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犬・猫・ペットの治療と予防│リリー動物病院

犬と私

こんなことを書くと、コラムを読んで下さっている方をがっくりさせるかも知れないが、実は私は 「ずっと昔から獣医になりたかった!」 と言う訳ではない。
本当は、学校の先生になりたかったのである。
小学校一年生の時の担任の清水貞子先生に憧れ、「よ~っし!世間で出来の悪いって言われてる子もみ~んなひっくるめて可愛がる先生になるぞ~!!」 と高校2年まではずっと思っていた。(父はよくお酒の席で私のこの夢を馬鹿にしてきたが・・・。)

だが、いろいろな事情があり、獣医の大学に行き・・・そして今がある。

とは言え・・・やはり動物(特に犬)との切れないご縁はよく感じる。
そう、先日もこんなことがあった。

今春、鍼灸の専門学校に行ったのだが、8月のある日に行き詰ってしまったので、「θフィーリング」というものの個人セッション」を受けてみた。
以前から良いものらしいとは聞いていたが、よく分からなかったので、鍼灸治療で通院して下さっているあるワンちゃんの飼い主さまにお聞きしたところ、「知ってるよ!それならプロがいるから紹介してあげる!」 と言うことになり、即、受けたのである。

自分で言うのも何だが、「これ!!」と、思ったら、「東京でも福島でもインドでも行っちゃう!」 そういうフットワークの軽いところが私の良いところだと思っている。

θフィーリングの場所に着いて、先生と少しお話をした後、彼の誘導に沿って目を閉じて軽く瞑想?していくと、催眠術とはまた違うのかも知れないが、不思議なことに私の過去のいろいろな場面が浮かんできた。
物心つかないくらい幼い頃の両親との関係、娘時代・・・などなど。

ところが、摩訶不思議なことに、先生が今の私の仕事の事をおっしゃったわけでもないのに、途中で突然中一の時に私が可愛がっていた犬のお墓を掘るシーンが浮かんできたのである。
小学校3年生の時、家に紛れ込んでからずっと私が飼ってきて、中一の冬にフィラリアで死んでしまった「二代目チロ」である。
飼い始めた頃は、まだ小3ということもあり、チロに少し馬鹿にされてたところもあったが、高学年になった時には、いっぱしのご主人様?になっていたと思う。

その頃は、今の様にフィラリアの予防をするという習慣が殆んどなかった。
父が牛の獣医をしていた事もあり、当時牛の獣医を目指す獣医の学生さんが沢山泊まりに来ていた。
私が6年生になった時、チロの具合が悪い事をある学生さんに相談したら、「ゆりちゃん、手術で簡単に虫が取れるからそのうちやってあげるよ!」と言ってくれた。
その後何回かチロの手術をお願いしたのだが、とうとうしてもらえなかった。(大人って口では都合の良い事ばっかり言うんだな~・・・・。と子供心に思ったものである。)

亡くなるふた月くらい前からトマトケチャップ状のおしっこ(血色素尿)をし出し、ガリガリに痩せてきた。
フィラリア症の末期だった。
それでもいつもチロは部活が終わる私を待っていてくれて、一緒に散歩に行った。
子供心に、もうそう長くはないのではないかと思っていた。
そして、とうとうその日が来てしまった・・・。

部活から帰ると、母が「チロが死んだよ・・。」と言って、心配げに私の顔を覗きこんできた。
「そう・・・。」と一言だけ言って、チロの亡骸に逢いに行き、母と兄には 「どうって事ないわ! どうせ分かってたことだし。」みたいな顔をして、自分の部屋に入った途端、布団にうつ伏せになって、号泣した。
どれだけ泣き叫んだって、チロが帰って来ない事は分かっていたが、涙がどんどん溢れて止まらなかった・・・。

次の日の朝、部活前に早く起きて、チロのお墓を作った。
私の部屋から見える所にある松の木の下である。
一人でどんどん深く掘っていった。
「もうさよならなんだね~・・・。」と気持ちに区切りをつける為にも穴を掘ったのではないかと今になって思う。

θフィーリングで、なぜその場面が出て来たのか、よく分からない。

もしかしたら、最近大事な子を亡くした飼い主様たちの事が気になっていたからかも知れないし、何がしかチロからのメッセージだったのかも知れない。
この1月に受けた アニマルコミュニケーションの授業で、講師のローレン先生は、「動物は亡くなって数年したら、次の動物に生まれ変わるのよ。大体2年が多いのだけど、長くても10年くらいしたら、殆んどの動物が次世代の動物になっているわ。」とおっしゃていた。
チロが亡くなってから、もう軽く30年以上経っている。
一体これは何をか言わんや・・・???である。

面白いことに、その体験をしてからと言うもの、私がずっと飼ってきた犬達が連鎖反応の如く、頭をもたげる様になった。

「出逢いがあれば別れもある。必ずある。」
人と動物も、そして人と人とも・・・。


我が家のケン(11歳)
実にフレンドリーな性格である。MDがこんなに流行る前にうちの病院に連れてこられるMDを見て、これなら小さい我が子達と一緒に暮らしていけるだろうと思い、この犬を飼うことにした。
この1月にローレン先生のアニマルコミュニケーションを受けた時、「退屈で仕方がない。何か人の役に立つ事をしたい!」とケンが言っていたらしい。

私たちは動物達からいろいろな物をもらってこうして暮らしている。
似たような犬(猫、鳥、ウサギ、ハムスター・・・etc)は居ても同じ子は一匹もいない。
ご縁で巡り逢った今の動物を大切にしていきたいと思っている。

たった、一人では何もできないし、自分がどれだけ未熟であるかは自分が一番よく知っているつもりである。
今まで失敗をして、迷惑を掛けた場面も結構あると思う。
ただ、今の良き仲間達に助けられながら、私が元気で働ける間、これからもこの仕事を通じて、少しでも動物達と飼い主さま達のお役に立てるのであれば、本当に本望だな~と思う。


供血犬、ムサシ(6歳)
貧血の患者さんが出た時に、血を提供する為に我が家に6年前にやってきた。
飼い主さんは一応次男である。
シェパードがテレビで放映される警察犬のイメージとはうって変わって、とても落ち着きのない犬が多いという事を飼ってみて初めて知った。
好奇心旺盛でヤンチャな性格だからこそ、警察犬に向いているんだろう・・・。(ご近所の方々うるさくして申し訳ありません・・・!)
でも本当にカワイイ奴である。
2011年 9月 05日掲載
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