ペットの診察・治療・病気予防
フィラリア予防・去勢避妊・鍼灸

アクセスマップ・愛知県知多郡阿久比町

診療時間

犬・猫・ペットの治療と予防│リリー動物病院

ちょっとしたお話

 

皆さんは“Quality of life(クオリティ オブ ライフ)”という言葉をお聞きになられた事はありますか?

この言葉は QOLと略され、日本語に直訳すると“生活の質”“生命の質”となります。

簡単に生活の質、と言ってもあまりピンときませんが、「高齢期や病気になってもなるべく今までと同じような毎日を送る」と考えてみると良いのではないでしょうか。

 

QOLを保つためには、病気の完治を目指す事はもちろんですが、時には痛みや食欲の低下、二次的に起こる病気(感染症や床ズレなど)を予防・改善させる治療が主となる時もあります。
例えば乳腺腫瘍が自壊(内側からはじけてしまう)し、膿んだり蛆が湧いてしまった…でも手術はリスクが高すぎて出来ない…
こうした場合でも抗生物質の投与や特殊なペーストなどを使い、痛み・痒み・匂いなどをかなり改善させることが可能です。

『病気を治すことを目指す事から頭を切り替え、、最後まで病気とうまく付き合っていくことを目指す』
こうした治療はホスピスやプライマリーケア、緩和ケアという言葉の方がイメージしやすいかもしれません

 

病気の種類によっては、残念ながら完治させる事が難しかったり、不可能だったりするものもあります。そのような場合、当院では“QOLを保つ事”が特に重要であると考えて、西洋医学や東洋医学にこだわらずに診断・治療を行えるように努力しております。

 

また、ワクチンやフィラリア症の薬など、予防法の充実・徹底により、ペットの寿命も随分長くなりました。シニア世代に入った子にとっても、QOLの維持がとても重要になってくると思います。

私達が診させて頂いている動物さん達は、言葉を話す事が出来ません。その子が最も強く望んでいる事が何であるのか、一番よく理解できるのは飼い主さんなのだと思います。

数ある治療法の中からその子や飼い主さんにとって色々な角度から見てベストな治療法を一緒に探し、様々なお手伝いをさせて頂くのが私達の務めだとも考えております。

小さな事でもかまいませんので、診断・治療についてのご不安やご希望などがございましたら、お気軽にお伝え下さい。

 

 

文責:獣医師 水出

 

2013年 6月 07日 掲載

こんにちは!!看護士の西尾です。

初夏の陽気も日増しに強くなり、そろそろワンちゃん達のお散歩も時間帯を気にしなくてはならない

季節になって来てしまいましたね;;

さて、お散歩と言えば、我が家の愛犬桃太郎くんが大好きな公園には立派な梅林があります。

この時期になると沢山実をつけてすくすくと成長していく姿がとても楽しみです。

しかし、この梅の実がワンちゃん達にとって「毒」になってしまう事を皆様ご存知でしたか??

 

【青梅】

☆シアン系の中毒を起こす。梅の実の成分に青酸配糖体(アミグダリンやプルナシン)という毒素が含まれている。

この青酸配糖体が実自体の酵素や胃腸内の消化酵素によって過水分解されることで毒性の強いシアン化水素となり害を及ぼす。
青酸配糖体は主に種の部分に多く含まれているが、未成熟の果実にもわずかに含まれている。
(他にも杏や桃、びわ等の種やアジサイの葉にも含まれています。)

☆症状は食後30分~2時間程度で呼吸困難痙攣嘔吐腹痛など。
万が一大量に摂取してしまうと死に繋がる場合もある。(人間でも種の中身を25~50g食べると生命の危険があると言われている。)

 

 

ほんの少し目を離した隙にワンちゃんたちがパクッと口にしてしまう事が有ります。
お庭に梅の木があるお宅は特に注意してあげてくださいネ♪

 

文責 看護士 西尾

2013年 5月 20日 掲載

しつけ、と聞くとワンちゃんのオスワリやマテを連想しますよね。
ネコちゃんのしつけといえばトイレくらいで、その他はあまり必要ないのでは…?
とお考えの飼い主様も多いと思います。
ネコちゃんの「癖」や「習性」だとあきらめている行動も、しつけで解決できることがあるんです!

