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犬・猫・ペットの治療と予防│リリー動物病院

お耳の病気 <耳血腫>

皆さんのおうちのワンちゃんや猫ちゃんはどんなお耳の子ですか?
立ち耳だったり、垂れ耳だったり、ふわふわしていたり、どの子もとっても可愛いですよね!

このお耳が急にプクっと腫れてしまう「耳血腫」という病気をご存知ですか?
これはワンちゃんで多い病気ですが、猫ちゃんでもかかる病気です。

症状:

はっきりと腫れているものの熱を持つ事は無く、少し触るとプヨプヨした感じがあります。
痛みや違和感があり、首を傾けたり、耳を気にしたりします。
なかには元気や食欲がなくなってしまう子もいます。

原因:

はっきりした原因はまだ分かっていません。
アレルギーや感染性外耳炎などで耳を痒がっている子で多く発生します。
痒みによって、耳を掻いたり振ったりしているうちに、耳介の血管が中で切れてしまい、皮膚と軟骨の間に血液の混ざった液体が溜まって膨れた状態になってしまうのです。
痒みのない子でも発症する事があり、自己免疫系の異常が原因とも考えられています。
まれに自然治癒するケースもありますが、ほとんどの場合で耳がクシャクシャに変形したままになってしまいます。

治療:
中に溜まった液を抜き、少量の薬液を注入します。場合によっては麻酔下での外科処置が必要な場合もあります。
また、耳血踵の治療と同時に、お耳の痒みに対する治療も必要となります。

緊急にご来院頂く必要はありませんが、腫れ始めてすぐの、まだ腫れが小さいうちに治療を開始した場合の方が、短期間できれいに治るケースが多いと思います。
おかしいな、と思われたらあまり日を置かずにご来院下さいね。

また、慢性的に痒みのある子は、この病気になる前に痒がらないようにしてあげましょう。

担当:獣医師 水出

2011年 11月 11日掲載
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