東洋医学よもやま話
去年10月に引き続き、第2回めの『中医学セミナー』を、6月16日(土)に名古屋のリリー動物病院にて開催致します。
そもそもこのセミナーは、椎間板ヘルニアの鍼灸治療でワンちゃんを連れてきて下さっていたSさんに「中医学を勉強したいんですけど、いいセミナーないですか?!」と聞かれた時に、「私で宜しければ、やらせて頂きますが・・。」というところから始まりました。
皆さんお忙しい中、時間を割いて名古屋まで来て下さるので、「参加者して下さった方々に行って良かったな~。と思って頂けるようにしなくては!!」と、気合だけは十分入っています(笑)。
今回のセミナーは2回目ということもあり、「そもそも中医学は、どういう考え方で成り立っているのか(総論)というお話の後、各論をおおまかにご説明し、その中の『陰陽五行論』のうちの『陰陽論』をご説明しようと思います。そしてお家でもやって頂けるような簡単な気功を皆さんと楽しくできたらな~と思います。
ただ、前回と今回で大きく違う事と言えば・・・
この5~6年の間、人様の前でお話させて頂く機会が結構ありましたが、毎回副院長の水出先生が、頼まなくてもちゃんと私のタイムスケジュールを作ってくれて、パワポも作成してくれてました。そしてセミナーの練習にも付き合ってくれてたのです。(感謝~♡♡)
ところが今の時期はフィラリア予防と狂犬病のワクチンで忙しいので、水出先生の手を借りることなくやらなくてはならない!!ということです。ですので申し訳ないのですが、当日のセミナーはパワポなしで私の手作りの資料だけ、もしくはホワイトボードを使っていこうと思っています。
さて、水出先生は私の一回り年下なんですが、先ほどもお伝えした通りいつも私の面倒をみてくれるので、私と水出先生の関係は、『のび太とドラえもんの関係』とおんなじなんですね(苦笑)。
そしてこの『のび太とドラえもんの関係』は、中医学的な観点から見てみると『陰陽五行論』の『五行論』でいうところの、「母子の関係」と言えます。
例えば、私が『肝』であったら、彼女はその親である『腎』になります。肝は五行でいうところの『木;もく』であり、腎は『水;すい』になります。(下図を参照してくださいね)
『木;き』が育つ為には『水;みず』が必要なので、『水(腎)』は『木(肝)』の母親として、母(腎)が子(肝)を助ける関係にあるのですね。ですので肝と腎は母子関係にあると言えるのです。それは他の臓でも同じことが言えます。(これを“相生関係;そうせいかんけい”といいます。)
中医学では、西洋医学のように、それぞれの臓器や器官を独立したものとして考えるのではなく、「私達の身体は一つの有機体であり、どの臓もどの器官もお互い助けたり助けられたり、はたまた抑制したりしながら、平衡状態を保っている。」という事に基づいて病気の診断や治療をするんですね~。
ですので、知れば知るほど、「中医学って面白いな~。」と思います。
中医学は、西洋医学とは全く異なる観点で病気を診るのですが、今お話した肝と腎の母子関係にしてもその母子の関係を利用して治療していくと改善したりするので、ちゃんとつじつまが合ってるんですね!
昨日(15日)は新月でしたね・・・。
『お陰様で6月16日(土)は、受講して下さった方々に満足して頂けるようなセミナーが出来ました。それから明日も病院に来て下さる動物と飼い主さまが元気になりました。ありがとうございました。そうなりました。出来ました。出来ました。』と、新月や満月の日にこうやって過去形でお願いすると、夢が叶うそうですよ~。
それでは皆様、ごきげんよう(^^)~!
◇◇◇
名古屋の看護師芝原さんに顔晴ってもらって、今日チラシが出来上がりました!
どうか出席して下さる皆様のお役に立てるようなセミナーになりますように~・・。という感じです。
◇◇◇
私の家にずっと貼ってありましたが、かなり汚れてきたのでこの度新しく購入したのがこれです。
可愛い色で染色されていて、とても気に入りました!