【「夜中の運動会」とは…?】
夜、寝ようと布団に入って電気を消した途端にネコちゃんが活発に動き出し
物音や鳴き声、いたずらなどをされて眠れない!なんてことはありませんか?
それがいわゆる「夜中の運動会」です。
猫ちゃんは日中ずっと眠っている事が多く、その睡眠時間は1日で約14時間ほどにもなります。
人間でもうっかり長時間お昼寝をすると、夜眠れなくなることがありますよね?
それはネコちゃんも一緒です。
昼間にたっぷり眠ったネコちゃんは夜になると元気いっぱいになってしまいます。

【「夜中の運動会」をやめさせるには…】
一番簡単なのは日中のお昼寝をなるべく減らし、ネコちゃんと遊んであげることです。
日中にたくさん活動をしていれば、ネコちゃんも自然と夜に眠くなるのです。

【日中お仕事などでお家に誰もいない場合は…】
寝る前の15分くらいだけでも、思いっきり遊んであげましょう。
日中眠ってしまっているので劇的な効果は期待できないかもしれませんが
そのままにしているよりは幾分か改善されるかもしれません。

どうしても暴れまわる、イタズラをされて眠れない!などといった場合は
夜の間だけでもネコちゃんをケージに入れておく方法もあります。
また若いネコちゃんでは歳を重ねると共に収まるケースもあるようなので
根気よく様子をみてあげてください。

!トラブルになってしまったら…!
また、ネコちゃんが原因で近隣の住宅から激しく苦情が来ている 等、一刻も早い対応が必要な場合
一時的な避難処置として「精神安定剤」を処方するケースもあります。
しかしお薬の処方はあくまでその場しのぎでありお薬によって問題行動を完治させるというものではない
ため、いずれにしても上記のしつけ方法を併用する必要があることをご了承ください。

*****

問題解決の助けになりましたでしょうか?
これからも、ネコちゃんともっと幸せな毎日をお過ごしください☆

担当 看護士山下

2013年 5月 09日 掲載

食べられないはずのものをうっかり食べてしまう ”誤食”の症例は、ときどきあります。

その様な時はレントゲン写真を撮らせて頂き、異物のサイズ、場所、危険性などを検討し、どのような治療が必要なのかを考える必要があります。

例えば針や骨のかけらなど鋭くとがったものは、たとえ胃の中にあったとしても催吐処置(吐き戻してもらうための処置)にはリスクが伴います。

また、サイズの大きな異物やひも状の異物で消化管が詰まったりねじれたりしてしまっていたら、全身の状態を見つつなるべく早く手術を検討していかなければなりません。

 

ところで異物の中にはレントゲン写真では確認が難しいものもあります。

そこで当院では飼い主様へのご説明の際に使う、サンプル用のレントゲン写真を撮ってみました。

ちょっと画面では見えにくいかもしれませんが、下の写真、何と何が写っていると思いますか?

撮影したものは全てご家庭にあって間違って飲み込んでしまいやすいものです。

 

答え:

1 ボタン     2 安全ピン   3 針

4 ヘアピン   5 ピアス     6 塗り薬・目薬の入れ物

7 石

 

ピアスや針はとても細い部分でもしっかりと写っていますが、ボタンはよく見ないと分からないくらいです。

また、塗り薬のチューブは新品のままの部分に比べて指で押した後の部分は黒く見えにくくなっています。

 

(この写真はもちろん説明用として撮影したものですので、体の中のものではありません。

生き物の体(筋肉、内臓、骨など)も全てレントゲンに写ってきますので、体内に飲み込まれた異物は当然それらと重なって映り、見えにくいものの確認は更に難しくなります。)

体内に誤食したものが残っている可能性が確実に否定できない場合は腸管のガス像をチェックしたりバリウム撮影などをしていきます。

これは上記写真の1,6のようにレントゲンに写りにくいものの際はより大切な診断法になります。

 

 

うっかり食べてしまった異物で、時には手術や入院が必要になったり、命に関わる重篤な状態に陥ることもあります。特に成長期のいたずら盛りのペットのいるご家庭では、知らない間に異物を飲み込んでしまうことの無いように、充分にご注意くださいね。

 

文章担当: 獣医師 水出

2013年 4月 19日 掲載

こんにちは。

皆さんは猫ちゃんが普段どのような味を感じ取っているかご存知ですか(‥?)

