『中医学的な観点で観る、あくびとため息の意味』
以下の内容は、院長が当院のLINEに投稿したものになります。
:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*:*
当院での治療中に、よくあくびをする子がいます。
針やお灸をして行くと「血」の巡りが良くなり、それによって「気」が巡って来ると、あくびが出るんですね〜!
ただ病院での治療中やお家でのお灸の時以外で、何もしていないのに「あくび」が多い子は、眠い時、そして眠くなければ、「腎の弱り」です。
ですので、そういう子は背中にある「腎兪」のツボを棒灸でせっせとお灸してあげて下さいね(^^)!
五行の表(写真)の通り、表の縦の並びの物は、関連性があります。
ですので腎の弱りは腎のみならず、骨の弱さにも通じます。
腎や骨の弱りに対して、ご自宅でして頂くのに何が1番良いかと言えば、「腎兪」の施灸なんですね!
ところで、普通に生活している時、ため息の多いワンちゃんや猫ちゃんがいます。
私達人間は、気掛かりなことがあると、知らないうちに溜め息をつく事ってありますよね⁈
それは気掛かりな事があって、それで「気」が落ちていている証拠です。
中医学的には、「肺は気を主る(つかさどる)・・支配する。」と言う言葉があります。
ですので、人も動物も気掛かりな事があるからこそのため息(ため息の理由が気落ちから来るもの)でなければ、「肺の弱り」から来るため息だと言えます。
この「肺の弱り」にも、実は「腎兪」のお灸が功を奏します!
中医学には「肺腎同源」と言う言葉がありますので、
「肺を強めたければ、腎を強めれば良い」んですね〜!
ご自身の動物さん達のちょっとした仕草の中には、実は体から来るものがあったりします。
是非参考にして頂いて、大事な動物さん達にお灸をして頂き、「未病治(病気になる前に治す)」に繋げて頂けたらと思います(o^^o)!
※ 追記です。
五行の表(写真)で、「金」の列を見て頂くと、「金」の臓腑は「肺」で、「志:こころざし、感情」は「悲:悲しみ」になります。
先程、「肺は気を主る」とお伝えした通り、気が落ちた状態が続くと、「肺」を傷めます。
もちろん心と体は繋がっているので、精神的なストレスを抱えると、肺以外でも体の弱いところに症状が起こる事はままあります。
ですが「肺の志」は「悲しみ」ですので、悲しい思いをすると肺を傷めてしまう事があるんですね。
私の友人のご両親は、とても仲の良いご夫婦でした。
お母さまが、長い間リウマチを患っていらしたのですが、心臓病が原因でお亡くなりになった後、お父さまはその後肺癌になってしまいました。
また別の友人で、最愛のご主人に先立たれた人がいました。
ご主人がご病気だったので、夫婦2人で病気と闘っていたのですが、ご主人が亡くなった数年後にその友人の肺に腫瘍ができてしまいました。
幸いな事に、その友人は良性だったので本当に良かったのですが・・。
以上のように、いろんな症例を見て行くと、「臓腑」と「志」との深い繋がりに気づく場面があります。
対症療法としての西洋医学は、もちろん大事なのですが、病気になった原因や背景(季節など)を考えて、それを診断や治療に生かす中医学も実にに面白いと思いませんか⁈