看護師の芝原さんに「見てみて!これ可愛いでしょう~!!」と言ったら、「・・・」返事が返ってきませんでした(笑)。
私的にはとっても気に入ったんだけどな~・・・。
◇◇◇
くるみちゃんは大きな病院で一旦検査をしてもらい、腫瘍の疑い濃厚と言われました。
更に麻酔をかけて突っ込んだ検査をするのは怖いということで、検査は止めて「少しでも食欲が出てくれたら・・。」という思いで、先日お連れになりました。
Mさんは、お腹を空かせた野良猫をほおってはおけず、気がついたらこの15年間で14頭になっていたそうです。
その間も多くの猫ちゃんを見送ったというMさん。
「Mさん、絶対にその子たちはMさんの事見守ってくれてますよ~。猫の恩返しって、きっとあると思いますもん。」とくるみちゃんにお灸をしながら二人でそんな話をしてました。
前回のよもやま話で、しっぽの付け根に『肛門周囲腺腫』という腫瘍が出来ているソラちゃんの話をさせて頂きました。
ソラちゃんは14歳のロングチワワさんです。
もともと首の椎間板ヘルニアの鍼灸治療をさせて頂いていたのですが、二年前にソラちゃんの細いしっぽに大きな腫瘍があることに気づき、腫瘍の摘出はせずに、腫瘍を小さくするのを目的とした「去勢手術」をすることになりました。
ですが、手術直前になってソラちゃんに手術のリスクがあることが分かったので、手術は断念して、鍼灸治療のみで様子を見ていくことになりました。
今日は、二年間ソラちゃんの腫瘍の治療をさせて頂いて、ソラちゃんから学ばせて頂いたことをご報告したいと思います。
最初の10か月間は、『皮内針』と言って、後ろ足の「足三里」というツボに、5㎜~7㎜の短い針を入れっぱなしにしする手法を使っていました。そして腫瘍の大きさを経時的に測りながら様子を見ていったのですね。(写真参照)。
その後、『皮内針』を取り外し、腫瘍の原因となる『瘀血・おけつ(血の滞り)』を取ることに専念した治療に変えていきました。
治療していくうちに、最大5㎝だった腫瘍は、3.2㎝まで小さくなりましたが、大きくなったり小さくなったりを繰り返していました。計測表を見ていくうちに、〝腫瘍の大きさの変動とソラちゃんの精神状態に深い関係″があることに気づきました。
とにかくソラちゃんはお母さんのことが大好きなので、お母さんが体調を崩して寝込まれると、ソラちゃんは心配になって腫瘍が大きくなり、快復されると小さくなる・・。そしてお母さんが沖縄にいらっしゃる娘さんに逢いに行かれると、その淋しさでまた大きくなる・・。ということを繰り返していたのですね。
今は、お母さんと一緒にいる時間が長くなったこともあり、ここのところ3.4㎝で落ち着いています。(もう少し小さくなってくれたらな~・・と思ってはいますが。)
3000年前から『心身一如(心と身体は繋がっている)』と言われてきましたが、それは人間に限ったことではなく、ワンちゃんでもそういう事が言えることがこれで証明されました。
そして、ソラちゃんのように、飼い主様と動物は人間の親と子のように見えない太いパイプで繋がっているので、そのパイプが太ければ太いほど(絆が深ければ深いほど)、そういった現象が起こるのだと思います。
このことは、ワンちゃんに限ったことではなく、猫ちゃんだって、ハムスターさんだって、こういった事を感じた場面が今までに何度もありました。
だからと言って・・・「一緒に生活する動物たちに淋しい思いをさせてはならない!だから絶対に離れてはいけない!」とか、「彼らには感情があり、人間と感性が似ている」という理由で、必要以上に過保護になるのが好ましいとは決して思っていません。
ですが、ご縁あってこうして動物たちと巡り合い、そして飼い主さまを心配したりするその心の持ちようで身体にまで変調を来してしまうような愛しい動物たちを大切にして頂きたいな~と思います(^^)♡。
以上、長くなりましたが、『心と身体は繋がっている!飼い主様と動物も繋がっている!』のご報告を終わります(^^)。
◇◇◇
お母さん(Tさん)が体調を壊された時やご旅行に行かれた時に、ソラちゃんの腫瘍は大きくなっています。
ソラちゃんとTさん ソラちゃんはお母さんのことが大好きです(^^)!
