ペットの診察・治療・病気予防
フィラリア予防・去勢避妊・鍼灸

アクセスマップ・愛知県知多郡阿久比町

診療時間

犬・猫・ペットの治療と予防│リリー動物病院

虹の橋

今回お伝えするのは、「虹の橋」という詩です。

英語圏には、人を慰め、励ますための、よみ人知らずの詩がいくつもあるそうです。

その中で、ワンちゃんを亡くした方に贈られる詩が「虹の橋」なのだそうです。

 

ワンちゃんを見ていると、全身を使って、飼い主様と一緒にいられることを喜んでいるように感じることがあります。

ご飯も、遊びも、飼い主様が一緒だから嬉しいといった感じです。

一途な想いに、見ているとこちらも純粋な気持ちになれます。

そんなワンちゃんとの別れはとても悲しいことですが、大好きな気持ちはそのままで前向きに生きていけたらいいなと思います。

文責:柴田

 

<虹の橋>

天国の手前に虹の橋がかかっている。

そのたもとに 死んだ飼い犬の行く場所がある。

そこはあおあおとした草地で なだらかな丘があり 犬たちは走りまわって遊ぶ。

食べ物があり 水があり 日差しはぽかぽかあたたかい。

老いて死んでいった犬は、若返る。

傷ついて死んでいった犬の傷は、消えてなくなる。

どの犬も、どの犬も 昔のままにいきいきと 強く、楽しそうに生きているのだ。

夢に出てくるときのように 過ぎ去った日々のように。

ただひとつだけ どの犬にも気がかりがある。

会いたい人がいる、とても大切な人だった。

でも置いてきてしまった。

 

走りまわって遊ぶ日々がつづく。

やがてその日が来る。

一匹の犬が とつぜん立ち止まって遠くをみつめる。

するどい目が何かをとらえたのだ。

からだは喜びに震えはじめた。

犬は群れから飛び出して走り出した。

緑の草の上を 脚がもつれんばかりに 宙を飛ぶように はやく もっとはやく。

「あの人」がいる!

 

犬とあなたが再会した。

あなたたちは むちゅうになってからみあう。

もう離れない。

犬はあなたの顔をなめまわす。

あなたはその頭をなで、その目をのぞきこむ。

あなたを信じきっている目だ。

もう長い間これを見ていなかった。

でもけっして忘れていなかった。

そして今

あなたたちはいっしょに 虹の橋を渡っていくのである。

2018年 3月 22日掲載