ペットの診察・治療・病気予防
フィラリア予防・去勢避妊・鍼灸

アクセスマップ・愛知県知多郡阿久比町

診療時間

犬・猫・ペットの治療と予防│リリー動物病院

シュウ酸カルシウム尿石症について

前のちょっとしたお話で、代表的な尿石症の1つである
ストルバイト尿石症についてご紹介しました。
今回はそのストルバイト尿石症と並ぶほどに多いと言われている
シュウ酸カルシウム尿石症についてご紹介します。

シュウ酸カルシウム尿石症について

シュウ酸カルシウム尿石症とは、
ストルバイト尿石症の次に一般的な
膀胱結石または尿道結石です。

<原因>
高たんぱく(特に高動物性たんぱく食)
脂質の摂取量
酸性の尿、飲水量の減少、肥満
体の抵抗力の低下などが考えられます。

<症状>
血尿、頻尿(何度もトイレに行く)、
尿が少量ずつしか出ない(重症化すると尿が全く出ない)、
尿をするときに痛がっている、
元気がない、食欲がないなどの症状がみられます。
何日もそんな状態が続いていたら、命に関わるので
こんな症状が見られたら早めの受診・尿検査をお勧めします。

<治療法>
シュウ酸カルシウムは1度できてしまうと融解させることができないため、
他の尿石に比べて、手術をして尿結石を取り除く場合が多くあります。
軽症の場合は食餌でコントロールすることで悪化させないようにもできます。
水を多く飲ませるようにし、食餌をドライフードから水分を含む
ウェットタイプのものにするとより良いです。
特にビタミンB6、ビタミンE、ビタミンA
リシン(アミノ酸)が多く含まれる食事を与えるようにします。
シュウ酸カルシウム結石をコントロールするには
尿を酸性にする動物性たんぱく質、カルシウム
ナトリウムを制限した食餌に変え、
シュウ酸カルシウムを形成する原因
ビタミンD、ビタミンCの過剰摂取を避けることです。
ストルバイト結石の治療に効果的な
尿を酸性にする食餌では、シュウ酸カルシウム結石を
形成しやすくしてしまう可能性があるため
それぞれの結石症にあった食餌を与えてください。

★受診の際可能であれば尿をお持ちください。

担当:動物看護師 横田

2011年 10月 06日掲載
Home » 【ちょっとしたお話】 病気 » シュウ酸カルシウム尿石症について (現在のページ)