
そのなると、うららちゃんは目力も落ち、毛ヅヤも悪くなり、元気がなくなるんですよね・・。

うららちゃんはいつもは「お散歩大好きな元気印のお嬢さん」なんですが、痒みが起こると、とんと元気がなくなってしまいます。
正に「体と心は繋がっている。・・心身一如」と言うことですね・・。

ところで、うららちゃんのママはおばあちゃんの介護をされているのですが、おばあちゃんの我がままが過ぎてママが疲れていたり、おばあちゃんが転倒して救急車を呼ぶか呼ばないかでお家がバタバタすると、うららちゃんの毛ヅヤがど~~んと落ちるんですね。

そんな時に来院されたら、うららちゃんママと私は、「こりゃあ、またうららちゃんの心配が、今度も毛ヅヤに出たんだね~!」と言う話になります。

人のみならず動物達も『心身一如』であり、心と体はお互い影響しあっているので、治療でもうららちゃんみたいな子、結構います。

ですので、病気の症状が出た時に、その子の体だけを見るのではなくて、その子の環境・・同居犬や同居猫との相性は良いか?! 大好きなお母さんやご家族が疲れてないか?! その子が病気だからと言って、飼い主さんが過剰に心配したり構い過ぎたりしてないか?!・・・などもみていく事が大事だと思います。

2024年 6月 06日 掲載