 

実は猫ちゃんの味覚は人間ほど繊細ではありません。

人間の舌には全体的に味蕾細胞(みらいさいぼう)が豊富に存在しており、「甘い」・「辛い」・「しょっぱい」・「すっぱい」・「苦い」・「うまい」を細かく感じ分けることが出来ます。

一方、猫ちゃんの舌にも味蕾細胞(みらいさいぼう)は存在しています。

一般的に、猫ちゃんは「すっぱさ」と「苦さ」に対して敏感ですが、それ以外の味(甘い、しょっぱい)には鈍感だといわれています。

 

ちなみに、アメリカのMonell Chemical Senses CenterとイギリスのWaltham Centre for Pet Nutritionにおいて行われた研究により、ネコ科動物の舌は他の哺乳動物とは異なっており、甘味を認識することができないことが判明しました。

実験では、砂糖水と普通の水を数十匹の猫ちゃんに与えたところ、どちらの水も同程度飲んだことが確認されたそうです。

さらに猫ちゃんのDNAを解析したところ、甘味を受容する器官を構成する二つのたんぱく質の内の一つ(T1R2)に対応する遺伝子が欠損していることも突き止められました。

一方、アミノ酸に対する反応が強く、特に苦味を認識する味蕾が多くあるそうです。これはアミノ酸が腐敗したときの苦味を強く感じることによって、腐肉を食べることを避ける役割を担っていると考えられているそうです。

 

猫ちゃんと人とでは、味覚の感じかたに違いがあるんですね(・∀・)

猫ちゃんは、「腐肉を避けるため」に苦味を感じる味蕾が発達しているということを知り、改めて味覚は大事な役割を果たしていることを実感しました。

 

 

文責  看護士 鳥居

2013年 4月 02日 掲載

この腫瘍はワンちゃんの肛門の周囲にできる腫瘍です。

プレシニア期以上の去勢していないオスの子に多くみられます。

 

症状:

主に肛門周囲にしこりができます。初めは小さいのですが徐々に大きくなり、やがて潰瘍化したり、うんちが出にくくなったりします。

また座ったりした時には地面とこすれ、出血を繰り返します。

この際には、かなり激しく出血したり、なかなか止まりにくかったりすることもあります。

場所的に汚れやすいため、細菌感染にも注意が必要です。

 

 

この腫瘍は良性のものですが、非常に似たものには肛門周囲腺癌などの悪性のもののあります。

この判別診断には、病理検査(細胞の形を調べる)を行います。

 

治療:

基本的な治療は外科手術で取り除く事となります。

サイズの大きいものでは肛門括約筋などの組織も取らなくてはならない場合もあります。

肛門括約筋は排便のコントロールに重要な筋肉ですので、これを除去した場合には術後に排便を我慢しにくいなどの問題が生じる事もあります。

 

この腫瘍の発生には性ホルモンが関連しております。この為、同時に去勢手術も行い新たな腫瘍の発生を防止します。

 

予防:

去勢手術によりこの腫瘍の発生はかなり低くなります。

 

文章担当: 獣医師 水出

 

 

 

 

 

2013年 3月 15日 掲載

☆かさ増し寒天ダイエット☆

 

こんにちは、西尾です(^^)

今日はうちのおデブさん(笑) 桃太郎君が頑張っている『寒天ダイエット』を紹介します♪

 

【材料】

1、寒天…約5g (ゼラチンはカロリーが高いので使用しないでください。)

2、トッピング用野菜(キャベツ、ニンジン、白菜など)…適量

3、風味づけ用鰹だし又は昆布だし…100cc(アミノ酸効果で美味しさUP!!)

(↑↑一晩水に漬けておいたものでOK!!取り出した鰹節や昆布は刻んでトッピングに混ぜて使うことが出来ます♪)

4、お水…400cc

 

【作り方】

1、野菜、水(400cc)を5分ほど煮込む。

2、だし汁(100cc)を投入する。

3、沸騰したら、寒天を投入する。

★POINT★

寒天は沸騰させないと固まらないので、一度しっかりと沸騰させてくださいね(^^)!!

4、耐熱容器に入れて少し冷ましてから冷蔵庫で冷やしてください。固まったら完成です!!

