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犬・猫・ペットの治療と予防│リリー動物病院

椎間板ヘルニアについて

 今回は、胴が長くて腰に負担のかかりやすいダックスさんやコーギーさんに多い病気、椎間板ヘルニアについてお話します。

椎間板というのは、背骨を構成する骨と骨の間のクッションのような役割を果たしているものです。
 椎間板は椎体と椎体の間に通常はきれいに収まっているのですが、なんらかの原因によって外に飛び出して背骨の神経を圧迫し、さまざまな障害を引き起こすことがあります。

<要因>

 成長期の急激な体格の変化の他、肥満や痩せすぎ、過激な運動などによって、ひずみが生じ、それが背骨への負担となります。
 高い場所から飛び降りたりすることも、背骨に負担をかける原因になります。

<主な症状>

 歩き方がおかしい、抱いたり背中を触ったりすると痛がる、立ち上がり方が緩慢、などが初期症状です。
 ヘルニアは放っておくとどんどん悪化してしまう病気で、重症になってくると、下肢が麻痺して歩けなくなってしまう状態になります。

<治療>

 初期段階であれば手術する必要はなく、抗炎症剤と安静によって回復する場合があります。
 針灸も効果的です。また、再発をふせぐための体重や運動のコントロールも大切です。
 手術の場合は、飛び出た椎間板そのものを取り除く方法や、神経を圧迫する骨を削る方法があります。
 重度の急性症状の場合、早く手術しないと一生歩けなくなる可能性が高いとも言われています。
 早期発見、早期治療が大切な病気なので、飼い主さんの、普段からの注意と観察が大切です。
 もし疑わしい症状が見られたら、すぐに受診されることをお勧めします。

2009年 1月 16日掲載
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