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犬・猫・ペットの治療と予防│リリー動物病院

たまには獣医的な話を…

こんにちは!獣医師の水出です。

暑い日が続いて、動物さんも夏バテ気味な子が増えてきました。夏バテの予防法は人間と同様に規則正しい生活と食生活!夏休みやお盆休みなどでリズムが崩れやすい時期ですのでご注意くださいね。

 

とは言え注意していてもやっぱり動物さんにとって日本の夏は暑すぎる…ので、時には水遊びやクーラーなどで、適度に体を冷やしてあげることもお忘れなく。

冷たいお水や野菜、凍らせた果物なども喜びますが、食べ過ぎてお腹を壊さないように、なにごともほどほどが一番です。

・・・な–んて、たまには獣医っぽい事を言ってみました。

この勢いでもうひとつ、少し前に治療させて頂いた子のお話もさせて下さい。

 

いつもニコニコとっても元気なルイちゃん、春の健康診断で「念のためレントゲンを・・」と検査してみたところ、なんと膀胱内に石の影が!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おしっこが出にくいなどの膀胱炎症状は全くないのですが、このままではいつ結石が尿道に詰まってしまうかわかりません。

すぐに飼い主様にお仕事のスケジュールを調整して頂き、無事手術で石を取り出すことができました。

 

尿道の太さはワンちゃんも猫ちゃんもメスよりもオスのほうが細くて詰まりやすいのです。また、シニア世代でよく見られる前立腺肥大があると、更に尿道閉塞(おしっこが出なくなる)のリスクが上がってしまいます。ルイちゃんも以前前立腺が肥大していましたが、治療で去勢手術をさせて頂きましたので現在はかなり改善。

前立腺肥大によるリスクは回避できていました。(あの時の飼い主様のご決断に感謝!!です!)

 

取り出した尿石を成分分析してみた結果、シュウ酸カルシウムという種類でした。この尿石はお薬や食餌療法が効かず、外科手術が必要となるものです。

この頃、ルイちゃんと同じパピヨンさんで同じタイプの尿石が出来てしまう子が多くて、ちょっと心配…。

 

今はすっかり元気になったルイちゃん。大変なことになる前に治療できてよかった!

やっぱり早期発見って大事だよな…。と改めて思った出来事でした。

 

 

 

2015年 7月 21日掲載
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