 

 

 

※普段のご飯を何割か削り、今回作った寒天を一口サイズに切ったものを混ぜて与えて下さい。(削る量はかかりつけの獣医師にご相談ください。寒天の過剰摂取は栄養障害をおこす恐れがあるので注意が必要です。)

※寒天には食物繊維が豊富に含まれています。

しかも、ノンカロリーで水分を含むと膨れるため、少量食べただけで満腹感を得ることが出来ます(^^)

寒天は腸の中で水分を含み、腸を刺激するので便秘の解消にも役立ちます。普段食べているおやつの代わりに与えて頂くだけでもカロリーを減らすことが出来るので効果が期待出来るそうですよ!!

 

 

【注意点】

●  ご飯の量を減らし、その分不足してしまう満腹感をノンカロリーの寒天で補うのであり寒天を食べさせていれば減量できるわけではありません。適度な運動も心掛けましょう。

●  ご飯の種類や減らし方はそれぞれのわんちゃんによって違います。ダイエットを実行する際は獣医師とよく相談して行ってください。

●  寒天に含まれる食物繊維は脂肪や糖質の吸収を阻害してくれます。ただし、体に必要な栄養素の吸収まで阻害してしまい、貧血等になってしまう事があるので過剰摂取には注意が必要です。

● 寒天を過剰摂取すると下痢を起こしてしまう場合があります。その際は寒天の摂取を止め、すみやかに獣医師と相談してください。

 

桃太郎くん、ダイエット開始から約二週間。400g減りました!(^^)!

 

文責 看護士 西尾

2013年 2月 16日 掲載

寒い日が続きますが・・・

ぽかぽかごはんでワンちゃんと一緒に乗越えましょう♪

☆根野菜ミックスのトッピング☆

根野菜はいい血液を作るもとがたくさん入っており、食べると足腰が丈夫になるといわれています。

そして大地のエネルギーで体を温めてくれる作用があります。

 

 

 

<材料>

*1日2食の場合の1食分

*れんこん・ごぼうは特にあく抜きは必要なし

*かぶのかわりに大根でもOK

*ごま油のかわりにEXバージンオリーブオイルでもOK(香りで食欲増進!!

<作り方>

1.れんこん、ごぼうはよく洗い皮のまま生ですりおろします。

2.1を鍋に入れ、火にかけながら混ぜ1分ほど加熱します。

混ぜにくい場合は、大さじ1杯の水を加えます。

3.かぶは生のまますりおろします。

4.2が冷めたら全てドライフードにのせ、ごま油をかけて混ぜ合わせたら出来上がりです。

 

☆大根と鶏そぼろのトッピング☆

大根は食物繊維が腸に働きかけてくれ、脂を溶かす作用もあるため肝臓にもよく、

水分が多めで利尿作用があるため腎臓の働きを応援してくれます。

鶏のひき肉は気力と体力をアップさせてくれ、

ゆで汁もあげられるので体もポカポカになります。

<材料>

 

 

 

 

<作り方>

1.大根はよく洗い皮ごと1cm角に切ります。

2.鍋に鶏ひき肉と大根を入れ、少し多めの水でゆでます。

3.大根の中まで火が通ったら、火を止めて、スープごと冷まします。

4.大根と鶏肉をドライフードにのせ、ゆで汁をかけて混ぜ合わせます。

(写真は大根の葉っぱも入っています)

※他の食品の栄養素を壊さないようにゆで汁は必ず人肌程度に冷ましてからトッピングしましょう。

とっても簡単ですぐに作れますよ(*^_^*)

<参考資料:芸文社 トッピングごはん基礎BOOK>

担当 看護士 横田

2013年 1月 24日 掲載

寒い季節が続きますね。体を芯から温めるためにも、冬場は浴槽にお湯をためてお気に入りの入浴剤を入れて
ゆっくりお風呂に入られる方が大半ではないでしょうか^^

今回は、そんなリラックス空間「お風呂」で実際に私の親戚のお家のネコちゃんで起こってしまった
事件を織り交ぜてお話ししたいと思います。

今回は特にケガも無く「びっくりしたね~」くらいで済みましたが
体の小さい子猫ちゃんや、足腰の弱ってしまった老猫ちゃんでは
浴槽に落ちたまま這い上がることが出来ず、最悪の場合そのまま溺死してしまうこともあるのです。
また、冬場で冷えたお風呂場の冷たいお水に急に浸かったことによる心臓麻痺なども
可能性として出てきます。

