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犬・猫・ペットの治療と予防│リリー動物病院

ちょっとしたお話

シニア期の病気の早期発見・早期治療のためにも

定期的な健康チェックがオススメです(^^)

 

参考文献:PRESCRIPTION DIET Hill’s

「7歳は、「カラダ」と「食事」のチェックポイント」

文責:看護士 横田

2014年 11月 05日 掲載

こんにちは!!

今日はぬいぐるみのようなモフモフした姿が魅力の

モルモットの飼育についてお話したいと思います(*^_^*)

 

モルモットの飼育方法


飼育環境

1、適温 18℃~24℃

2、湿度 40~70%

3、ゲージの高さ 18cm~30cm

※モルモットは自分の高さ以上の壁を登ることが出来ないため、

それ以上の高さであれば蓋は要らない。

 

※あまり温度変化のない所にゲージを設置する。

 

食事

1、草食動物なので、基本はモルモット用ペレット、乾草・野菜・野草、果物等を与える。

※腐りやすい餌は朝晩チェックして交換する。

※過食はしないので、自由採食させて良い。

乾草を中心に、野菜・野草を常時置いておき、ペレットは日に2回与える。

(特にビタミンCが多く含まれている野菜を与えることが望ましい。例:パセリ・レモン・イチゴ

キウイフルーツ・ピーマン等)

 

2、水は多飲により下痢をするようなら、飲水量を控えめにする。

野菜からも摂取できるので、多飲した場合は水を控えると良い。

 

トイレ

1、体臭はあまり無いが、排泄物の量が多く尿においては特に臭う。

毎日の床材交換は必須で、時にはゲージ全体を水洗いし清潔に保つことが望ましい。

 

 

注意事項・その他

1、保定の際は、体を上から鷲掴みにしない。(肺や肝臓を圧迫し、傷めてしまうので。)

2、用心深く臆病な性格のため、急な環境変化で食欲減退することがある。

3、物音に敏感で、ストレスを与えるとショックを起こす事があるので注意する。

4、オス同士の同室は階級制があるため、劣勢の個体が虐められやすい。

5、ビタミンC欠乏症になりやすい特にストレス下で欠乏しやすく

体内で合成できないため、食事やサプリメントでの補給が必要である。

 

 

 

 

 

動物看護士 西尾

 

 

 

2014年 10月 20日 掲載

こんにちは!!

今日は、愛くるしい表情や仕草で飼い主を癒してくれる

魅力たっぷりなうさぎの飼育方法についてお話しようと思います(^^)

 

☆飼育環境☆

1、適温 18.3℃~23.9℃

高くても25℃を超えないように注意する。

2、湿度 40~60%

※暑さに弱い動物なので、約30℃以上の高温は熱中症になりやすいので注意する。

※湿気にも弱いので、梅雨時期は換気をよくする必要がある。

※多頭飼いでも単頭飼いでも問題は無いが、性格が合わないと喧嘩をするので注意する。

 

☆食事☆

1、草食動物なので、基本はうさぎ用ペレット、乾草・野菜・野草、果物等を与える。

過食する個体もいるので、ペレットの給餌量を確認する必要がある。

(ペレットの給餌量は体重の約5%といわれている。なるべく小さくてハードタイプの物が好ましい。)

※乾草を中心に、野菜・野草を常時置いておき、ペレットは日に2回与えその他の物はときどき

コミュニケーションのために与える程度で良い。(果物は与えすぎるとう歯(虫歯)が多発してしまう。)

※野菜は水分の少ない緑黄色野菜を中心に与えると良い。(例:人参・ブロッコリー・セロリ・大根の葉等)

※野草は農薬やペットの排泄物、排気ガスの影響が無いものを選ぶ。

(与えて良い野草:タンポポ・のこぎり草・シロツメグサ・レンゲ・クローバー等)

 

2、一般的にうさぎは体重の約10%の飲水量が必要である。他の動物に比べて飲水量が多い生き物だが、

多飲により下痢をするようなら控えさせる必要がある。野菜を多く摂取した場合も水を控える必要がある。

ペレットを主食にしている場合は、必ず水を与えるようにする

※うさぎの飲水量は、一日に平均で体重1kgあたり50ml~150mlといわれている。

 

3、いつでも水が飲める環境を作っておく。24時間以上の絶水は命に関わるので注意する

 

