ペットの診察・治療・病気予防
フィラリア予防・去勢避妊・鍼灸

アクセスマップ・愛知県知多郡阿久比町

診療時間

犬・猫・ペットの治療と予防│リリー動物病院

おうちで出来る!健康チェック

今回は飼い主様でも簡単に出来るワンちゃんネコちゃんの健康チェックをご紹介します。
早速お家のワンちゃん、ネコちゃんでチャレンジしてみてくださいね。

①BCS(ボディー・コンディショニング・スコア)のチェック
※BCSとはもともとは牛の発育確認のために使われていたボディチェックです。
身体を触り、体格や脂肪の具合などを五段階で評価します。数値が低いほうが痩せ傾向にあり、高い方が肥満傾向にあります。理想はBCS3と言われています。適度に脂肪がつき、骨格や筋肉などがきちんとわかる状態です。

※画像をクリックすると拡大図を表示します

※画像をクリックすると拡大図を表示します

  • 体を触って肋骨が確認できますか?触っても確認出来ない、または目で見えるほど浮き出ていませんか?
  • 上から見て腰のくびれはありますか?
  • 横から見てお腹はわずかにへこんでいますか?垂れ下がっていたり、極端にへこんでいませんか?
  • しっぽの付け根の骨はある程度触れますか?触れないほど脂肪がついていたり、見てわかるくらい骨が浮き出ていませんか?

太り過ぎは糖尿病や脂肪肝、足腰に負担がかかることによるヘルニアなどを誘発します。
だからと言って極端なダイエット、痩せ過ぎも免疫力が低下してしまい病気にかかりやすくなってしまいます。あくまで標準を目指しましょう。
1週間~1ヶ月くらいの短い期間で急激に痩せたり、食欲は普通なのに体重だけがどんどん増えたりした場合は何らかの病気にかかっているかもしれません。早めの受診をお勧めします。

②飲水量のチェック

意外と気にされていない方が多いと思いますが、飲水量のチェックは糖尿病や腎不全など初期では気づきにくい病気の早期発見につながります。

★飲水量のチェック方法★

  1. 計量カップを用意します。
  2. 水の量を測ってからお皿に入れます
  3. 寝る前など1日の終わりにお皿に残っている水を計量カップに戻し、最初に測って与えた量からどれだけ減っているかを計算します。

その子の平均飲水量を把握しておくと変化が分かりやすいですね。

  • 極端に水を飲む量が増えていませんか?また、減っていませんか?

冬は特に飲水量が減少する傾向にあります。飲水量が減少することでおしっこが濃くなり、尿石症や膀胱炎などの病気になりやすくなってしまいます。

でも、自然にたくさんお水を飲ませるのはなかなか難しいですよね。

そんな時はゴハンに缶詰を混ぜてあげたり、お肉の煮汁をトッピングして水分を摂れるようにしてあげましょう。

③排泄物のチェック

  • うんちの硬さは硬すぎたり柔らかすぎたりしませんか?
  • おしっこ、うんちの回数・量が極端に多かったり少なかったりしませんか?
  • 色はどうでしょうか?
  • 変なものが混ざっていませんか?

正常なうんちはやや硬め(掴んでも形が崩れない程度)でコロコロといくつかにまとまっています。濃い目の黄土色が正常だと言われていますがフードの種類などで多少は変わってきます。消化しきれなかったお野菜などが出てくることもあります。

明らかな便秘の場合はうんちが硬くなります。お肉、カルシウムをたくさん摂取したときにも硬くなる傾向があるようです。
油の多いものの食べ過ぎや冷え、お留守番や外出のストレスからうんちが柔らかくなることがあります。下痢を繰り返すと腸の粘膜が傷つき、血便や粘液便(ゼリー状の液体のようなもの)をすることもあります。
また、お腹に寄生虫がいることもありますので糞便検査をお勧め致します。

意外と気づきにくいのが血尿です。血尿、というと真っ赤なおしっこが出てくるイメージが強いと思いますが、中には茶色がかったおしっこが出ることもあります。

『トイレできばっているのになかなか排泄出来ない?』

なかなか出ないうんちは便秘、または下痢をしていて何度もトイレに行くけれどやっぱり出ない、という状態かもしれません。
ネコちゃんの便秘では”巨大結腸症”という、うんちが腸の中に大量に詰まってしまい自分で排泄出来ない病気になっているかもしれません。

また、うんちが出ていないと思っていたら実はおしっこが出ていなかった!ということがたまにあるようです。
おしっこが出ない病気は腎不全や結石症などがあります。

おしっこが長時間排泄されないと、おしっこで出るはずだった毒素が血流に乗り体内に回ってしまうことがあります。そうなると状態が一気に悪くなり、最悪の場合は急死してしまうこともあります。
些細なことでも「おかしいな?」「変な行動をしているな?」と思ったらお早めにご相談くださいね。

思いあたる項目はありましたか?気になることがあればお気軽に当院までご相談ください。
動物は野生の本能であまり弱った姿を見せようとしない子が多いものです。
日頃から少しずつ気にかけて、早期発見・早期治療に努めましょう。
(*^ω^*)ノ

担当:看護士 山下

2012年 1月 31日掲載
Home » 【ちょっとしたお話】 予防・ケア » おうちで出来る!健康チェック (現在のページ)