そしてソラちゃんを見つめるTさんのまなざしもいつも優しいです♡。
前回のよもやま話で、中医学のベースとなる理論について簡単にご説明させて頂きました。
そこで『心身一如』(心と身体は繋がっていること)についても触れました。
今日はそう感じる場面は人に限った事ではなく、動物たちにもあるという例を皆様にお伝えしようと思います。
例えば嫌いな猫と同居している猫ちゃんが、ストレスの為に背中の毛の殆どが抜けてしまったり、大好きな飼い主様の取り合いで、留守中ライバル犬?に威嚇され続けたそのストレスで、緑内障になってしまったワンちゃんなど、今まで「人間のみならず動物たちも心と身体が繋がってるんだな~。」と思わせるような子が結構いました。
今回は飼い主さまがご旅行に出かけたり、飼い主様の体調が悪くなってしまうと、心配が高じて腫瘍が大きくなってしまうワンちゃんの症例をご報告しますね。(掲載させて頂くことは飼い主様からご承諾済みです。)
その子は、T.ソラちゃんという可愛い14歳のロングチワワさん、男の子です。
ソラちゃんは、子供の時から眼の手術をしたり、原因不明の血便が続いたりと大変な子でしたが、歳を重ねるごとに落ち着いてきて、年に一回のワクチンの時にお逢いするくらいになりました。
ところが、9歳の時に突然椎間板ヘルニアになり、また鍼灸治療で通院して頂くことになりました。
良くなっては再発し、また良くなって・・を繰り返した後、月に一回のメンテナンスの治療になった3年前のある日、ソラちゃんのしっぽの付け根に大きな腫瘍があるのを発見しました。
しっぽの付け根にできる腫瘍で悪性のものもありますが、検査の結果、ソラちゃんは良性の『肛門周囲腺腫』であることが分かりました。
ただ、普通『肛門周囲腺腫』と言えば、病名通り、肛門の周りにできることが多いのですが、ソラちゃんはしっぽの付け根に出来ていたのですね。
Tさんは「一旦様子を見たい」とのことでしたが、ある時期から急に大きくなった為、手術に踏み切ることになりました。ただ、腫瘍が大きいだけに、もしかしたらしっぽを一緒に取ることになるかも知れないことをお伝えしたところ、まずは一旦『去勢手術』をして、様子を見ましょう!」ということになりました。(この病気は去勢して男性ホルモンの分泌を止めてしまえば、95%の子の腫瘍が小さくなる為、それを期待したわけです。)
ですが、手術前に麻酔を掛けて毛刈りをした時、ソラちゃんが大変な体質であることに気づきました。
毛刈りしたペニスの周りの皮膚に、『紫斑(しはん)』という紫色の斑点がいっぱい出来ているではありませんか!?
『紫斑』というのは、皮膚や皮下織内に出血した為に起こる点状の赤紫色の斑点のことです。
その原因はさまざまであり、
①血管に問題がある場合
②血管以外の組織に問題がある場合
③出血した時にそれを止める成分(主に血小板)が減少する場合
の三つに分かれます。
ソラちゃんの場合、その後三度に及ぶ血液凝固検査の値が正常値のギリギリだったことから、上の③の可能性が高いということになり、「もし、手術すると出血が止まらなくなるような、突発性の大きな病気の可能性が高い為、今後は要観察、そして当分の間手術は見合わせる。」ということになりました。
三回目の検査は首から採血したのですが、翌日首を見たら、そこにも『紫斑』が出来ていました。それで、「もう手術は考えないで、鍼灸治療で様子を見ましょうか。」というところに落ち着きました。
あらまっ、気が付いたら、かなり長~~くなってしまいましたね!
ここまでお付き合いくださいまして、ありがとうございましたm(_ _)m。
続きは次回、ということで・・・かなり暖かくなりましたが、昼夜の温度差が激しい今日この頃、皆様も動物さん達も・・体調管理の方、よろしくお願いしますね~(^^)!
ではでは~・・・。
◇◇◇
「きゃ~、可愛いい♡!」って思わず声が出ますね!!
今は社会人になって活躍なさっている娘さんに抱っこしてもらってパシャ!!