4、うさぎは偏食が多いため、幼若時から多種多様の食餌を与える必要がある。

おやつはできる限り与えない方が好ましい

 

☆トイレ☆

1、トイレの位置を決める習性があるため、トイレを覚えさせる事が可能である。

位置が決まったら、ペットシーツや砂、木屑を置くと片付けがしやすい。

 

☆毎日の世話☆

1、トイレ掃除・排泄物のチェック・ゲージ床の掃除。

2、ご飯の準備、エサ入れの洗浄、食べ残しのチェック。

3、飲み水の準備、給水ボトルの洗浄、飲水量のチェック

4、換気(空気清浄機を活用すると良い)

5、適度な運動(肥満防止や潰瘍性足底皮膚炎の予防、カルシュウムを吸着させ、骨を丈夫にする働きがある。)

 

☆飼育環境別の注意点☆

【屋内ゲージで飼育する場合】

☆メリット ⇒ 常時観察できる。風雨にさらされない。

★デメリット⇒ 掃除が行き届かないと尿の臭いが部屋にこもってしまう。

 

【ゲージサイズ】

・最小面積は〈50cm×50cm〉の市販のラビットゲージが良い。

・床はすのこ又は平床で牧草などの巣材を十分に敷くと良い。

・爪を引っ掛けて傷つけないよう注意する。

 

 

【屋外で飼育する場合】

・常に目が届くわけではないので、温度・湿度に注意する。

・床が土の場合、穴を掘って逃げ出したり穴の中で子供を産み増えすぎる事があるので注意する。

・床がコンクリートの場合、冬は床が冷たくなり四肢の負担を軽くするためにも干し草や藁を大量に

入れる必要がある。

・隙間風が入らないように工夫し、巣箱を入れると良い。また、湿気にも弱いので水はけが良くなるよう

工夫する。

・毒性のある植物の摂取、犬、猫、カラス等の襲撃から守る必要がある。

・夏は日差しが避けられ、風通しの良い場所を、冬は日当たりがよく冷たい風が吹き込まない場所を確保する。

5℃以下になる場合は、暖房するか寒さを防ぐ工夫が必要である。

 

 

文責 動物看護士 西尾

 

2014年 9月 19日 掲載

まだまだ暑い日が続きますが、皆様いかがお過ごしですか?

今回は、熱中症になってしまった時の応急処置についてお話します。

熱中症は、こまめな水分補給や気温が低い時にお散歩するなど予防が大切になりますが、もしもの時に備えて覚えておくと良いでしょう。

 

①涼しい場所に移動させる。

②意識がある場合は、飲みたいだけ水を与える。

③水で体を冷やす。

④濡らしたタオル、保冷剤で冷やしながら動物病院へ

 

保冷剤がすぐ手に入らない時は、ご家庭の冷凍庫にあるミックスベジタブルなどの冷凍食品などでも代わりになります。

氷のう・保冷剤で体を冷やす際は、血液の流れの多い場所(頭・首・足の付け根)などを重点的に冷やすようにしましょう。

 

ポイントとしては、体温は39度を目安に冷やすことです。

体を冷やし始めたら、頻繁に体温の測定をするようにしましょう。

また、凍傷を起こさないよう、保冷剤はタオルで包んで使用しましょう。

※ワンちゃんの体温測定は人とは違い、肛門に体温計をさして測ります。

 

あくまでも緊急時の対応です。

病院にお電話がつながる時は、連絡を取りながら対応して下さいね(*^^*)

 

参考文献:イラストでみる犬の応急手当

文責:看護士 鳥居

2014年 8月 25日 掲載

当院で使っているご自宅用お灸セットをご紹介します\(^o^)/

動物用でご紹介させて頂いていますが、私達人間にも使って頂けます☆

ご興味ある方はスタッフまで!!

文責:動物看護師 横田

2014年 7月 25日 掲載

こんにちは(*^_^*)

今日は飼い主様の優しさから生まれたグッズをご紹介します。

今回、情報を提供して下さった田中ピアノちゃんの飼い主様、本当にありがとうございました。

ピアノちゃんはヘルニア疑いの症状の為背骨が曲がってしまい、また後肢が前かがみになった状態で固まってしまっているわんちゃんでした。

そのため、前肢の肩に身体を支えるための力が入りっぱなしになりとてもひどい肩凝りをおこしていました。

また、前かがみの状態がずっと続いているため、内臓が圧迫され少し息苦しそうにしていたそうです。

その苦痛を少しでも和らげてあげたいと飼い主様が考案したのが以下で紹介するベットです!(^^)!

