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犬・猫・ペットの治療と予防│リリー動物病院

『テレセラピーについて』

こんにちは!
 
たまたま今日ニュースの天気予報を見てましたら、「一雨一度」と言う言葉が耳に残りました。
「一雨毎に一℃低くなる。」と言う意味だそうですが、来週辺りは、5℃も低くなる所もあるようです。
慢性の病気を抱えた子をお飼いになってらっしゃる方は、くれぐれも温度管理の方、気をつけてあげて下さいね!

さて、今日は私が所属しています「テレセラピー研究会」の会報の「テレセラピー体験談」を書かせて頂きましたので、以下の通りにご紹介したいと思います。
テレセラピーは患者さんのお写真にパワーを送る遠隔治療法であり、目に見えないものです。
時代的にそういう物を受け入れ易くなっては来ていますが、12年前ですと腕にパワーストーンを着けてるだけで、「あれ~!?」って顔をされた時代でもありました。

その前に・・・・
☆病院に定期的に来て下さる飼い主さまや、たまに逢う同級生が、「ムサシはその後どう~?!」と聞いて下さいます。
お忙しい中、お気に掛けて下さいまして、本当にありがとうございますm(_ _)m。
「血管肉腫」と言う病気自体、癌に侵されて破裂した脾臓を完全摘出しても、もうその時点で癌細胞が各臓器にちらばっていると言われている病気です。ムサシもご多分に漏れず、最近は食べていても痩せだして来て腹水も溜まりつつあります。
足腰も弱って来ている為、お散歩もかなり制限しています。それでもお灸とテレセラピーやサプリメントが効を奏しているのか、一応元気です。
彼が病気になった事によって少しずつ飼い主さまのお気持ちに近づくことが出来ていて・・・本当に毎日いろいろな事を学ばせて頂いています。
この冬を越せる様・・・祈るような気持ちでいます。そして何よりも良い状態で生きていて欲しいと思っています。

『テレセラピー・・・それは私にとって自分と向き合うこと。』

私は、愛知県で開業している獣医です。
いわゆる町医者であり、「何でも屋」です。
一般的な内科学・外科学の他に、東洋医学としてテレセラピーと鍼灸治療、そしてアニマルコミュニケーション(動物と会話をすること)をしています。
私自身、二年前までは普通に外科も内科もやっていましたが、今はそれらは他の先生に一切お任せして、それ以外のこと(東洋医学とアニマルコミュニケーション)だけをさせて頂いています。

私がテレセラピーの存在を初めて知ったのは、12年前でした。
瞑想を習う為に氏家(うじいえ)氏(福島県いわき市・山)の所に通っていた時、氏家氏から勧めて頂きました。
テレセラピーの話を初めてお伺いした時、「患者さん(動物達)の写真に宝石のパワーを照射するだけで、患者さんのエネルギーを上げて治癒に導くなんて・・・はぁ~・・・??」と、正直疑うところもありましたが、「ものは試し!」と言う思いで始めてみました。

そしてこの12年の間、奇跡に近い治療効果が何例もありました。(肝硬変と肺疾患を患った意識不明の猫ちゃんが元気になったり、術後麻酔の覚めの悪い患者さんが急に覚醒したり・・・等々。)
勿論、100%の患者さんが完治するとか、難治性疾患において全ての飼い主さまに納得して頂く効果が出たという事ばかりではありませんでした。
そして他の治療も併用していたので、一部の飼い主さまに“テレセラピーがこんなにも効く!”という事実を理解して頂くことは難しかったように思います。

しかし、今思うとそれには私自身に問題があったのです。
12年前、テレセラピーを日本に導入したばかりの時、氏家氏がインドのアミヤ・クマール・バッタチャリア博士(テレセラピーを考案なさったベノイトシュ・バッタチャリア博士のご子息であり、現在インドで医師としてご活躍中)をお招きして、日本で講演会がありました。
その中で、バッタチャリア博士は、「テレセラピーに関しての二つの原則」をおっしゃってました。
①これは他人に良くなって頂くものなんだから、自分に当ててはならない。
②必ず患者本人か患者の親の許可を得て掛ける事。(私達獣医界であれば、言わば患者さんが動物で飼い主さまが親に当たります。)

①に関しては、その場で会長であられる堀田医師にご相談したところ・・・「工藤先生、自分の身体が不調だったら、いい治療なんか出来ないんだから、自分に掛けても良いんだよ!」と、アドバイスして下さったので、それ以来自分にはずっと掛け続けています。
ただ・・・問題は②なのですね・・・。
正直な話 「いくら副作用がなく治療効果があると言っても、目に見えない治療法を飼い主さまにお勧めするのはとても難しいことだし(飼い主さまに変な人間だって思われるのも嫌だし・・・。)、治療費も頂き難い・・・。」とずっと思っていました。
「それでも目の前の動物達に良い状態になって欲しい!!」と思うが故に、飼い主さまに無許可でテレセラピーを掛けていた時期がしばらくの間ありました。

勿論それでも十分効果はありました。
「ありがとう~!!本当に良くなったわ!」と、言われた時、「実は普通の治療と共に、テレセラピーを掛けさせて頂いていたんですよ~!」とお伝えし、こうして結果を出させて頂いたわけだから、その後もずっと飼い主さまから「テレセラピーを掛け続けてね!」と、言われて当然だと思ってましたが、実はそういう方の方が少なかったのですね・・・。

そして、重症の患者さんがいらっしゃる度にテレセラピーをお勧めして、断られる事があった時は勝手にテレセラピーを掛けさせて頂いては、上の様な事をずっと繰り返していました。
そうです! 勝手にがっくり来てたのでした・・・(苦笑)。
だからと言って、その後飼い主さまからのご要望がないからと、調子が良くなってきている動物達のお写真をテレセラピーの箱から出してしまう事によって、症状が悪化するのも怖かったので、何年間もその子達のお写真が箱の中に入ったままになっていました。

でも、ある時それは大きな間違いであることに気付いたのです。

飼い主さまからのご依頼もないのに、勝手に治療させて頂くなんて事自体、そもそも大きな間違いでした。
その上、良い結果が出たのに「飼い主さまに解ってもらえない!」 とがっくり来るのも本当におかしな話だったのですよね・・・。

数年前からは、きちんと飼い主さまにテレセラピーの効能をご説明して(その前にもご説明はしていましたが・・・。)、ご承諾して頂いた方の動物だけに掛けさせて頂くようになり、勿論治療費も普通に頂くようになってからと言うもの、私の中にテレセラピーに対する責任感もしくはプロ意識が芽生えて来たからなのか・・・テレセラピー効果の“切れ”が非常に良くなったように思います。
それと共に、“飼い主さまご自身もテレセラピーの効果をとても期待して下さる様になり”、更に効果が増したのではないかと思います。

私の体験談はもしかすると、もっと人間性(霊性?!)の高い治療師の先生方からすると、低レベルの話かも知れません。
ですが、私はテレセラピーを通して時間は掛かりましたが自分自身と向き合えた様に思います。
これからも自信を持って飼い主さまにテレセラピーをお勧めし、最高最善の結果が出る事を祈りつつ・・・元気になった動物達と飼い主さまの笑顔を見る為に顔晴りたいと思います。

稚拙な長文にお付き合い下さいまして、誠にありがとうございました。

2013年 11月 08日掲載
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