二週間前はもっと平たくて、大きさも変わらずに安定していたのですが、お母さんの具合が悪くなって数日寝込んだ時に、一気に分厚くなりそして大きくなってしまいました。
中医学で診断・治療を行う際に一番基本となる考え方として、『整体観念』というものがあります。
それには二つの解釈があります。
- 私たちの身体を一つの有機体ととらえて、一つ一つの組織は独立した存在ではなく、互いに連絡を取り合いながら、人体を構成している。という考え方です。
(ですので、私たちの肝・心・脾・肺・腎は、実はそれぞれが繋がっていて連絡しあいながら生きているというふうに考えるのですね。これと同じ事を、去年NHKの番組が取り上げてましたね!)- もう一つは、私たちの身体が小宇宙だとしたら、自然界は大宇宙に当たるので、「身体と自然界は繋がっている!」という考え方です。つまり私たちは自然界の影響を常に受けながら生活しているということになります。
この考え方は、患者動物の診断をする上で決して無視はできないものです。(身体と自然界は繋がっているというこの考え方を『天人合一』と言います。)
そして、これらと似た考え方で、中医学の基本として考えられているもう一つの理論に、『心身一如』というものがあります。
これは、読んで字の如く、「精神と肉体は一体のもので分けることができず、一つのものの両面である。」という意味です。即ち「心と身体は繋がっている」という意味です。
かれこれ30年くらい前の話になりますが、私が在籍していた北里大学の剣道部の部旗には、『心身一如』と書かれていました。
当時の剣道部には、地元十和田市で警察官として活躍されていた吉田先生という師範がおられました。
吉田先生は、とても博学な方でいらっしゃいましたので、いつも稽古の後で私たち学生にいろんなお話をして下さっていました。
お恥ずかしいことに、私自身がむしゃらに稽古に励んではおりましたが、『物事の本質を捉える力』に欠けていた為、先生のお話の半分も理解することが出来ずに卒業してしまいました。今思うと「本当にもったいない事をしたな~・・。」と思います。吉田先生がご存命であったら、今正にお聞きしたい話ばかりだったと思います。
さて、『心身一如』・・・「心と身体は繋がっている」という今日のテーマですが、この事は、実生活の中で皆さんの中にも経験された方が結構いらっしゃるのではないかな~と思います。
「大事な試験の前になると、緊張し過ぎて下痢になる。」とか、「他人に昔話をしている時、たまたま風邪気味ではあったけど、辛かった経験の事に触れると、急に激しく咳き込んでしまう。」・・・などなど。
本当に心と身体って、繋がってるんですよね・・・。
それは人間だけではなく、ワンちゃんや猫ちゃんたちも同様な現象が起きるんです!
今回は、ワンちゃんで起こったお話をご報告しようと思います。
・・・と思いましたが、ここまでお話するのに、結構長くなってしまいましたので、次回、尾っぽの腫瘍で鍼灸治療をさせて頂いているワンちゃんのお話をさせて頂こうと思います。
そのワンちゃんの精神状態如何で、腫瘍が大きくなったり、小さくなったりする症例をお伝えしますね!
それでは今日はこの辺で~。
◇◇◇
早朝に気功(行功)しながら藤成神明社に行き、その後病院の手前で必ずこの梅を眺めてから病院に入ります。
日に日に咲き誇ってくる梅の花を眺めては、朝から癒されています。
こんにちは、梅も咲き始めて、ようやく春の兆しを感じる今日この頃ですが皆様お元気でお過ごしですか?!
今回は、去年の12月31日の『よもやま話』、『冬;生活の中でお勧めしたいことと摂ると良い食品・・①』の補足を書かせて頂きますね!
その『よもやま話』で、永島知子先生主催の医師三人のセミナーについて触れていたと思います。
その時、一番最初に講演された永島知子先生のお話で結構為になるな~と感じたことが数点ありました。特に印象に残っていたのは、「家族(もちろん本人も)が手術を受けることになった時、手術をする病院の氏神神社にお参りに行くと、手術の成功率がかなり高いらしい。」ということでした。
私の母が13年ほど前に、甲状腺摘出術を受けたので、その時に知っていたら、絶対に名古屋市立大学病院の氏神神社を参拝していたと思います。(とは言え、お陰様で手術も無事終わり今も母は元気ですが。)
「このことを是非皆様にお伝えしなくては!!」と思いつつ、忙しさに取り紛れてご報告が遅くなってしまいました。
病気がないに越したことはないのですが、大事なご家族や動物たちが手術を受けることになった時、宜しければ、その病院がある氏神神社に参拝に行ってきてくださいね!