 

 

① 低反発のマットを使うことで心地よいフィット感が生まれ、無理のない姿勢がとりやすいというメリットがあります。

② 枕にもたれることで肩にかかる重みを軽減し、楽に体を支えることができます。

③ フィットする形に曲げることで、お尻を支える位置が自由に決められ、お腹の圧迫感を和らげることができます。

 

ピアノちゃん自身もこのベットがお気に入りのようで、機嫌が悪い時に座らせてあげると落ち着いて座っていてくれるそうです。飼い主様曰く、寝心地が良いらしく、リラックスできるみたい。とのこと(^^)

飼い主様の愛情が伝わってきますね♪

 

ピアノちゃん、これからも飼い主様の愛情にいーっぱい包まれて幸せな日々を送ってくださいね(*^^*)

 

 

文責:動物看護師 西尾

2014年 7月 07日 掲載

こんにちは。

今日は棒灸に含まれる漢方の効能についてご紹介させて頂きます!

棒灸とは、艾(もぐさ)などの薬草を和紙で棒状に包み、端に火をつけてツボに近づけて血流の悪い凝ったところを治療するための鍼灸用品です。

棒灸には、艾だけを包んだ純艾條と、艾と数種類の薬草を包んだ太乙薬條があります。
棒灸は身体に不調がある時、身体のツボに棒灸をあてることによりそのツボに関連する臓器を刺激して改善の方向に向かわせます。また艾自体にも「気」を上げる作用があります。通常の鍼治療の中で鍼の治療と併せて艾のお灸をすると元気になるのはそのためです。

今回は、当院で使っている太乙薬條に含まれる薬草(漢方)の成分についてご紹介します(^^)

(艾の効能については、また後日ご紹介させて頂きます。)

当院では、

☆棒灸「太乙薬條」 一本 ¥350(税抜)

☆棒灸ヘルパー   一本 ¥2200(税抜) (棒灸ヘルパーとは、温灸器と火消しつぼがセットになったものです。棒灸を差し込んで使用します。使い終わったら、棒灸を挿したまま火消しつぼにかぶせて消火でき、大変便利です。)

にて、ご用意させて頂いております。

 

ご興味を持たれた方は、お気軽に受付までお申し付けください(^^)

 

文責 動物看護師 西尾

 

2014年 6月 13日 掲載

今回は、「エキノコックス症」についてのお話です。

先日、愛知県阿久比町内の山で捕獲された野犬から、エキノコックスという寄生虫が検出されたとのニュースがありました。

エキノコックスとは、もともとは北海道のキタキツネにいる寄生虫の名前です。

キツネや犬は、エキノコックスに感染しているネズミを食べることによって感染しますが、キツネや犬にとってはほぼ無害の寄生虫です。
問題となるのは、人に感染してしまった場合です。

人の場合、エキノコックスに感染したキツネや犬の糞便に汚染されたものを偶然飲み込んでしまうことによって感染します。その多くは、野山に行ったときに、山菜や手指についた虫卵が口から侵入して感染してしまうケースが多いようです。

症状が現れるのは感染してから10年前後経ってからです。人の症状としては、疲労感・黄疸・右わき腹の痛みなどです。現状のところ、進行を抑制する薬はあるものの、完治には患部の切除の他なく、放置すれば死に至る、恐い病気です。

 

予防としては、

・野山から帰ったときはよく手を洗う

・衣服や靴についた泥はよく落とす

・沢や川の生水は飲まない

・山菜や野菜、果物などはよく洗ってから食べる

・犬を放し飼いにしない

などです。

 

こういった適切な予防ができれば人への感染は心配ないので、特に山に出かけられる機会がある方は、ご注意してくださいね(^^)

 

 

【エキノコックスの感染経路】

 

担当:獣医師 加藤

2014年 4月 18日 掲載

昨年の10月、大阪で逃げ出したワンちゃんが人を噛んでしまうという事故がありました。

そのワンちゃんの飼い主様は「狂犬病は絶滅した病気だと思っていた」ことから、国から義務付けられている狂犬病予防ワクチンを未接種のまま飼われていたそうで、書類送検にまで発展してしまいました。