特に、猫ちゃんだけでお留守番をしているときは注意が必要です。

*対策と予防*
・お風呂のお湯を残さない
・浴槽にフタをする
・お風呂の扉を完全に閉める(鍵をかける)

浴槽落下の事故以外にも、入浴剤の入ったお湯の誤飲や、洗剤類、スポンジ、タオルなどの誤飲・誤食
浴室での粗相などを一緒に防ぐことができます。
扉を閉めることによる浴室内の湿気が気になる場合は換気扇や窓、除湿器などをうまく利用すると
良いかもしれません。
肝心なのは「浴槽にお湯がたまった状態で、浴室にネコちゃんが入れる状態にしないこと」です。

来年も健康に気を付けて、良いお年をお過ごしください★彡
文責 看護士山下

2012年 12月 29日 掲載

【お鍋の季節♪】

皆さん、こんにちは(^^)

今年もまた、寒い冬がやってきましたね。

この時期特に食べたくなるのが暖かいお鍋♪♪♪

家族団欒、皆で囲んで食べるお鍋は最高に美味しいごちそうです。

さて、そんなお鍋の定番食材で愛犬たちが食べてはいけない物、または少量なら食べても良いものを今回はご紹介したいと思います。

 

 

【1】しいたけ…加熱すればOK!

水分補給の目的で少量ならOK。

水分が多いので、少量を与えるのは問題ない。ただし、食物繊維が多いので与え過ぎには注意。与える際は石づきを取り除き加熱しましょう。

 

 

 

【2】手羽元…加熱すればOK!            

与えるなら肉だけを少量。

ワンちゃんは好みますが、脂肪が多く与え過ぎは肥満のもと;;

骨はノドに刺さると危険なので、取り除いてから与えましょう。

 

 

【3】えのき…加熱すればOK!   

与えるなら刻んで少量。

長細い形状なので、消化されずにそのまま便となって出てくることが多い。

 

 

【4】白菜…加熱すればOK!

葉の部分にビタミンCを含みます。

生よりもサッと湯がいた方が消化を助けます。

 

 

 

 

 

 

【5】豆腐…加熱しても生でもOK! 

大豆アレルギーが無ければ与えてもOK。

ただし、豆腐にはニガリが含まれているため継続的に大量に与えると尿石症のリスクに。

 

 

 

 

 

 

【6】しらたき…加熱すればOK! 

加熱して小さく切ったものを与える分には問題ありません。

ただ、食物繊維が多いため、与え過ぎは軟便や下痢の原因に;;

 

 

 

 

 

【7】春菊…加熱すればOK! 

β-カロテンなどの栄養素が豊富ですが、独特の香りがあるため、好まないワンちゃんも;;

少量なら与えても大丈夫ですが、加熱して刻んで与えた方が安心。

 

 

 

【8】かき(ほたて、カニ、エビ、イカ、タコ)…命に関わる場合も!与えないで(>_<)

消化器官にトラブルを起こすことも。  

普段食べなれない食材を与えると、胃や腸などの消化器が不調になり、

下痢や嘔吐などを起こすことがあります。

また、生のイカやタコ、エビなどの甲殻類に含まれているチアミナーゼという酵素は、体内のビタミンBを壊してしまう働きを持っています。

ビタミンBが不足し、欠乏症になってしまうと倦怠感や四肢に力が入らなくなり腰が抜けたような歩き方をするようになることがあります。

これらは加熱することでチアミナーゼが分解されるので与えても大丈夫ですが、大量に与えない方が良いでしょう。

また、スルメなどの干物に関しても塩分の高さ・お腹の中で水分を吸収し何倍にもなってしまい腸に詰まる可能性があるのでやはり与えない方が良いでしょう。

 

 

 

【注意】

ただし、今回ご紹介したお鍋の中にネギ類が入っていた場合、中毒症状を起こす可能性がありますので、たとえ与えて良い具材であってもすべて食べさせないでください。下痢や嘔吐を引き起こすほか、死に至るケースもあります。

その他、スープに味が付いている場合も中の食材は与えないでください。スープに味が付いている鍋で煮込んだ具材は、塩分濃度が高く、ワンちゃんに与えると健康を害することがあります。与えて良い具材であっても与えないでくださいね。

 

※加熱…焼く、蒸す、ゆでるの意

 

文責:看護士  西尾

 

2012年 12月 04日 掲載