この度私は、知子先生の人間的な魅力に魅了されて、5月にこの講演会に出席させて頂いたのですが、その後知子先生も理事を勤めてらっしゃる『ホリスティック医学研究会』にも入会させて頂くことになりました。
先日、その会報誌が届いたのでざっと読んだところ、ある会員の先生(歯科医)の『氏神神社』に関する投稿がありました。
「氏神神社は、居住地域で崇敬されている鎮守神や出生地で崇敬されている産土神と混同して呼称されているようだが、居住地域の鎮守神を定期的に参拝すると、氏神神社との霊的なご縁ができて、氏神さまがお家をお守りくださる。」とのことでした。
・・と、ここまで書いて自分を振り返ってみると、幼い頃から実家の近くの神社で遊んでいた時「ここにはきっと神様がいるんだろうな~。」と思いながら遊んでましたし、祖父母達のお葬式は、全部仏式でした。そしてクリスマスは当たり前のようにお祝いをしていたので、「日本人がよく言われる様に、私も宗教に関して一貫性がないな~・・。」と思いました(苦笑)。
ですが「目には見えないけど、そういう神のような存在はきっとある!!」と思うところは、一貫してると思います。(証拠はありませんが・・。)
先日、ある飼い主様とお話をしていて、「もう今は、『神様が見てるから悪いことをすると、罰があたる!』っていう言葉は死語になっちゃいましたね~!」というところで、意気投合しました。
保護犬(飼い主に捨てられたり、その他の理由で保護管理センターに入れられた犬)を里親に渡すまでの間、その子たちのお世話のボランティアをしている方やペットショップの元スタッフさんからお話をお聞きすると、耳を塞ぎたくなるような、弱い立場の犬に対する残虐な行為を聞くことがあります。(全てのペットショップでそういう行為をしているわけではないと思いますが・・。)
その度に「そういう人達は、罪の意識は全くないのか?!」「自分がその犬の立場だったら?!なんてことは考えたことがないのか?!」「いつになったら、そういう行為はなくなるのか・・・!?」 と怒りの気持ちでいっぱいになります。
あっ・・・話がずれてしまいましたね・・。
氏神神社参拝のご利益の話をしてたんでしたね!ごめんなさいです。
最後はタイトルと無関係になってしまいましたが、弱い立場の動物たちや幼い人間の子供たちが辛い目に合うことのないような社会にしていきたいものですね!!
そうそう・・氏神神社が分からない時は、ネットかもしくはその土地の区役所に問い合わせると分かります。
それでは今日はこの辺で~。
◇◇◇
「もう今は、神様が見てるから、悪い事をすると罰があたるって言う言葉は、死語になっちゃいましたね!」とHさんと意気投合してしまいました。
ルイスちゃんは、2年前に下痢と何となく元気がないとの事でお見えになったのですが、今は調子も良くなったので、月に一回メンテナンスの為にお見えになります。
今回みたいに2人で話が盛り上がると、「治療も終わった事だし、僕もう飽きたんですけど〜。」とでも言いたげな顔をいつもします。反省反省(苦笑)!!
私の小さい頃は、女の子が外遊びをしても今ほど危険ではない時代でしたので、ここに来ては毎日友達と暗くなるまで、遊んでいました。
今は、良い治療が出来ますように✨✨と、たまに来させて頂いています。(定期的ではないのですが・・。)
肝臓と腎臓の検査と治療で10年前から通院して下さってるT・ななちゃんです。(と看護師)
当時小学校低学年だったお孫さんはもう高校生になりました。
ななちゃんはお孫さんの一つ年上でいつも2人は姉妹のようにくっついて育ったとのことでした(^ ^)。
こんにちは、リリー動物病院 東洋医学クリニックの看護師 柴原です(^^)
皆様にご自宅でやっていただいているお灸ですが、
棒灸が短くなると、棒灸ヘルパーの金具に引っかからなくなってしまいます。
このまま捨ててしまうのはもったいないですよね(>_<) そこで今回は使えなくなった棒灸を無駄なく使う方法を2つご紹介させていただきます(*^_^*)
◇◇◇
ひとつめは棒灸と棒灸をテープでつなげて使う方法です★
(太乙薬條・irodori適用)
① まず用意して頂くものが、なるべく強力なテープ。
写真では分かりやすいようにカラーテープで巻いていますが、
ガムテープがオススメです!(当院では医療用の紙テープを使っています。)
② 新しい棒灸と古い棒灸(使って燃えた部分は綺麗に切りとって下さい)をテープで、ぐるぐる巻きます。
巻いた後は、ぐらつかないか必ず確認して下さい。
あとは、今まで通り棒灸ヘルパーに差し込んで使うだけです(^^)/
※テープの手前まで使ったら、テープの巻いてある部分はハサミで切って使っていって下さい。
(異常燃焼の原因になります。)
◇◇◇
ふたつめは温灸ホルダーを使っていただく方法です★
(太乙薬條・irodori・スモークレス適用)
温灸ホルダーは中に短くなった棒灸を入れてお使い頂く道具です。
調節可能なゴムひもが付いているので、腰や脚などに装着できます♪
② このように金具に棒灸を挟みます。
金具の幅は調節可能です!
