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『『あくび』と『ため息』について・・。』

この内容は、当院のLINEに投稿した内容になります。

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五行色体表 冬

こんにちは😊
今日は『中医学の診断の話』の一部をお話させて頂こうと思います。

もともと私は普通の西洋医学の獣医として、長年臨床をして来ました。
ですが、20年ほど前にあるご縁で『中医学(鍼灸、漢方薬、など)』を知り、西洋医学とは全く違う観点で病を観る。と言う面白さを知りました。

例えば「1つ1つの臓器は、それぞれの感情と関係がある事」や、眼の白眼の部分に細い血管が、さらっとでも出ていると、体のどの部分が悪いのかが分かる。
とか、背中のどこを痛がったら、どの臓器が悪いかなどが分かる。
と言うのが実に面白いんですね。

体の中で起きている事が、実は体の表面に出るんですね〜。

ところで、『あくび』ですが、治療中のあくびは、針やお灸で「血」の巡りと「気」の巡りが良くなるので、多くのワンちゃんは「あくび」をします。
それはある意味治療効果が出ている証拠なので、気にする必要はないんですね。

ところが、針もお灸もしていない普通の生活をしている時に「生あくび」をよくする子は話は別です。
それは『腎虚』と言って、腎臓が弱っている証拠なんですね。

そして『ため息』も普通の生活の中で、ため息がやたら多い子は、「肺」の弱りか「気」が落ちている証拠だと捉えます。

「肺は気を主る(つかさどる)」と言います。
私達も、疲労のみならず心配事が続くとふっと「ため息」が出ませんか⁉️

それはワンちゃん達も同じなんですね。
やたら『ため息』が多い子はストレス「気」が落ちている。
または肺が弱い事を示しています。
そうやって考えると、『中医学』って本当に面白いですよね〜。

因みに、臓器と感情の関係で、結構知られているのが、『肝臓』です。

写真の「五行色体表」の「木」の所を下にたどって頂くと、臓腑は肝臓、胆のう、志(感情)は「怒」です。
「怒ってばかりいると肝臓を傷める。また肝臓を傷めると、怒りやすくなる。」と言います。
もしかして、周りに最近怒りっぽくなった人(動物)や、その人の瞳孔(眼の玉)の外側の白眼の部分に細い血管が多く出ている時は、肝臓や胆のうが悪い証拠です。
そう言う時は一度血液検査などをされた方が良いかも知れませんね〜。

以上、今年最後のLINEでした。
長い文章にお付き合い下さいまして、ありがとうございました。

来年も動物さんと皆さまが、お元気でいらっしゃる事を心からお祈りしています🙏🙏✨✨😊😊

2025年 12月 29日掲載
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