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犬・猫・ペットの治療と予防│リリー動物病院

泣くことと、力強く生きること。

「人前で泣いてはいけない。涙はこらえなくてはならない。泣くことはみっともない事・・・。」 と、教えらて育ったせいか、私達日本人は結構泣けない人が多いような気がする。

わざわざ人前で泣く必要なんかないんだけど、涙をこらえてしまう癖のある人がたくさんいるんじゃないかな~・・・。と思う。

勿論私もその一人だった。
でも、最近はちょっと違う。
年を取って涙腺が緩くなったせいなのか、少しだけ自分に素直になれてるせいなのか・・・??
名古屋の専門学校までの車の中で時折泣くことがある。

今、うんと辛い思いで過ごしてる友人達がいて、彼女たちの事を考えると涙がどんどん溢れてくる・・・。
私が泣いたところで、友人達が救われる訳ではない。
祈ることと泣くことしかできない自分がとても歯がゆい。
そう思いつつもやっぱり泣けてくる・・・。
本当は逢って、「ぎゅ~っ!!」としたいのだけれど、それもままならない。

そう・・・今回の大震災で避難所で過ごしてらっしゃる方の中にも、本当はもっと泣きたいのに周りに人がいて泣くこともできない人がたくさんいらっしゃるのではないかと思う。

「泣いたって何の解決にもならないよ! 大事なあの人もあの猫ちゃんもあのワンちゃんも帰ってこないじゃない!!」  ・・・確かにそうかも知れない。
涙が枯れるくらい泣いても、亡くなった人や動物達は帰ってこない。
でも、涙をこらえる必要はないんじゃないかな~・・・。

泣いたからって決して弱いわけじゃない。
泣きたい時は泣けばいい。

先日、あるご縁で治療家の内尾政明先生と電話でお話しをした時、内尾先生が 「一生懸命努力しても、ままならないことがあるけれど、お互い力強く生きていきましょう! 
力強く生きるって事は、頑張って生きるって事とちょっと意味合いが違うんだよ。」
とおっしゃった。

そう・・・。
私も、これから 「力強く生きよう!」 と思う。
時に涙することはあっても・・・・。

2011年 5月 13日掲載
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