③ 蓋をしっかり閉めていただき、
温度は横と上の空気穴を使って調節できます。
④ 使う時は赤い袋に入れて使いましょう(^^)/
※赤い布には遠赤外線作用があり、効率を良くします。そして火傷防止の役割もあります★
◇◇◇
これで棒灸を無駄なく使うことができます★
棒灸をお使いになられる際は、火事・火傷に十分にお気を付け下さい(^^)
こんにちは、リリー動物病院 東洋医学クリニックの看護師 柴原です(*^_^*)
当院では鍼灸治療に通っていただきながら、次の治療日までの間、こちらでご指導させていただくツボにご自宅でもワンちゃん・ネコちゃん・ウサギさんにお灸をしていただくようお願いしています。(適用する子のみです。)
今回はお家でお灸をする際に使用する棒灸の種類について分かりやすく表にしてみました(^^)
よもぎの葉の主成分は「チネオール」という精油であり、抗炎症作用、鎮痛作用、鎮静作用などを持っています。
お灸は患部を温めて血の巡りを良くし、それによって痛みを和らげます。
なので、よもぎの薬理作用と共に患部を直接お灸で温めて血行を良くすることにより、痛みは改善される。ということになります。
鍼灸治療で症状が一旦改善した後、ご自宅でお灸をしていただくと、再発予防に大きく役立ちます。
大変だとは思いますが大切なワンちゃん・ネコちゃん・ウサギさんの為にお灸をしてあげてください(*^_^*)
※スモークレスは途中からどんどん温度が上がってきますので、熱すぎないかこまめにチェックしながらあてましょう。
次回は、短くなってしまった棒灸の使い方についてお話させていただきたいと思っています★
前々回のよもやま話『冬;生活の中で‥・①』で、「朝の太陽を見ると、夜セロトニンが出て眠りのリズムができる。」という事と「日の出から30分以内の朝陽に当たると、身体に非常に良い。」という話をさせて頂きました。
そのことについて少し補足があります。
〝太陽の『陽気』を身体に入れる為″に、もちろん太陽に当たるだけでも良いのですが、直接朝陽を見るのもお勧めです。
とは言え、いくら寒さ厳しい冬だろうと太陽を直接見るのは、非常に眩しいことは否めません。
前回大事な事をお伝えすることを忘れていました。
朝陽を見る時、「眩しくないように目を細めながら、ゆっく~り深呼吸しながら見る」のがコツです。
上で〝太陽の『陽気』を身体に入れる為″と言いましたが、その『陽気』について簡単にご説明しますね!
もともと中医学は、万物を構成するのは目に見えない最小単位の『気』から始まると言われています。(気は目には見えませんので、“エネルギー体”のようなものだと思って頂いて良いと思います。)
そしてその『気』は『陰』と『陽』の二つの『気』に分けられ、中医学では自然界のあらゆるものを二つに分別して考えてきました。
⦿『陰』は、物質を表し、『陽』は、エネルギーを表します。また別の言い方をすると、『陰』は、形態や身体、『陽』は機能だと言えます。
ですので、身体が『陰』だとすると、精神は『陽』になり、中医学の根本的な考え方の一つである『心身一如』の概念は、「精神は肉体に宿り、陽の礎は陰である。また健全な精神であれば、肉体は正常な機能を持った肉体になるので、『陽』が『陰』を動かしていると言うことが出来ます。⦿ここでもうちょっと具体的な例で言うと『陰』は夜『陽』は昼、『陰』は寒『陽』は熱、『陰』は水『陽』は火・・・など、一般に積極的に動くもの、外交的、上昇的、温熱的、明瞭なものは全て『陽』に属し、静止したもの、内向的、下降的、寒冷的、暗いものなどは『陰』に属します。この二つは相互に対立していますが、相互に関連もしていて、連携しあっています。
ですので、私たち身体の状態も、『陰』と『陽』のバランスが取れている時は健康状態と言えますが、このバランスが悪くなった時を一般的に「病気」であると言います。⦿ですので、先ほどお伝えしたように、「太陽の『陽気』を身体に入れる」ということの意味は、冬の寒さの影響を受けて、身体が冷えて『陰』が多くなっていますが、太陽を浴びたり見たりすることによって、身体に『陽気』を取り入れて、『陽気』を増やすことによって『陰』と『陽』のバランスを整えましょう!という意味であります。
さて、ざっと簡単に『陰陽論』についてご説明させて頂きましたが、後に『陰陽論』は『五行論』と共に、鍼灸治療では、患者の証(状態)を知ったり治療をしたりする基となります。
ですので、兎にも角にも鍼灸治療では、『陰』と『陽』のバランスを取ることが一番の要であると言われています。
◇◇◇
ちなみにこのカツラは手作りだそうです!!
