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草を食べるわんちゃん

お散歩中、夢中になって草をたべるワンちゃんは多いようですね。

なぜ草を食べるか?そもそも食べても大丈夫なのか?

考えられる原因や注意点をいくつかご紹介していきます。

 

1.  なぜ草を食べるのか?


体調管理

草を食べているところをよく見ると、何でも食べているのではなく、イネ科の細長い草を選んで食べている事が多いですよね。この形状から草が胃を刺激し嘔吐することで胸やけや消化不良を解消していると言われています。

草を食べた後に嘔吐することはよくありますが、草を食べるから嘔吐するのではなく、嘔吐するために草を食べているのですね。

また、草を食べることで善玉菌を増やして腸内環境を整えたり、繊維質やミネラル不足を補ったりしているといった説もあります。

 

遊び

草が切れるブチブチとした感触が好きで遊びの一環としている子もいます。

お散歩から帰りたくなく、飼い主さんの足を止めるためにしている子もいるようです。

このような子たちは草をちぎってはいますが咀嚼し飲み込むことは少ないです。

他には単純に草の味が好きで食べている子もいます。

 

2.注意すること


除草剤

草自体に問題がなくても除草剤がかかっているものは危険です。

除草剤の種類によって症状は異なりますが、目や皮膚への刺激による痛みやかゆみ、

摂取したことによる痙攣や食欲不振が起こる場合もあります。

お散歩中やお散歩後にそのような症状が出た時はすぐにお近くの動物病院で診察を受けてください。

お家の庭を歩かせるときは除草剤を撒いたところは避けるようにしましょう。また、公園などに除草剤が撒かれるときは多くの自治体が周辺住民に事前に知らせるようにしています。そういった知らせがあったところにはしばらくは立ち入らないようにすることをお勧めします。

 

中毒


食べても良い草、ダメな草は本能的に嗅ぎ分けていると言われていますが例外もあります。

道端や公園によく生えている毒性のある植物をいくつかご紹介します。

 

1.パンジー

2.スズラン

3.ツタ・アイビー

4.ツツジ・サツキ

5.アジサイ

6.チューリップ

7.ユリ

8.アサガオ

 

 

この他にも毒性をもった植物はたくさん存在します。

むやみに食べさせないように気を付けましょう。

このような植物を食べると嘔吐、下痢、痙攣、過呼吸や不整脈を起こすことがあります。

いつもと様子が違うなと思ったらすぐに近くの動物病院かかかりつけの動物病院で診察を受けてください。

 

 

3.最後に


草を食べることを自体は決して悪い事ではないですし、食べた後嘔吐してもそこまで心配する必要はありません。しかし異常なほど草を食べる子には注意が必要な場合もあります。

寄生虫がいたり、肝臓や腎臓などの内臓障害があったり、精神的なストレスを抱えている場合もあります。

いつもと違う行動は体の異変のサインであることが多いです。

些細な変化に気がつけるよう普段から注意してみていてあげてください(^^)

文責:林

(わんちゃんホンポより引用)

2019年 10月 30日掲載
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