 

日本ではワンちゃんを飼う際に『狂犬病予防法(昭和25年法律第247号)』に基づいて以下のことが定められています。

①   91日令以上の犬の所有者は、その犬を所有してから30日以内に狂犬病ワクチンを接種、市町村への登録をし、鑑札の交付を受ける。

②   鑑札と注射済票は必ず犬につける。※

③   犬が死亡した場合や犬の所有者が変更した場合は30日以内に市町村に届け出る。

④   引っ越しの際には30日以内に引っ越し先の市町村に届け出る。

 

これを怠った場合の罰則は以下の通り。

①   未登録の犬、狂犬病ワクチン未接種の犬、鑑札・済票を装着していない犬は捕獲・抑留の対象となる。

②   上記の犬の所有者は20万以下の罰金の対象となる。

 

※鑑札と注射済票は年一回の狂犬病予防ワクチンの接種後に毎年新しく配付されます。

 

この狂犬病予防法に対する皆様のご理解・ご協力により、1956年以降日本での狂犬病の発生はみられておりません。

では、なぜ国内から撲滅されたウイルスの予防を現在も義務付け続けているのでしょうか。

 

狂犬病はラブドウイルス科リッサウイルス属狂犬病ウイルスによる人畜共通感染症です。

狂犬病ウイルスに感染したワンちゃんは、まず性格の変化と行動の異常が見られるようになり、症状が進むと“狂躁期”に入ります。この段階では光や音の突然刺激に対する過敏な反応を示し、常に興奮状態となり無目的な徘徊や目に入るものを頻繁に咬みつくようになります。この攻撃性は病気の症状によるものですので、どんな大人しいしつけの行き届いたワンちゃんであっても必ず凶暴化して誰にでも噛みついてウイルスをうつすようになってしまいます。

更に進行すると全身の麻痺症状(四肢の筋肉の麻痺による歩行不能、咀嚼筋の麻痺による下顎下垂と嚥下困難、舌を口外に垂らしながら流涎)が見られるようになり、やがて死を迎えます。

狂犬病ウイルスの致死率はほぼ100%とされるほど非常に高く明確な治療法も確立されておりません。この為、人でも動物でも発症てしまうとほぼ間違いなく死に至ります。

 

狂犬病は現在もほとんどの国で頻繁に発生しており、WHOの発表では年間およそ5万5千人(うち3万人以上がアジア地域)の人が感染により亡くなっています。

2014年にはお隣の国中国の台湾で猛威を振るっていることなどからも、狂犬病ウイルスによる国内汚染は今もなお常に身近な恐怖と言えるでしょう。

 

 

平成19年度における日本の挙検病予防ワクチンの接種率は76%(登録件数からの数字:厚生省調べ)~41%(飼育頭数からの推定:日本獣医師会調べ)となっているそうです。

もし国外からウイルスが入ってきた時に日本国内のワクチン接種率が75%以下であると感染が拡大してしまうとされていますので、現在の狂犬病ウイルスに対する日本の防御は極めて弱いものか、場合によってはほぼ機能していないものと考えられると思います。

 

狂犬病は過去のものではありません。

日本から撲滅できた今だからこそ、皆様にご理解・ご協力いただき、もう一度ワクチン接種徹底のお手伝いをさせて頂きたいと思います。

 

担当: 獣医師 水出

 

 

 

 

2014年 3月 17日 掲載

今回は、緊急時におけるやけどの応急処置の仕方をご紹介します。

やけどにも、化学薬品でのやけど・凍傷などいろいろありますが今回は熱によるやけどについてお伝えします。

 

①冷水・保冷剤で患部を冷やします。

やけどの場合、かなりの痛みがある可能性がありますので、咬まれないように注意してください。

②清潔なガーゼで覆います。

患部に繊維がくっついてしまうので、脱脂綿は使わないようにしましょう。

③こすらないようにして動物病院へ行きましょう。

 

特に広範囲の場合、患部を冷やしたあとは、体温保持に心掛けましょう。

濡れたままで放置すると、低体温を起こす可能性がありますので注意が必要です。

 

あくまでも緊急時の対応です。

病院にお電話がつながる時は、連絡を取りながら対応して下さいね(*^^*)

 

文責:看護士 鳥居

 

2014年 2月 13日 掲載