ブン太ちゃんは小さい頃から股関節が悪いのですが、飼い主様が手術の後、プール、食事、針治療など出来ることをとにかく頑張ってらして、今とても調子が良いです。
Mさん、恵方巻き、ご馳走様でした(#^.^#)。
先日の『よもやま話』でお伝えした通り、「冬は春に備えて、❝早寝遅起き❞をして、たっぷりと睡眠を取り、腎に水穀精微(飲食物に含まれる栄養成分)を貯めて、各臓腑に❝営養❞を行き渡らせるようにすることが必要」です。
そして、下の「冬の五行表」の通り、冬の邪気は『寒邪』ですから、この季節の臓である『腎』は寒邪によっていためやすいのですね。ですから主に腎を養うものを食べて、身体の保温に心がけ、乾燥に気を付けることが必要になります。
腎を補い、身体を温めたり気を補ったりする食品は以下の通りです。
☆枸杞子(クコシ)
・・よく中華料理の調味料売り場にあるクコの実である。
多くは中国産なので、その中でも有機農法のものがお勧め。
- 腎を補う力が強く、肝と脾も養うので、目に良い。(肝は目と繋がっているので。)
- 肺を潤して咳を止める作用あり。
- 下痢に効果あり。(但し脾の弱りからくる下痢には逆効果)
- 枸杞子と棗(ナツメ)を酒につけて、料理に入れると良い。(これは人用として、という意味である。因みに私は写真の通り、特に肝を保護する為にいつも焼酎に入れて飲んでいます。)
- 動物用でも人用でも、スープを作る時、枸杞子やその他の出汁を他の具材と一緒に水に入れ、煮込んでそのスープを飲むと肝・脾・腎を補うことができる。
☆山薬(サンヤク、ヤマイモ)
自然薯のように粘りの強いものの方が効果が高い。
- 腎・脾・肺を補う。
- 腎を補い多尿を改善する。
- 枸杞子と合わせると咳を止める作用を上げる。
- 泥状の下痢に効果あり。
☆銀木耳(白キクラゲ)
- 腎と胃を補い、肺を潤す。乾燥性皮膚炎にもよい。
(因みに、枸杞子と銀木耳、ゆり根を一緒に蒸すと免疫力を上げる。美肌効果もあり。)☆海老
- 腎を補う力が強く、肝・脾・肺も補う。
- “身体を温める”ので、冷えによる身体(骨)の痛みにも効果あり。
- 排毒を助ける。
- 冷えていて、腎が弱っている時にお勧め。因みに腎が弱っていても、熱を持っている時は、ホタテが良い。
☆海参(なまこ)
- 腎・心・肺を補う。
- 海老よりも更に腎を補う力が強く、身体を温める力も強い。
- 冷えからくる便秘によい。
- 血を養い身体を潤す。
⦿以上のものは、すべて火を通すこと。例えば腎が弱っている動物に食餌を与える時、上に書いた通り、水から具材を入れてスープにしたものを、腎の療法食にかけるのもお勧めです。
⦿その他、お勧めの食品は以下の通りになります。
- 栗、干し椎茸、ホウレンソウ、人参、ゆり根、豚肉、鶏肉、羊肉(羊肉は寒冷地で食べる肉なので、身体を温める作用が強い。よって皮膚の炎症が酷い時は悪化させることがあるので要注意!)
- ジャガイモ、生姜(生姜は生の生姜よりも、干した生姜の方が体を温める作用が強いのでお勧めである。但し、動物に使う場合、刺激が強いので好まない動物が多い。故に使っても少量の方が無難である。)
- 銀杏(コラムにも書いた通り、腎を補い肺を潤す作用があるので、腎疾患や空咳の方にお勧めである。だが、小毒がある為多食厳禁であり、増して人より身体の小さな動物にはお勧めではない。)
☆因みに、中医学における「栄養学」は、“生命を営む”という意味から『営養学』と言い、病を癒したり老化を遅らせる為の学問であり、『中医営養学』(または『中医薬膳学』)は、『鍼灸治療』『薬物治療』と共に、中医学治療の大きな柱の一つになっています。
五行表〈冬〉
五行 | 五色 | 五気 | 六淫 | 五臓 | 五腑 | 五味 | 五体 | 五官 | 五華 | 七情 |
水 | 黒 | 寒 | 寒邪 | 腎 | 膀胱 | 鹹 | 骨 | 耳 | 髪 | 恐・驚 |
◇◇◇
右二本の焼酎には、枸杞子が入っているので、赤くなっています。
入れすぎると枸杞子の甘みが出てしまうのでそれが嫌であれば、量を加減した方が良いと思います。
因みに左二本は頂き物で、味見をしてから枸杞子を入れる予定です(笑)。
ありがとうございます(o^^o)!
