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「理奈子ちゃんとミルクとプリン」

今日4月8日は、お釈迦さまのお誕生日でした。
そして、愛知県知多郡の理奈子ちゃんという女の子の命日でもありました。
私は、理奈子ちゃんに逢ったことはありません。
たまたま5年前に理奈子ちゃんのお母さんが通ってらっしゃった接骨院の先生に頼まれて、理奈子ちゃんの治療を「京都の堀田忠弘先生」にお願いしたのがご縁の始まりでした。

事の発端はこうでした。
私は当時、有志の「人の接骨医さんと鍼灸師さんの勉強会」に所属していました。
その勉強会の中の接骨医の先生から、5年まえのある日電話がありました。
「工藤先生、先生は堀田先生と仲が良いんですよね!? うちの患者さんの娘さんで小学4年生の女の子がいるんですけど、その子が先日「腎臓癌」と診断されたようなんです。工藤先生から堀田先生にその娘さんの治療をして頂けるようにお願いしてもらえないでしょうか!」とのこと。
それで、大体の話を接骨医の先生からお聞きした後、堀田先生に直ぐメールしました。
ちなみに堀田先生は「癌などの難治性の病気」に日々尽力なさっている有名な内科医であり、多くの患者さんが堀田先生を頼って遠方から治療してもらいに来ています。
西洋医学を長年やってこられて限界をお感じになって、東洋医学や遠隔治療(テレセラピー)等の統合医療もされてらっしゃる医師であり、10年以上前から代替医療のセミナー等で講演もしてらっしゃって、正直言って私からすると「雲の上の人的な存在」でした。
ですが、たまたま堀田先生のご友人が私の瞑想の師匠(氏家五十六氏)ということもあり、親しくして頂いておりました。

メールでその娘さん(理奈子ちゃん)のことを堀田先生にお伝えしたところ、快諾して頂けましたので、理奈子ちゃんは堀田先生に直ぐ治療して頂けることになりました。
ですが、小学4年生の幼い体に出来た癌の勢いは非常に強く・・・結局理奈子ちゃんは京都の「堀田医院」に一日として治療に通うことができないまま、理奈子ちゃんのお母さんと堀田先生とで、メールで連絡を取りながら遠隔治療(堀田先生のテレセラピー及び九州の気功の先生の遠隔治療)も含めて治療していくという特例の形を取りながらの治療が始まりました。
そして4年前の今日、とうとう「理奈子ちゃんの命の灯」は消えてしまったのでした。

その後、理奈子ちゃんのお母さんは「理奈子ちゃんと共に病気と闘った体験」から、「今こうして当たり前の様に生かされていることの有難さを多くの方に知っていただくことが、理奈子ちゃんの遺志でありご自身の使命なのではないか。」とお考えになって、この「手記」を書かれました。
私は理奈子ちゃんが亡くなった事を接骨医の先生からお聞きしました。 その数日後に初めて理奈子ちゃんのお母さんに逢い、理奈子ちゃんのお写真を頂いた次第です。

そして私は、大切な方やお世話になった方にこの「手記」をお渡ししています。

もし、ご自分の存在を「なくてもいいもの」と思ってらっしゃる方がおみえでしたら、是非この「手記」を読んで頂けたらと思います。
かくいう私も、「こうして生かされている事に感謝することもなく、生きる目的もなく、ただただ物を食べては排泄するだけで、私はなんて下らない人間なんだろう〜・・・。」と、長い間ずっと自分の存在を否定し続けて来ました。

理奈子ちゃんとこの手記を書いて下さった理奈子ちゃんのお母さん(磯部さん)に感謝します。
また理奈子ちゃんや磯部さんと逢わせて下さった接骨医の先生、堀田先生にも感謝します。
そして、こうして理奈子ちゃんの手記を公開することにご承諾下さった理奈子ちゃんのお母さん(磯部さん)と、この手記を読んで下さっている皆様にも感謝します。
理奈子ちゃんと磯部さんの思いが少しでも皆様に伝わって、一人一人が「今の自分の幸せ」に気づいて頂けたら本望です。

最後に・・・
写真①は手記を読ませて頂いた後で、初めて理奈子ちゃんのお写真をお母さんが持って来て下さった時のものです。それ以来ずっと病院の棚から私たちを見守ってくれています。
写真②と③は、理奈子ちゃんがこよなく愛したミルクちゃん(母犬)とプリンちゃん(娘犬)です。
彼女らは、理奈子ちゃんの闘病生活も美奈子ちゃんとご家族の踏ん張りも・・・そしてご家族の方々の深い悲しみも、ずっと見てきました。どんなこともみんな受け入れて、黙ってそ〜っと応援してくれていたことと思います。

※理奈子ちゃんのお母さんによる「手記」のPDFファイルへのリンクを写真の下へ掲載しています。
 ご一読いただければ幸いです。

写真①

写真①

写真②

写真②

写真③

写真③

手記

» 表紙【お心ある皆様へ】  » 本文【理奈子と共に 歩んだ11年間】

*題名をクリックするとPDFファイルが開きます*

2014年 4月 09日掲載
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