高齢の動物を飼ってらっしゃる方には、特に肝と腎、そして肺や脾を補う為に枸杞子をご紹介しています。
これはご紹介したある飼い主様から頂いたものです。有機農法です。
年末に入ってから、本格的な冬になりましたね!
皆様、お元気でいらっしゃいますか?!
私は、朝の『歩く気功(行功)』、結構続いています(*^-^*)V。
この気功は、肺機能を改善させ、ストレスによる気分のうっ滞にも有効です。またこの気功で肺の腫瘍が消えた方がいらっしゃったと聞いたことがあります。
ということで、秋から続く乾燥と寒気で肺に負担がかかっていることですし、風邪やインフルエンザにも罹りやすい時期ですから、この気功、ホントお勧めですよ!!(あっ、ごめんなさい・・・。今スタッフも休みに入り、気功の写真を撮ることができないので、やり方は後日お伝えしますね!)
ところで、先日、日本獣医中医薬学院の講義で山内健志校長が「日の出から30分以内の陽にあたると、エネルギーがとても強いので心身にすこぶる良い!」と仰ってました。それ以降になると光が強すぎて却ってよくないとも・・。
また、5月に大阪の漢方医・永島知子先生主催の医師三人の講演会があったのですが、そこでもある医師が「朝、7時に2500ルクス以上の光(太陽)を見ると、「セロトニン」が15時間後に出て、夜10時に眠れるようになる。」と仰ってました。
「セロトニン」は、動植物の体内に分布する生理活性物質の一つなのですが、睡眠などの生活リズムや体温調節、神経内分泌に関わっている物質です。また「アディポネクチン」や「ケトン体」のように、私たちが元気で長生きするのに貢献したり、難病治療に深く関わっている物質でもあります。
と、ここまで書くと、何を言いたいのかお察しの方もいらっしゃると思いますが、そうなんです!!
3千年前の中国の医学書『黄帝内経』には、「冬は一年の疲れを取り、もともと腎にはエネルギーが貯蔵されているので、そのエネルギーをこの時期にしっかりと蓄え、身体を養い、各臓腑に❝営養❞を行き渡らせ春に備えるべきである。」と書いてあります。(中医学ではこのエネルギーのことを❝水穀精微❞と言います)
ですので、『❝早寝遅起き❞をして、欲望を控え、体内の陽気のエネルギーを漏らさないように体を十分温めるように』と書かれているんですね~。
あれもお伝えしたい!これもお伝えしたい!と思うと、また今日も長くなってしまいました・・。
冬にお勧めの食材と気功(行功)に関しては、次回か次々回のよもやま話でお伝えしますね。
それでは皆様、『早寝遅起き』をして、朝わんこちゃんのお散歩に行かれる時は、日の出の30分以内の陽を浴びてお元気でこの冬を乗り切って下さいね~(^_-)-☆
それではごきげんよう~!
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この方は、本当に熱いお方です! ご自身が習った温先生の中医学を獣医界に広めようと14年以上ご尽力されて来ました。
「私たちもそのご意志に沿えるよう頑張らなくては!!」といつも針友と話しています。
山内先生は本当に素晴らしい師匠です。
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3年ほど前に、「テレセラピー研究会」でお逢いして、そのご縁で知子先生たちが入ってみえる勉強会にも入会させて頂きました。
この通りキュートでチャーミングな先生ですが、いざ診察となると、患者さまをあらゆる角度からご覧になって、心身共に治癒へと導いておられます。
山内健志先生同様、尊敬する先生のお一人です。
三人の先生方のお話は、ご自身の体験談や臨床をしてらしてお感じになったことなど、なかなか普通では聞くことのできない素晴らしい内容のものばかりでした。
(お二方の先生にはこのHPに掲載させて頂くご許可を得る時間がなかったので、目隠しをさせて頂きました。)
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名古屋の病院の仕事納めの日に、氏神様の所へご挨拶に行ってきました。
お恥ずかしいことに、こちらに来てから一年以上経つのに、毎朝氏神様たちに「今日も動物と飼い主さまにとって最高最善の状態になって帰ってもらえますように!」とお願いしているにも拘わらず、一度も氏神様にご挨拶に行ったことがありませんでした。
日は沈みかけていましたが、温かく迎えて頂けたような感じがして、とても清々しく有り難い気持ちになって帰ってきました。
お正月には看護師さんと一緒にご挨拶に行くつもりです!